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地方から眺めた社会

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愛媛県南予地方に暮らしながら、社会の在り方を眺めて思ったこと。 400字程度の短い記事を月に1-2本投稿しています。 最近は不定期更新。
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#西予市

同調と対話

いつだったか「田舎は同調圧力鍋だ」という言葉を発する方がいらっしゃいました。 何となく同意できるような気がしつつ、聞いた時には深く掘り下げてみなかったこの言葉。 つい最近になって、この「同調圧力」を生む要因に思い至りました。 気付きを得られたのは、哲学対話の最中にどうも問いが深まらないなと感じる場面から。 そうした場面ではたいてい、各々の持論が熱く語り合われているのですが、そこには同調・同意を求める姿勢が伴っていることに気付きました。 対話に慣れ、問いを上手に深めていける方

まちを知る場 ~愛媛県西予市の場合~

2022年12月。 愛媛県西予市にある「四国西予ジオミュージアム」を訪ねてみました。 「四国西予ジオパーク」の中核施設として今年の4月に開館した博物館です。 「ジオパーク」とは、地球科学的な意義がある土地を教育や暮らし、持続可能な産業に活用しつつ管理していると認められた地域のこと。 西予市も「四国西予ジオパーク」として、日本ジオパーク委員会に認定を受けています。 宇和海沿岸のリアス式海岸で営まれる養殖漁業や段畑での柑橘栽培。 古墳時代の繁栄も伝わる、肥沃な宇和盆地の稲作。