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PEOPLE by RENOSYの紹介

はじめに

こんにちは!RENOSYエンジニアの齋藤です。私は入社当初はAGNT by RENOSYというプロダクトを開発していましたが、2022年1月より、PEOPLE by RENOSY(以下、PEOPLE)という別プロダクトのリーダーをやっています。今回は、弊社の開発組織について知っていただけるよう、事業を支える基盤システムのPEOPLEについて紹介していきます。

プロダクトについて

PEOPLEは、顧客データを管理する顧客マスタです。顧客データの作成、参照、更新および削除をするためのAPIを提供しており、プロダクトごとに分散管理する方法と違って整合性のとれた顧客データへのアクセスを可能にしています。

PEOPLEのAPIは今までの記事で紹介があったAGNT by RENOSYやMANAGE by RENOSYをはじめ社内の様々なプロダクトが顧客情報の連携のために使っています。

参考:
売上額の爆増に寄与したRENOSY最古のプロダクト「AGNT by RENOSY」
ビジネスを支える不動産の管理業務をスマートに「MANAGE by RENOSY 」

PEOPLEが解決する課題

PEOPLEは、2021年11月にリリースをしたプロダクトで、執筆時点でまだ1才と弊社プロダクト郡の中では比較的新しいプロダクトです。PEOPLEが誕生する前は、顧客情報が各プロダクトに分散して保存されていました。

少し具体的な話を交えてご説明します。

まず、弊社は「RENOSY(リノシー)」というネット不動産サービスを提供しています。特に投資用不動産の販売に注力していますが、実際に住まわれる住宅の売買や賃貸仲介のサービスも提供しています。我々RENOSYエンジニアは、それぞれの事業ごとに業務システムを開発することで、現場の効率化をサポートしてきました。

例えば、投資用不動産に興味を持ってRENOSYにお問合せいただいたお客様がいた場合。このお客様の顧客情報は、まず「AGNT by RENOSY」という不動産投資事業専用のCRMに登録されます。その後、実際の契約に至ると、次は「MANAGE by RENOSY」という不動産管理業務向けのシステムに不動産オーナーとして顧客データが登録されます。もし、このお客様がご自身の住宅(投資用ではない住まい)の購入を検討される場合、今度は住宅販売事業専用のCRM「ANGT2 by RENOSY」に顧客データを登録する必要があるわけです。

PEOPLEが開発される以前は各プロダクトでバラバラに顧客情報を保存していたため、情報に変更があった際にそのお客様のデータを保存しているすべてのプロダクトで更新をしなければならず、業務効率の低下や更新漏れによるデータの不整合、対応不備が発生しやすい状況でした。

現在は、PEOPLEが顧客情報のマスタとなることで、顧客情報の変更は自動的にすべてのプロダクトに同期されるようになり、どのプロダクトでも常に最新の顧客データを確認することができるようになりました。

機能紹介

PEOPLEのほとんどの機能はAPIとして提供していますが、一部、管理画面から使う機能もあります。以下にいくつかの機能を列挙します。

APIで提供している機能

  • 氏名、住所、メールアドレス等の顧客情報の検索、参照、作成、更新、削除

  • 顧客書類のアップロード、参照、削除、書類種別の設定

  • 顧客情報の変更履歴の参照

  • 送客情報の登録、参照、更新

  • 個人情報削除依頼の登録

管理画面で提供している機能

  • 顧客情報の検索、参照、更新、削除

  • 個人情報削除依頼の検索、承認、差し戻し

  • 重複顧客情報の検索、管理

上記のうちAPIで提供している送客機能と管理画面で提供している重複顧客統合機能についてもう少し詳しく説明します。

送客機能

先述しましたが、弊社では事業部ごとに使っているCRMシステムが異なります。例えば投資不動産を扱う事業部では「AGNT by RENOSY(以下、AGNT)」というプロダクトが使われており、住宅販売の事業部では「AGNT2 by RENOSY(以下、AGNT2)」というプロダクトが使用されています。例えば、投資不動産をご購入されたお客様が住宅の購入も検討されるとなった場合は、PEOPLEの送客APIを使ってAGNTからAGNT2に顧客情報を連携することができます。以前は、AGNT2を使う営業がAGNTの顧客画面を見たり、お客様にヒアリングしたりして、手動でAGNT2に顧客データを入力していましたが、この送客機能によってクロスセルをする際の作業が自動化され業務削減につながっています。

AGNTの顧客詳細画面。PEOPLEの送客APIを使ってボタン1つで他プロダクトに顧客情報を連携できる。

重複顧客統合機能

PEOPLEで顧客情報が作成・更新された際、それが既存の顧客データと同一人物(重複顧客)の可能性があるかを判定する機能があります。例えば、Aさんという顧客データがすでに登録されているにも関わらず、それに気が付かずに同じ顧客のデータを登録してしまったとします。現実世界では同一人物なのにデータとして複数存在してしまうと、この顧客の情報を確認したり、更新したりしていくのが困難になってしまいます。そこでPEOPLEでは、いくつかの条件をもとに重複顧客の可能性があるかを判定し、画面から確認、管理することができる機能を提供しています。

例えば、氏名と生年月日が全く同じ顧客が複数いたら、それらを重複顧客候補とするといった形です。担当者は実際に同一人物だと判断した場合はこの画面を使ってデータの統合をすることができます。

PEOPLEの重複顧客管理画面

チームの紹介

PEOPLEチームは現在、2名のバックエンドエンジニアが在籍しており、PdM、SRE、QAチームと協力しながら開発を進めています。そんなPEOPLEチームでは、日々の開発に活かせるように昨年11月からPdM含めた輪読会を毎週開くようになりました。

前回は『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK』という本を輪読し、スクラム開発についてみんなで勉強しました。現在の自分達の開発スタイルとスクラムを比較し、PEOPLEチームにも取り入れられることがないかを議論し、実際にプロダクトバックログや毎朝実施しているデイリーの運用方法を本を参考に見直すことができました。現在は『プリンシプルオブプログラミング』を輪読しており、実際のPEOPLEのコードやプロジェクトに照らし合わせながら、より良いプロダクトにするにはどうすればいいかについて知恵を絞りながら意見を交換しています。

輪読会の様子
輪読会ではオンラインホワイトボードを使って読んだ箇所のプレゼンをしたり、意見交換をしたりしている

最後に

PEOPLEは社内の様々なプロダクトと連携しているため、障害が発生すると多くの事業部の業務に支障を来たします。単一障害点となるプロダクトの開発は常に緊張を伴いますが、逆に言うとそれだけ重要な基盤システムの開発はとてもやりがいのあることです。会社が急成長するなかで、今後、PEOPLEはその成長を加速できるような機能を今よりも短い工数でかつ、より安定的に提供できるようになっていく必要があります。その責務を果たすにはまだまだ力不足な点が多いですが、今後もより一層技術力を高め、「テクノロジー×イノベーションで、人々に感動を生む世界のトップ企業を創る。」という弊社理念の実現に寄与できるよう日々の業務や学習に励んでいきたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
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