【読書メモ】「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」スティーブン・R・コヴィー

第3の習慣 最優先事項を優先する
パーソナル・マネジメントの原則
p.191〜246

第1の習慣は、自分の人生のプログラムを書くのは自分だということ。第2の習慣は、ゴールを描いてプログラムを書いてみること。そして、第3の習慣は、書いたプログラムに従って行動すること。

ここで重要なのは、とりあえずスケジュール帳を真っ黒に埋めて、上から順番にこなすことではないということ。
描いたゴールのための最優先事項を優先するということ、これが重要。

とはいえ、優先事項を効率的にこなそうと思ってもうまくいかないことが多い。
それは、優先すべきことの中で、緊急度と重要度とが混同されているからだ。
そして、人間関係にすらも効率的にこなそうという思考を持ち込んでいるためだ。

まず、緊急度と重要度について。
この2つの掛け合わせで、4つの活動領域が考えられる(緊急かつ重要なことのような)。

問題の波に押し流されそうな人は、物事をすべて「重要かつ緊急」だと認識してしまう。
また、重要でないが緊急なこと(または緊急でもないこと)に時間を費やしてしまう人は思考を止めて楽をしている。

ゴールを目指すために優先すべきは、「重要だが緊急でない」領域に時間をかけることである。

ところが、意識しないとこの領域を優先することができない。TODOリストを消化して刹那の達成感を得たり、とりあえずスケジュールを守るだけだったり、今だけを見て自分の優先順位を考えてしまいがちだ。

意識すべきは大きく2つのこと。
ひとつは、人間関係に効率性を持ち込まないこと。
対「人」の事柄は、本当に大切にしている価値観から見てどう効果的か、という観点が必要。
もうひとつは、デリゲーション(=権限委譲)。
自分が最も優先すべきことを優先するためには、すべてを自分だけでことをなそうとすることは間違っている。
人に任せ、人に頼り、人を信頼することが必要だ。

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