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三井住友海上のインターンES書いてみた

ここ最近かなりの件数のES添削をこなしておりますが、添削をしていて自分でふと感じることがありました。

それは…
「偉そうにES添削してるけど、お前はちゃんとES書けるのかよ」って思われてないかな…

たしかにESの書き方について発信してるメディアやTwitterアカウントはたくさんありますが、実際に発信しているその人自身がどの程度のES書けるのかまったく分からないですよね。

それでは私のアドバイスを受け入れて書いてみようっていう気にもならないと思うので、自分でもES書いてそれを公開していきたいと思います!

今回は三井住友海上のインターンES

今回は三井住友海上のインターンESを書いてみました。

なぜ三井住友海上のインターンESを選んだかというと、非常にオーソドックスなお題であったため、多くの人に参考になるかなと思い、選んでみました。

今回は、「インターンシップに参加する目的と目標を教えてください。(400字以内)」、いわゆる志望動機ESを書いてみました。
企業研究を徹底的に行って書いたわけではなく、即席で書いてみたものです。

しかし、しっかり型にあてはめて書いておりますので、多くの人に参考にしていただけるとうれしいです。

実際に志望動機ESを書いてみた


実際に書いたESはこんな感じです。

MSインターンシップ(4DAYS・5DAYS)に参加する目的と目標を教えてください。(400字以内)
 東日本大震災発生に伴って整備された災害復興関連法について学んだ際に地域産業振興について興味を持ったため、各自治体との連携を高めている貴社のリテール営業についての業務理解を深めることを目的にしたいと考えている。(インパクトある一文に!)
 復興関連法と損害保険業務は非常に密接なものであり、法整備の中でも損害保険会社が深く関与していることを学んだ。(業界に興味を持った)
 その中でも企業研究の一環で貴社のHPを拝見した際に、貴社は豊富な代理店網を完備しており、地域産業復興という軸で各自治体と業務提携を推進していることを知った。(三井住友海上がいい理由)
 インターンシップでは、「ニーズをカタチにする営業体感ロープレ」も開催予定とされている。(インターンで興味のあること)貴社の社員の皆様から顧客ニーズの探り方についてご教示いただき、以前学んだ災害復興関連法に関する知識を生かしながら(自分の知識・経験)様々な提案を行っていくことを目標としたい。


いかがでしょうか?数十分で書いたESにしてはそんなに悪くないと思います。(自分で言うな!笑)

なぜこんな短時間でできるかにはちゃんとからくりがあります。

それは型にはめるだけの作業をやっているにすぎないからです。

重要なのはどういう思考を行って型にあてはめているか


私は過去にESのテンプレートについての記事を書いています。

しかし、多くの人が型にあてはめてESを作ることができないのです。それはなぜかを私は考えてみました。

私の分析によると、「私が型を作るために行った思考(暗黙知)が皆さんの中で抜け落ちている」というのが根本的な問題ではないかと考えています。

要するに、テンプレートだけ示しても無駄で、数学の問題と同様、間にはちゃんとした計算式があり、それをしっかり示さないといけないと考えました。

じゃあ今回はどういう思考をして型にあてはめたのかを詳しく解説します。

まずは自分の経験と会社の業務をリンクさせる


ESって何も考えずに書くと本当に他人と似通ったものが完成してしまいます。
こんなESばかりだから最終的にやりたくないけど学歴で選ぶかみたいな風潮になってしまう部分があるのだと考えます。(すべての企業でこんな判断をしているとは思わないですが…)

ロジカルであって抜け目のないESであれば、必ずしも個性を出す必要もないように思いますが、変に完成しつくされていると、どっかからパクったようなESになってしまうというのも事実だと思います。

ですので、差別化を図り、次面接で話を聞いてみたいなと人事に思ってもらえるように自分の経験と企業の行っていることをリンクさせることは有用だと考えます。

今回私が一番最初に行ったことは、

「企業のホームページで自分の興味ある業務を明らかにすること」です。

実際に三井住友海上のHPに入って、社員がどういった仕事をしているのかを特集しているページを読み込んでいきました。
その中で個人的に興味のある「地域創生業務」、特に東日本大震災からの復興支援を行っている社員がいたので、これとなにかリンクできる自分の経験がないかを探してみました。

自分の経験をどう見つけるか


ここで大きな壁となるのが、「私はそんな経験たくさんしていないです…」です。
はっきり言ってこれは本当に思考停止ですよ。

私だって直接的に地方創生業務にかかわった経験なんてありません。
じゃあどうするか?

