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私の主従観

こんにちは
はじめまして、ケイです。

今回は、私の主従観についてお話しできればと思います。
ちなみに、これからするお話は私個人のSM観なので
これが絶対に正しいとか、それ以外は間違っているとか、そういうものでは無いことを予めご了承ください。

そもそも、「主従関係」とは何でしょうか。

主従関係(しゅじゅうかんけい)とは、一方が他方を支配し、他方が一方に従うという関係性を指す言葉である。この関係性は、人間関係だけでなく、物事や概念間にも見られる。例えば、組織内での上司と部下、家族内での親と子、法律における法と個々の規則、文学における主人公と脇役など、多岐にわたる。 主従関係は、一方向性を持つことが特徴で、主が従を指導し、従が主に服従する。この関係性は、秩序や規則性を保つために重要な要素である。

weblio国語辞典

読んでみるとわかる通り、意味がたくさんある言葉なんですね。
SMの世界でも主従関係の形は様々で、人によって考え方が違います。
「君主」と「奴隷」。「飼い主」と「ペット」。「所有者」と「人形」…
そして、同じ「ペット」であっても
「ペットなんでしょ?なんでセックスなんてするの?」という人がいたり、「ペットという名前なだけであって、主従関係なのだから自分の好きな時に犯すよ」という人がいたり。
「奴隷」と一緒に食事を取る派、取らない派。外食の際はどちらがお金を出すのか。プレイのホテル代は?
本当に様々です。
ちなみに私は「主人」と「従者」という言葉が一番しっくり来るなぁと感じています。ただ、口頭で「じゅうしゃ」と言っても伝わりにくいことが多いので「Mさん」と呼んでいます。
「M男さん」と呼ぶ人も多いですが、敢えてこの呼び方なのは私の主従の対象が性別が関係ないことに起因しています。

私は、多頭飼いと呼ばれるクズです。「いやいや、そんな……」と仰ってくださる方も多いですが、少なくとも自分はクズであるという自認があります。

ひとくちに多頭飼いといっても、いくつかのパターンが存在します。

まずは順位をつけるタイプ
某アイドルの総選挙のように、多頭飼いするMさんに順位をつけるのです。
「君は今2番だから、もう少し頑張ったら1番になれるんだよ」と焚き付け、競争心を煽ることで従者達を律するのです。
順位をつける基準は、例えば貢いだ金額だったり。或いは受けた痛みの度合いだったり、純粋にお気に入り順だったりと様々です。

それから隠れ多頭。
本当は従者を複数所有しているにも関わらず、そのことを隠している人ですね。従者が嫉妬したり、面倒事が少ないようにも思えますが、万が一バレた時の修羅場は想像を絶するでしょうからおすすめはできませんね。

私の場合はというと、それぞれに役割をきちんと与えるようにしています。
家の中には洗濯機、掃除機、冷蔵庫と家電は様々ありますが、どれが偉いとかそんなことは無いですよね。
おなかが空いたときに洗濯機のスイッチを押しても仕方がないですし、服を綺麗にしたいのに炊飯器のスイッチを押してもご飯が炊けるだけです。
そのように一人一人が、役割を持ってそれを果たしてくれている状態を目指しています。
例えば、私のためにネイルの勉強をして専属のネイリストになってくれる人。
仕事帰りの私を車で家まで送ってくれる人。
一緒に美術館に行くとその作品について教えてくれる人。
などなど、役割は様々です。
そして、共通しているのは皆さん私の事を慕い従属してくれている点でしょうか。合流したら鞄を持ち、夏には日傘を持ち、必要なタイミングでタクシーを呼んでくれたり…皆さん私のために尽くしてくださいます。
SMプレイももちろん好きだけれど、プレイ以外のことで主従関係を感じるを感じることこそが、私にとってのSMなのです。
だって、プレイだけなら主従関係なんてなくてもできるでしょう?

そして、私は自身の所有するMさんの人数を絶対に言いません。Mさん本人にも伝えないし、仲のいい友達にも絶対に言いません。
だって、誰も幸せにならないから。
言ったとして、何になるの?と思います。
だから私はいつも人数を聞かれると「老若男女、色々です。」とお伝えしています。
まぁ、これは私の尊敬するドミナントの方の受け売りなんですけどね。

「もし、全ての役割を全うできる人間が現れたら、多頭飼いはおしまいですか?」以前、ある人に聞かれました。
そんなこと一度も考えたことがなかったので驚きました。確かに、そんな完璧ウルトラ超人のような人が現れたら、その未来はやってくるかも知れません。
でもそんな人はきっといませんよね
だって、24時間365日しか持っていないのは全人類共通ですから。
そんなので満足できる私ではありません。

そして私は、ほかの人よりも「主従関係」というものを重く捉えている自覚があります。私にとっての主従関係が前述のようなものである以上、重くならざるを得ない、とも言えます。
私にとっての主従関係は相手の人生の一部を預かる行為――
つまりペットを飼うとか、結婚するとか、もっと言うと養子にもらうときのような…それだけの覚悟と責任が伴うものだと思っています。
だから私は決して一度や二度会っただけで主従関係を結んだりはしません。
オンラインのみでのやりとりなんて論外です。
何度も会って、話して、やり取りして、お互いの価値観や考え方を共有して、そこから試用期間を経て…やっと主従関係に至るのです。
一般的な考え方とは異なっていることは重々承知です。多くの人が一時の性的な行為のために”主従関係”を結び、形だけ、或いはその性的な行為のスパイスとしてその言葉を用いていることをよく知っています。
けれど、私は少し違うのです。私もまた変態であり、それが私の性癖なのですから。

上記のように、私は主従関係という関係性そのものに嗜好があります。
だからこそ、
「奴隷にしてください!アナルとかいっぱい気持ち良くなりたいです!」
「飼ってください!寸止めが好きです!」
と言われてしまうと、なんだか違和感があるんですね。
決してその方々が間違ってるとか、そういう訳じゃないんです。
ただ「私とは性癖が合わないなぁ」と漠然と感じるのです。

さあ、これを読んで少しでも私との関係に興味を持ってくれた皆様
メッセージはいつでもお待ちしていますからね。ふふふ。

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