マガジンのカバー画像

地方から眺めた社会

36
愛媛県南予地方に暮らしながら、社会の在り方を眺めて思ったこと。 400字程度の短い記事を月に1-2本投稿しています。 最近は不定期更新。
運営しているクリエイター

2022年6月の記事一覧

地域の除夜の鐘

2021年12月。大晦日の夕方。 町内放送で、近くのお寺から除夜の鐘の案内が流れました。 せっかくなので日付が変わる頃に、古びた石段を上って境内へ。 山門をくぐると、お子さんからお年寄りまでざっと20人ほどが鐘の前に並んでいました。 焚き火が煌々と燃え、和尚さんがお経を唱え続ける中、順番に鐘を撞いていきます。 でも1人1回ずつだと少ないので、撞いたらまた列の最後尾へ。 私も3回、一年間を思い返しながら鐘を撞かせてもらいました。 思い思いの鐘の音を聴くうちに年は明け、皆さ

流れ出たゴミの責任

2021年12月。 E.Cオーシャンズさん主催の佐田岬半島の海岸ゴミ拾いに参加しました。 冬の朝、寒風吹きすさぶ佐田岬灯台駐車場に30人ほどのボランティアが集まり、時には急な坂道を上り下りしながらゴミを拾い集めていきます。 ペットボトルや空き缶、農業用水のホース、養殖いかだの浮きなど、海岸に流れ着いた多種多様なゴミはいくら拾っても尽きません。 参加者の中に漁具屋さんがおられました。 この中でいちばん心を痛めながら参加しているのはきっと私だ、とその方はおっしゃいます。 ゴミ