近況という言葉で片付けたくないほど 素敵で苦くて熱くて寒い最近。
とある文学賞で入賞かなり限定された賞ではあるけれど、入賞。
実は個人的にはかなり攻めた作品だった。
何故かというと、初の試みとして、「三人称視点」であり「自分の個性をできるだけ抑えた」作品にしたからだ。今までは、すべて語り口が一人称。難しい言葉を遣いがち。凝りに凝ったが故に伝わりにくい情景描写。読者に伝えたいことを最大限濁す。もちろんそれらの作風には私なりの思いがあるのだが、そういった今までの自分をふりきった作品だった。そしてそれが評価された、というのが何よりも嬉しい。
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