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【企業の唯一性】決算短信ってなに?ぐっと内定に近づく企業選びの極意①

前回は企業選びの際の最初にやることをご紹介しました。

・自分は○○がこれが好きだ!

・自分はこれを実現したい

まずはここから考えてみましょうというのが前回の記事でした。

詳細は以下の記事をご覧ください。

今回はもう少し発展をさせてみましょう!!

「唯一性」と「自分の特性」を見極める

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まずはもう一度上のフロー図をご覧ください。

○○が好き、これを実現したいという思いが固まれば、

次に行うことは企業の「唯一性」、自らの「特性」を考えることです。

これはもちろん両方固めることができるのが理想ですが、

まずはどちらかひとつ固めることから始めていきましょう!

今回は企業の「唯一性」を考える


これは本当に誰でもできることです!

考えてみないのはもったいないので、ぜひ皆さんか考えてみましょう。

企業の「唯一性」とはどんなものでしょうか?

一番わかりやすいのは、その企業にしか作れない製品を作っているということですね。

しかしコモディティ化が進む現代では、単独の企業のみしか作っていない製品は非常に少ないです。

強いて言えば、コカ・コーラなどの食品メーカはまだ唯一性があるといえるかもしれませんね。

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しかしコーラというカテゴリでは、ペプシコーラやメッツコーラなどもあるので、決してコカ・コーラだけが圧倒的な唯一性を持っているとは言えないように思います。

企業の「唯一性」の見つけ方

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超一流企業3社で比較をしてみましょう。

まずは上記3メーカを端的に示すと以下の通りです。

・キヤノン カメラ・事務機器の国内最大手企業

・富士フイルム 写真や医療機器、医薬、液晶フィルムなどを展開する企業

・オリンパス 医療機器メインの企業。デジカメや顕微鏡も展


こう見てみるだけでもカメラのイメージが強い3社ですが、

まったく違いますよね!

キヤノンさんは、確かに一眼レフカメラのイメージが強いです。

しかし実際には事務機器関係のシェアも非常に大きく、最近は医療機器にも力を入れています。

また特許出願数が国内トップレベルであることも特徴です。

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富士フイルムさんは、どうでしょう?

フィルムの印象が強いので、どうしてもカメラ関係の企業と考えがちです。

しかし最近はデジタルカメラ主流の時代なので、富士フイルムさんは形質転換を行いました。

フィルムの製作の際に使用していた技術を用いて化粧品を作り始めたのです!

フィルムの技術を基礎に様々な分野に幅を広げているのが富士フイルムさんの特徴と言えるでしょう。

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それではオリンパスさんもデジタルカメラ作ってますよね。

でも医療機器で圧倒的なシェアを誇っています!

消化器内視鏡ではシェア7割を確保している力のある企業です。

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このように一見よく似たことをしているメーカでも

よく調べていくとまったく違う形態です。


「唯一性」を探していくためには、

よく似た企業をいろんな観点で比較することが重要です!

あれ?これをやっているのはこの企業だけだぞとか

この企業にしかない制度などを見つけられたあなたは「唯一性」を発見できたということです。

そんなに難しくないですよね!

どこから情報を入手する?


それではどこから情報を入手するかが問題です。

実際に私が情報を集めていた方法を含め大きく3つご紹介します。

企業の公式HP内の採用ページや採用案内パンフレット


当たり前ですが、一番の王道はこれですね。

このあたりの情報を頭に入れずして企業選びはできません!

実際に採用活動を行っている企業の人事部が作っているものですので、どのような人材を求めているのかも見えてきます。

特に会社のビジョンや人材育成の項目では大きく差が出てきます。

また今どんな事業を展開しているかに加え、今後どんな事業展開を行っていくつもりかも見ていくとよいでしょう。

業界地図を見てみる


これもまた王道の一手ではないでしょうか。

就活の時期になると書店にたくさん平積みされていますよね。


とりあえずたくさん業界を知ってみたい就活初心者には特におすすめです。

宇宙業界についてもちゃんとページがありましたし、自分が普段意識していないような業界に巡り合えますよ。

個別の企業の一口メモ的な記述もあるので、業界のみならず企業についても知ることができます。

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日本経済新聞社が発行してものと東洋経済新報社が発行しているものと2パターンあると思います。

書店で立ち読みしていいなと思ったほうを購入してみることをおすすめします!

