PTAのおかしなところをなんとかしたい方への遺言シリーズ <旗当番って保護者が不死身の前提で考えられてる件>

夏休みの中ではありますが、今回はPTA活動でよくある「旗当番」「立ち当番」などの交差点などに会員の保護者が立っている活動について、PTA会長目線でかつ、運用する目線で考えた時に、責任範囲とかを明確にしようとしたら恐ろしくなったことについて書いてみたいと思います。
少し、リスクを考えすぎではないか?って言われそうですが、権限もなにもない役職になった場合に起こりうることは避けておきたいというのがあるので、その点理解した上で、読んでもらえたらと思います。

旗当番は保護者が不死身の前提で考えられている

旗当番をする理由として「子どもの交通安全」「車両(自転車や車など)との接触を避けるための交通指導」などで行われていると思います。一見、ここだけ見てると何も感じないのですが、旗当番途中に交通事故に遭うということは、当然交差点に保護者がいることが想定されるので、子どもと保護者が巻き込まれるというのは容易に考えられます。
「子どもが事故に遭わないようにしてるのだから、保護者も事故に遭うことはないでしょ」っていう声もありますが、車が必ず止まってくれるとは限らないので、事故が本当に起きた時にどうなるかっていうのを考える必要があると思っています。

保護者が事故に遭っても誰も助けてくれないのに、旗当番が強制ってどうなのか?

もし、旗当番中に交通事故が発生した場合、強制で旗当番をさせているPTAは何かフォローをしてくれるかって言ったら、たぶん何もしないでしょう。むしろ、交通事故後の怪我の治療からご家庭の経済的、生活面での影響に対してフォローするということは全く考えておらず「想定外のことで何もできません」という言葉をその時のPTA会長が苦し紛れに言うくらいだと思います。
PTAで入ってる保険を適用すればいいというのもありますが、それもPTAによって入っている保険の種類も異なるので、読まれた方々が所属しているPTAに確認していただければと思いますが、不幸にも重症あるいはそれ以上になったとしても、保険から支払われる金額はご家庭の生活面、経済面を十分に補填するようなものにはなっていないので、個人で傷害保険を掛けておくなどの自衛策をとらないといけないと思います。

旗当番を強制しているPTAで、もし、未就学児を連れて、あるいは未就学児だけを家に置いて行って、その子が事故に遭った場合でも誰も助けてくれないよね

我が家もそうでしたが、未就学児を連れて、あるいは未就学児だけを家に置いて、旗当番をさせるPTAはあるかと思います。
未就学児を連れて、未就学児が事故に遭ってしまった場合、PTAは何かそのご家庭にフォローしてくれるか、って考えると何も考えていないと思います。もっと、怖いのは未就学児だけを家に残して旗当番をしている間に未就学児が何か事故にあってしまった場合は、保護者としてもなんとも言えない状況になるかと思います。
強制しているのに、何かあった時に何もフォローしないPTAがほぼ100%だと思っています。

強制的に旗当番をさせているPTAの使用者責任

万が一、旗当番中に交通事故に遭い、保護者が怪我をした場合に、PTAに対して使用者責任が問われるかもしれないです。これが、完全任意(つまり、やりたいと言った人だけが自由にやる)の場合は問われる確率は減ると思いますが、半ば強制的に実施している、「免除」という言葉を使って、やれない理由を述べて、ローテーションから外しているような運営をしているPTAは被害者家族からPTAの使用者責任として訴えられるかもしれません。
実際は、訴えるだけの材料(強制的なことをしていたかとか状況など)が揃っているかになるので、不確定なところもありますが、免除ルールを気にして役員を選んでいるところは、ある時に不運が重なって自分の人生がおかしな方向になるという危険なものが役員をすると出てくるという、ロシアンルーレットが待っているということになります。

学校の先生がやってくれればいい、地域の人がやってくれればいいと思う人がいると思いますが、安易にそんなことを考えるものではない件

旗当番の話をすると、必ずこの話が出てきます。地域の方は保護者と同じ状況下なので、ボランティア保険などに加入されているかなどの条件は保護者と同じなので、単なる責任転嫁にすぎず、解決じゃなくて物事をおかしくするだけかなと思います。
また、「先生が対応しているから安心」というのもありますが、先生による旗当番が公務として扱われているのか、万が一の際に労災認定されるのか、心配になることがあります。

それぞれが当番ができる状態であるか、不測の事態にどう対応できるかを判断して行動した方がいい

「旗当番が必要かどうか」という質問を投げると75%の保護者が「必要」または「あった方がいい」と回答します。ただ、自発的にやるかどうかで党と、1割くらいしか手が上がらないのが旗当番だと思います。それだけ、「言われればやる」という認識なのかなと思いますが、その受け身をして、何かあった場合に苦労するのは自分自身、またはそのご家族ということをわかって行動してるのかな、って思います。
自分が事故に遭って、状況をみて後悔する前に自分自身の状況と対応できる余力があるか振り返ることをした方が良いと思います。

PTA役員の方はPTAの使用者責任をとれる覚悟があるのかどうか、役員で会話してもらえればと思います。特に会長がその場合に対応することになるので、何も起きないことを毎日祈って、ロシアンルーレット状態のピストルを次の保護者に渡すのかを考えてもらえればと思います。

そして、そもそも旗当番は本当に必要なのか、一度関係者で話をした方が良いと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?