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中小企業診断士試験vol.4

今回は1回目の試験終了後から2回目の試験までを振り返る。

1回目の試験を終え感じたこと。まず「わかっている」ようでよくわかっていなかった。圧倒的に問題への対応力が足りない。テキストや過去問と内容は同じでも違う表現で問われた問題ができていなかった。つまりその言葉の定義や背景など「正確」に理解していなかったのだ。従って次に向けての課題は問題への対応力をつける、対策は解く問題数を増やすである。次に勉強方法に関してである。まず以前にも書いたが、集中して勉強できる時間は最大8時間ほどだ。それ以上になると頭がボーとしてインプットの効率がガクッと落ちる。以前はもっと長い時間できていたので、自分ではもっと出来るイメージでいたが実際は全く違った。また目も疲れやすくパソコンを集中して見ていられない。年齢を重ねた証拠だろう。さらに、夜パソコンを見ていると寝つきが悪く、睡眠が浅くなりがちだ。これは翌日のパフォーマンスに影響する。最後にパソコンの画面を見ていると、勉強しているようで実はしていない時間もある。これはあるあるだろう。そこで、パソコンを使った勉強は朝にした。そして夜はパソコンとスマホ使用は遅くとも19時半には止め、紙ベースの問題集を解くこととした。

今回久々に全くわからない状態から勉強をしてみて、人が何も知らない状態から物事を理解し、できるようになる過程が改めて分かったように思う。それは知らないから始まり、知る→分かる→できる→言語化して伝えられる、というプロセスを踏むということである。私の場合、診断士試験に必要な知識に関しては、知るから分かるまで5か月ほどかかった。そして受験時の私は「わかる」と「できる」の間に居たのだろう。それも「分かる」寄り側。当たり前だが合格ラインの60点は「できる」のラインである。

さて、合格発表が終わり次はどうするか。2科目は合格した。全体としてようやく分かり始め、科目によってはできるようになってはきた。少し面白くもなってきた。ただ合格までの道のりの見えない科目もある。9月になり仕事が繁忙期に入った。コロナもまだまだ収束していない。あまり勉強もやる気が起きず何気なく過ごした。そんな中、漠然と経済学と財務会計の勉強は少しだけだが続けた。年内12月までの勉強時間の合計はおよそ40時間だった。

さて、ここで2回目の受験について考える。通常4月に試験の日程など概要が決まる。次は何科目受けようか。考えられる選択肢は2つ。全7科目か、それとも合格した科目を除く5科目か。(合格した科目の1科目だけ受けるという方法もあるがそれは選択肢になかった)目標はあくまでも平均60点。7科目と5科目でどちらが平均60点に取れそうか。5科目は1回目不合格だったからどちらかというと苦手か勉強不足の科目。特に財務会計。逆にその分伸びしろはある。受かった2科目はある程度安定して点数が取れると自分では得意意識の持っている科目。よし、全7科目受けよう。得意の2科目で得点を稼ぎ、残りの5科目をカバーしよう。もう少し理解度も深めたい。
2回目の目標。1次試験の目標点数。①経済学②財務会計は50点、③経営戦略と④運営管理は70点、他の3科目は60点。これで平均60点はクリアする。そして1次試験合格後そのままの勢いで2次試験まで一気に合格する。そんなシナリオを立てた。

年が明け、ようやく勉強する気持ちが戻ってきたように思う。22年受験用の問題集も揃い、少しずつエンジンがかかってきた。経済学と財務会計は相変わらず講義を見て理解を深める。ほかの5科目は8、9割方問題集を解いて対応力をつける。パソコンでの勉強は朝やり、夜は紙の問題集を解く。予定通りだ。6月からはさらに詳しい計画、管理で進めた。1年目が大まかすぎたので、もう少し時間の使い方を細かく追いかけた。そこで科目ごとに毎日の勉強時間を管理し7科目をまんべんなく勉強する。その中でも特に経済学と財務会計は2割増しにした。さくらもりんごの花も散った4月の終わる頃、ようやく「できる」感覚になり手ごたえも感じてきた。財務会計を除いては、だが。

ところが6月に入り少し勉強に飽きてきた。基本的に同じことの繰り返しは苦手な性分だ。また財務会計についてはやってもやっても思うようにできない。前に進んでる感じがしない。一体いつになるとできるのか全く先が見えない。本当に自分が嫌になる。焦る気持ちもあった。ほかの科目では1回目同様捨て問を作り、基本的で頻出傾向の問題を繰り返し解く。凡事徹底は頭で分かっているのだが、このままで本当にいいのか、気持ちがなかなかついてこない。そんな時は合格後の自分をイメージしながら目の前のやることだけに集中するようにした。

2年目の勉強時間はおよそ400時間。特に6月から受験前までは220時間。手ごたえもそれなりにある。財務会計は最低でも40点。足りない分は他の科目でカバーする。最低でも1次試験突破。仕事以外は可能な限り試験合格のために時間を使った。2回目の試験日が近づいていた。

今考えると試験の1か月半くらい前から、試験への気持ちが強すぎて、心に全然余裕がなかった。もう少し「あそび」があってもよかったな。(続く)


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