正直あまり差はないように思うので、自分が見やすいほうを購入するとよいでしょう。

【おすすめ】気になった企業の決算短信を見よう


私が実際使っていたのはこの手です。

ずばり投資家のバイブル「決算短信」を使うことです!

そもそも決算短信ってなに?

決算短信(けっさんたんしん)とは、株式を証券取引所に上場している企業が、証券取引所の適時開示ルールに則り決算発表時に作成・提出する、共通形式の決算速報である。
決算短信は証券取引所の自主規制に基づく開示であるのに対し、決算公告は会社法の、有価証券報告書は金融商品取引法の法定開示である。

ウィキペディア「決算短信」より引用https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%BA%E7%AE%97%E7%9F%AD%E4%BF%A1

これを読んでもさっぱりですよね…笑

噛み砕いていえば、

株式市場に上場している企業がある一定の時期(通期や四半期)に

売上などのあらかじめ決められた項目を速報として発表しているものです。

この決算短信を読めば、いち早くその企業の業績を知ることができるので、

多くの投資家が注目をしています。

しかしこの記事を読む皆さんで投資をやっている人なんて少ないですよね。

もちろん就活生が読むべきポイントも説明しますよ!

ここからは私の秘伝の技です!!

実際に決算短信を見てみよう

それでは実際に決算短信を見てみましょう!

今回参考にさせていただくのは、日本で一番時価総額の高い企業

「トヨタ自動車」さんの決算短信です!!

今回はトヨタ自動車さんの公式HP内から決算短信を見つけ、お借りしました。

だいたいどの企業も「IR情報」のページに決算短信を掲載しています。

以下が決算短信の表紙です。

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なんだか数字まみれでわけがわからんですよね…

しかし大丈夫です!見るポイントは数字ではありません。

(まあ営業利益とか最低限分かっていたほうがよいものもあるので、機会があれば別途特集を組もうと思います。)

まず表紙で確認するのは、これが通期、つまり1年間の業績について書かれた決算短信を見れているかです。

今回ご紹介しているのは、トヨタさんの2019年3月期の決算短信です。

1. 2019年3月期 の連結業績(2018年4月1日~2019年3月31日)

とありますよね?

ここを確認して自分がちゃんと年間の報告を見れているか確認します。

企業によって決算の月は異なるので、必ず3月というわけではありませんよ!

しかし日系の大手企業は3月締めをする会社が非常に多いです。

見るのは「経営成績等の概況」のみ!


お次は目次を見てみましょう。

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はーい、皆さん!チェックするのは一点だけですよ!

アンダーラインを引いている

「経営成績等の概況」のみです!!

早速この中身を見てみましょう。

中身を見るとなんと…

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あれ?トヨタさんが自動車市場について分析してくれてるやん!

それに車種別の売上もわかるからどんな車が売れているのかもわかる!

そうなんです。我々が分析せずともトヨタさんが業界分析してくれてるんです。

中国や一部の資源国で落ち込みが見られたので、今年は若干販売台数増ということですね。

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トヨタさんって自動車だけじゃなく金融事業もやってるのか!

各社がやっている事業についてもこれでわかっちゃうんですよね。

売上が伸びている事業、減っている事業も一目瞭然です。

また各地域での売上についても書かれています。

ですので、ESや面接の際に今後力を入れていくべき事業で海外事業について語るときには超絶力を発揮します!(これはちょっと発展的ですね。)

ほんのわずかなページを読むだけでかなりの情報を入手できます!

それに数字という裏付けもついてくるので他とは説得力が違います!

スマホでさっと確認することもできるので、通学時間やちょっとした空き時間に調べていくことも可能ですよ!

さらに追及していくと…


決算短信で企業の比較をすると面白いです。

同じ業種でも明らかに売上や力を入れているところの違いが見えてきます。

そういった比較をしていくことで企業の「唯一性」を見出すことができ、ほかの就活生に圧倒的な差をつけることができます!
具体的な数字で企業の強みがわかるし、この企業しかやっていないような事業も把握できてますもんね。

さいごに


いかがでしたでしょうか?

企業の「唯一性」を早い段階でおさえておくことで、今後のESを書いたり面接を受けたりするステップに進んだ際の

レベルが周りと比べても全く違うものになりますよ!
ぜひ一度決算短信を見る方法を利用してみください!

次回は「自分の特性」の見極め方を紹介します。


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