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【「まち」と関わりのあるSDGs 第二回】

★★■「まち」と関わりのあるSDGsとは??■★★

第一回では、「SDGsってなんでできたの」というテーマでお送りしました。
SDGsというと世界レベルの話にはなりがちです。
日本で餓死する人は少ないですし(⇒「2. 飢餓をゼロに」)、どこでも当たり前に水が手に入ります(⇒「6. 安全な水とトイレを世界中に」)。戦争の危機にさらされてはいないですし、国家の都合で権利がないがしろにされることも少ないです(⇒「16. 平和と公正をすべての人に」。

ところが、世界というものを細かく分解してくと、世界はたくさんの国で作れていて、その国はたくさんの「まち」から作られていますよね。
世界が持続不可能なのは、ひとつひとつの「まち」が持続不可能になっている、ということに他なりません。
現に、「まち」も世界と同じように持続不可能な状態になってしまっています。

働き口がなく、若者が出て行ってしまって、空き家が増えてしまった。
少子高齢化で人がいないから、行事や地域の組合が維持できなくなってしまった。
海や森を整備する担い手が少なくなり、自然が荒れてしまっている。
「まち」がどんどん衰退してしまい、ますます住み続けることができなくなってしまう。
日々の食事を満足に採ることのできないほど貧困している方や、暴力にさらされている人も、よくよく周りを見てみると少数派ではありますが、確実に存在する。

では、住み続けることができる「まち」にするには何が必要なんだろう、どんなことを達成していけばいいんだろう?

これって、まさにSDGsです。
住み続けることができるまちにするには、まちに住んでくれる人を増やす必要があります。そのためにはまちでできる仕事が必要です(⇒8.「働きがいも経済成長も」)。自然がたくさんある場所では、森や海とうまく付き合っていけば、そのまちに暮らす人々に恵みをもたらしてくれます(⇒16.「海の豊かさを守ろう」、17.「陸の豊かさを守ろう」)。

もちろん、まちを作っていくには今まちに住んでいる人たちだけでできないこともあり、よそ者や今まで関わったこともなかった企業と協働していくことも必要な場面が出てきます(⇒18. パートナーシップで目標を達成しよう)。

これらをうまくつなげていくことで、住みやすいまちができて、住む人が増えていきます(⇒11.「住み続けられるまちづくりを」)。
日本政府も、SDGsの理念を持続可能なまちづくりや地域活性化に活かしていく活動を推進しています。

ここ岩手町も「SDGs未来都市」に選定されましたが「SDGsの考え方を活かして岩手町を持続可能なまちにしていこう」という意識が形になったものだと感じます。

もちろん、「まち」を持続可能にしていくのは簡単なことではありません。
これまでやってきた取り組みをより活かすことも必要でしょうし、今までとは違った価値観や考え方を取り入れなくてはならないことも出てくると思います。

地球規模でのSDGs同様、「いまの持続不可能な世界を変えていくために、我々は変革しなくてはならない」という考え方は「まち」を持続可能にしていくためにも重要な視点です。

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