8/16(日)「発掘リサイクルショップ」
使ってないストーブを捨てにリサイクルショップ「瀬戸内ジャンク聴」行った。
店に入るとピーナッツバターの匂いがした。
囚人服みたいな制服を着た店員にストーブを査定に出す。
査定の間、店を周った。
見たことないブランドの服やカバン、古びた置時計や壺、触りたくないと思わせるぬいぐるみや湯呑なんかが所狭しと置いてある。
それらをスルーして歩いていると、端の方でしゃがみながら物色しているおじさんがいた。
おじさんが物色しているのは、よくわからないが、紙コーナーというところだった。
古いカレンダーにポスター、誰かの賞状なんかもあった。
何を熱心に見ているのだろう、とおじさんを見ていると、おじさんは一枚のぼろぼろの紙を熱心に見始めたかと思うと、チャッカマンを取り出した。
「放火!?」とぼくは驚きのあまり叫んでしまった。
おじさんはぼくの方を向くと、舌打ちして「おい、ちげえよばか」と小声でぼやいた。
よく見ると、紙をチャッカマンであぶっているだけだった。
ぼくの声を聞いてピンク色の囚人服を着た女の店員さんがすっ飛んで来て、おじさんは裏に連れていかれた。
終始ぼくを睨んでいた。
あぶられていた紙がそのまま残されていたので拾って見てみると、筆で書かれたようなくねくねした文字が浮かび上がっていた。
その文字の内容がどうしても気になったので、ストーブを売って得た150円でその紙と中古の古文辞書を買って家で訳してみると、
「見よう見まねで初めて浮世絵書いた!けっこう褒められた!うれしい!」という内容だった。
よかったね。