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10/21(水)「接骨院で起きた奇跡」

足が激烈に痛むので、接骨院に行った。

予約せずに行ったせいか、慌ただしい老婆や深刻な顔をしたスポーツ少年にすいすい抜かされた。
気付いたら寝ており、自分が患者であることを確認したくなるくらい強く揺さぶられて起こされた。


寝ぼけた頭のせいで症状を上手く説明できない。
触診されても、起きたての時の麻酔状態のせいか、痛みを遠くからしか感じない。
「困ったな」とへらへら揉み手しながら笑っていると、
医者が「これじゃね?」と言って、足から何か抜いた。
つまようじだった。


つまようじかよ~って医者が手を振り上げると、ぼくの足からつまようじとつながった糸が引っ張られ、色んな国の国旗がと出てきた。
医者は「おっおっおっ~~~~」と興奮した様子で糸をするすると引っ張っていった。
糸が全部抜けると、痛みが全く消えた。


医者は「もう終わり?」と小さい声で言ったが、さすがに不謹慎だと感じたのか、咳払いしつつ糸をくしゃくしゃっと丸めて捨てて、「最近、マジシャンに会いました?」と言った。
「会ってません」と言うと、「え~連絡先とか知りたかったなー」と言った。


なんかうぜえから、催眠術にかけてやろうと五円玉の振り子を取り出すと、「え!?君がマジシャンだったパターン!?」と声を張り上げた。


”ぼくは催眠術師だ”という暗示をかけようと、目の前で振り子を揺らすが、
「なになになになに!これがどうなんの!消えたりするの!え!楽しみ~~~!」と興奮してるせいで全くかからない。


なにがマジックだよ…クソッ…



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