間接的にでもいいので、自分が力を入れて取り組んだエピソードとつなげられないか考えてみるのです。
平たく言ってしまえば、こじつけでもいいので自分の経験をリンクさせてみましょう。

私の思考はこんな感じでした。
地方創世業務

東日本大震災復興

災害復興関連法を授業で学んだ

災害復興関連法と損保業界のかかわりをググってみよう、または教科書を読みなおそう

大事なのは、「キーワードでつなげられないか」を考えることです。
これを私は、「キーワードリンク法」と名づけたいと思います。

今回は、「地方創生」から「東日本大震災」を見出し、「災害復興」までつなげてみました。このようにキーワードでつなげていくクセをつけるのが大切です。

正直、ここまでできれば今回のESの8割はできていると考えてよいかと思います。

実際に書いてみると…


東日本大震災発生に伴って整備された災害復興関連法について学んだ際に地域産業振興について興味を持ったため、各自治体との連携を高めている貴社のリテール営業についての業務理解を深めることを目的にしたいと考えている。(インパクトある一文に!)
 復興関連法と損害保険業務は非常に密接なものであり、法整備の中でも損害保険会社が深く関与していることを学んだ。(業界に興味を持った)
 その中でも企業研究の一環で貴社のHPを拝見した際に、貴社は豊富な代理店網を完備しており、地域産業復興という軸で各自治体と業務提携を推進していることを知った。(三井住友海上がいい理由)
ここまで上で紹介した思考ができれば書くことが絶対にできます。

書いている内容は、

①災害復興関連法を学び、地域産業振興に興味を持った。
(地域産業振興は三井住友海上のHPに出てくるキーワード)

②インターンに参加したい目的
(地域産業振興に興味を持ったので、それを知れるリテール営業について深く知りたいと書けば十分)

③損保業界と自分の興味のあるものがいかに関わっているかを書き、業界に興味を持った理由を明らかにする

④三井住友海上がいい理由を書く
(代理店数が多いところと各自治体との連携も意識しているところが三井住友海上の特徴とHPから読み取れた)

前のセクションで行った思考法で見出したものをあとは型にあてはめているだけです。
型についても触れておくと、

①こういう経験からこういうことに興味を持ち、貴社のインターン参加を希望する。
②損保業界に興味を持った理由
③その中でなぜ三井住友海上か

やっていることは本当にこれだけです。
「キーワードリンク法」を用いて自分の経験と企業の業務をリンクさせることがいかに有益か分かっていただけたと思います。

最後はしっかり設問に答える


 インターンシップでは、「ニーズをカタチにする営業体感ロープレ」も開催予定とされている。(インターンで興味のあること)貴社の社員の皆様から顧客ニーズの探り方についてご教示いただき、以前学んだ災害復興関連法に関する知識を生かしながら(自分の知識・経験)様々な提案を行っていくことを目標としたい。

インターンに参加する目的についてはしっかり書けましたが、もうひとつお題となっている「目標」が抜けています。
ですので、最後はインターンでどういうことを行いたいかを書いて目標を明確化していきます。

インターンプログラムは予め示されていることが多いため、それをそのまま拝借するのがおすすめです。
実際にやるであろうことに対してこういうふうにチャレンジしたいと書くのが最もオーソドックスな書き方だと思います。

私はこのようにしました。
①「『ニーズをカタチにする営業体感ロープレ』も開催予定とされている」と書き、インターンプログラムの中で興味があることを明らかにする。
②自分の知識・経験がその中で生かせる旨を書いてみる。

ざっくり整理するとこんな感じです。

注意しなくてはいけないのは、「目的と目標をしっかりリンクさせること」です。

私は目的を「リテール営業についての業務理解を深めること」にしました。ですので、目標の部分でも「営業体感ロープレ」を選んでいます。
ここがリンクしていないESがすごく多いので、本当に気をつけてください!

さいごに


今回は私が実際に書いた三井住友海上のインターンESをご紹介しました。

ポイントを以下にまとめてみました。

①型にあてはめる場合でも思考法はすごく大切
②自分の経験と企業の業務をリンクさせる「キーワードリンク法」はおすすめ!
③お題に対してはしっかり答える
④最後まで一気通貫したESにすること


これまでESを書くことに苦戦していた人も思考法を少し工夫するだけで、すぐにしっかりしたESが書けるようになりますよ。

また今後も私が実際に書いたESを公開していければいいなと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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