見出し画像

はじめに

『もらいもの食堂』に関心を持っていただき、ありがとうございます。
この話を創るきっかけとなったのは、夫と「何かやりたい!と思う事があっても、今の時代は、まずはお金が必要な仕組みだよね」と話している時でした。
今の社会は、何かを始める、維持する、終わりにする、全ての段階でお金が必要な設計になっています。
私たち夫婦は、想像上のお金のいらいない世界と、現在のマネーシステムの乖離を話しながら、落胆していたのです。
もし、お金がいらない世界があるとしたら、たくさんの人が躊躇なくやりたいことをしたり、気の向くまま好きなことに没頭したり、休みたい時はゆっくり休む、そんなゆったりした時間をすごしていると思います。
しかし現状では、生きる為に働き、家族の為に我慢して働き、やりたくないことでもしかたなくやっている人が、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そして、しかたなくやっているうちに、自分がやりたいことがわからなくなったり、自分の才能や魅力を見失ったりしてしまう…
本来なら人は必ず、一人ひとり魂職(注1)を持って生まれてきています。
本当は楽しく、心豊かに生きる力を携えて生まれてきているのに、自分の魂職や魅力を見失うのは、とても残念なことだと思います。
私は、自分が持って生まれた魂職や魅力が社会の役に立ったり、人が喜んでくれたりした時に、幸せで満たされるのではないかと思っています。
そういうマネーシステムに葛藤を感じながら、どうしたらお金のいらない世界が成り立つのだろうと考えました。
そして、夕食後の食器洗いをしている時に思いついたのです。
私が何かを思いつく時や、考えの整理ができる時は、だいだい食器を洗っている時です。
その日も、食器を洗いながら考えを整理していると、『もらいもの食堂』の構想が浮かびました。
もし、もらいものだけで成り立つ食堂があったとしたら、そこからお金を介さないやりとりが波及していくのではないかという、一縷の望みが見えたのです。
もちろん、お金を介さないので様々な条件が必要となると思います。
既存の食堂のあり方だと難しいと思いますし、客側のマインドも大きく影響すると思います。
でも、『もらいもの食堂』のやり方だったなら…
物語の中だけでも、お金を介さない食堂が創れたなら…
このような淡い期待を持って、筆を執ることにしたのです。

さて、私は東日本大震災をきっかけに、今まで信じていた現象が急激に崩れていくのを感じました。
政治や経済、社会情勢…今まで信じて見てきたものは一体何だったのだろうと愕然とした時期がありました。
それから、世の中の動きの本質を学ぶために、たくさんの本や講座を受けてきたものの、なかなか本質までたどりつくことができずにいました。
そんな中、2017年の春に「これだ!」と思う落合莞爾先生の洞察帝王学に巡り合いました。
これまでの私の常識を覆す内容で、大きな衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。
そして、2020年の年明けにも私の考え方を変える小山内洋子さんの天縄文理論に出会いました。
驚きの連続でしたが、とても安心安堵できる内容で夢中になりました。
このお二人の教えを受け、私の価値観は大きく変わり、脳内は、まるで逆子の胎児が正常の向きに戻った時のようにグルンという感覚を得ました。
まさに私の中で大転換でした。
世の中の本質を学んでいくことは、これからの時代のビジョンも含まれます。
ある人にとっては明るく楽しい未来。
また、ある人にとって考えたくもない未来かもしれません。
どんな未来が訪れるかは、その人しだい。
この『もらいもの食堂』では、これからの時代のルールを散りばめながら、のんびりのほほんと書いていけたらと思っています。
どうぞ、これからもおつき合いいただければ嬉しいです。

PS:お金のいらない世界は、そう遠くない未来に訪れるでしょう。

*この物語は、落合莞爾先生の洞察帝王学と、小山内洋子さんの天縄文理論を学んだエッセンスを散りばめてあります。
私独自の考察を物語にしている為、お二人の見解と私の独自の考察が必ずしも一致するものではないことを、あらかじめご了承いただけたらと思います。

注1:「魂職」とは、天縄文理論の用語です。
現在の「才能」という言葉にあたりますが、時代が進むと「魂職」という言葉に置き換わります。
努力して身につけるというものではなく、きっかけと少しの手ほどきを受けるだけで、すぐにできてしまう、やればやるほど元気になるという「魂の職」です。
魂は遊びで、何十年続けても楽しいこと、疲れないことが特徴です。
少し時代が進むと、誰もが魂職に就きます。
『大転換期の後の皇の時代 著:小山内洋子』出版社コスモ21 より抜粋

書籍のご案内
こちらからアマゾンの販売サイトへ移動しま

落合莞爾先生のコチラから紀州文化振興会のサイトへ移動します

サポートいただけたら大変嬉しいです。 ご厚意を大切に、執筆や取材活動に使わせていただきます。