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サッカースクールの開校までの手順や集客方法とは?スポンサー獲得、コロナの影響など幅広く解説

こんにちは!kenyaです。今回はサッカースクールに関する記事になります。私はサッカースクールを2018年の4月から運営しています。今回の記事をご覧頂くことで、サッカースクールに経営に関する多くのことを知ることができます。といっても過言ではないでしょう。

今回の記事では開校までの手順や集客方法や売上、利益、スポンサーの獲得、そして、新型コロナの影響などについて触れていきます。

今回の記事はこんな方向けです。
・サッカーの指導者を目指している、現在指導している
・将来サッカースクールやクラブの運営をしたいと思っている。
・サッカースクールやクラブの運営に興味がある
・子どもがサッカーをやっている保護者の方


筆者のスクールの現状

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まず、筆者である私のスクールについてですが、2018年4月に大学を卒業してからすぐにスクールを開校しました。個人レッスンと少人数のグループレッスンを行うサッカースクールとして開校し、同年10月に集団指導のサッカースクールも開校しました。現在は個別、少人数指導は首都圏で行い、集団のスクールも埼玉で2ヵ所で行っています。

現在は個人レッスンのほうと集団指導のほうを合わせて約60名ほどが在籍しています。卒業生や退会してしまった方を合わせた累計では130名ほどになります。

ちなみに、私の選手経験ですが、小中学校で市内大会や3市からなる小さい地区で上位に入ったことはあるものの、全国大会出場や県の選抜などに入るような輝かしい経歴はありません。大学時代はJ1から数える8部リーグ相当の社会人サッカーチームで元Jリーガーや全国大会出場経験のある方とプレーをさせてもらったので、一定レベルでのプレー経験は一応あります。

指導者としては大学1年生の春に高校時代にお世話になった方のスクールの手伝い(臨時コーチ)をさせてもらったのが始まりでした。そこから、その年の夏にライセンスを取得し、大学1年の10月に首都圏を中心に活動する某サッカースクールでアルバイトとして指導を始めました。そのスクールは今でこそ、首都圏では結構名が知られているほうですが、当時はまだ規模も小さかったです。クラブチームも持っていて、スクールはエンジョイ系、クラブチームは強化、育成といった感じです。ちなみに、小学生年代のスクールといっても、主に普及目的、育成や強化が目的の2つに分かれます。

どちらもサッカーを楽しむことは大前提ですが、前者はサッカーの楽しさをしってもらい、サッカーを通して友達作りや運動機会の確保といった背景が大きいです。後者は、Jリーガーなどのプロサッカー選手や全国大会に出場できるレベルの選手の輩出を目的とした強化、育成を主な目的にしています。分かりやすく言うと、サッカー人口を増やす目的の前者とプロなどのエリート輩出を目的とするのが後者です。大事なことなので繰り返し言いますが、どちらも楽しむことは大前提です。

では、私のスクールにはどういうお子さんが多いかというと、個人レッスンはクラブチームや少年団、他のスクールに通っている子が97%くらいを占めています。その中でも半分くらいは、スクールやクラブチームで「まわりのレベルに追いつきたい」だったり、「レベル的には中間くらい」といった方になります。残りの半分が市区町村のトレセンに選ばれている選手だったり、飛び級で上の学年の試合に出ている選手、過去には某Jリーグの下部組織在籍選手もいました。個人レッスンはどちらかというと、「スクールやクラブチームの補助として、足りない部分を個人や少人数で丁寧に教えてもらいたい」というニーズがあることが分かっています。

集団指導のスクールは現在、2校運営しています。さいたま市と地元のF市で活動しています。さいたま市のほうは経験者のみを対象としたスクールで育成を目的としています。F市のスクールですが、こちらは地域密着で地域にサッカーを根付かせる普及の側面を持ちながらも、最近は少年団所属選手も増えてきているため、普及と育成両方の思考を持っていて、準育成スクールです。

・スクールの沿革
2018年4月:個人、少人数指導のレッスンを行うスクール(スクールA)として東京某区を拠点に開校(スタート時、レッスン生徒2名)
2018年10月:埼玉県F市で集団指導のスクール開校

2018年10月:個人レッスンのスクールでスタート後初の入会がある。

2019年8月:個人レッスン生が20名を突破

2020年1月:F市のスクールの活動場所を移転し、リニューアルオープン

2020年2月:個人事業から一般社団法人化して、法人運営に切り替え

2020年3月:個人レッスンの生徒数が40名を突破

2020年8月:東京都M区でスクールを開校

2021年4月:さいたま市でスクールを開校

2021年10月:東京都M区のスクール閉校

2022年4月:個人レッスン、集団指導合わせて50名が在籍

スクール開校までにやったこととは?

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まず、私がサッカースクールを開校するにあたって、実際にやったことを書いていきたいと思います。

①2018年1月末開校決定

私は新卒でサッカースクールを設立しましたが、某サッカーメディア運営会社に内定をもらったため、正社員で就職する予定でしたが、ずっと夢であった自分の「サッカースクールやクラブチームを作ること」を実現させるため、正社員から契約変更してスクールを設立することにしました。もちろん、その前からスクール開校に必要なことなどは就職するか、スクールをやるか考えている時に調べていましたが、準備期間は本当に短かったです。今振り返ると、もう少し準備していれば良かったと思っています。

②個人レッスンから始めることを決める

その後、スクール開校の準備をしていくわけですが、2月頃に個人レッスンから始めて、人が集まったら集団のスクールをやろうと決めました。

理由としては、2つあり、1つは大学4年の5月から卒業の直前まで、個人レッスンを専門に行う会社でアルバイトでコーチをしていたこと、そして個人レッスンと集団指導を両立させ、より良いスクールを作りたいというのが1つです。

そして、もう1つの理由は単純で個人レッスンのほうがグランド代などの経費がかからず、スタートしやすいことです。集団のスクールは公共施設を借りれない限り、フットサルコートが主な活動場所になると思いますが、そうなると、かなりの経費がかかります。集客できないと大赤字なので、個人レッスンから始めることにしました。

③活動場所と事務所となるオフィスを決める

次にしたことは活動場所と事務所になるオフィスを決めることでした。
個人事業でも住所がないと開業できないため、納税地となる住所を登録する必要があるのですが、私は自宅が実家のため、オフィスを借りることにしました。そこで、23区内にある某レンタルオフィスを契約することにしました。決め手は3つあり、自宅から電車で30分の場所にあること、主要駅でアクセスが良いこと、月額15000円ほどで郵便ポストもついていて、会議室も無料で使えて条件が良かったことです。オフィスはサッカースクールと並行して行っているサッカー界に就職したい人向けのコミュニティの活動と面接の時などに使っています。そして、スクールをやる上で大切な活動場所ですが、個人レッスンということもあって単価が高い(開校時は1時間4500円)ため、東京都23区内や埼玉県さいたま市(浦和や大宮)などのエリアをメインとして活動することに決めました。

④スクール名を決め、ロゴとスタッフウェアを作成

次に、スクールの名前を決めました。名前は英語とスペイン語の造語にしました。理由としては、同じような名前だと、検索するときに1番上に表示されなくなってしまうこと、ブランディングを考えても同名の他社と混同してしまい、良くないことが理由です。名前を決めてからはロゴ(エンブレム)を作成しましたが、エンブレムは知り合いにデザインをできる人がいたので、1万円くらいでつくってもらえました。その方がウェア、アパレルの事業をしていたので、1着だけスタッフウェアも3000円くらいで作ってもらいました。

⑤開業や口座開設に必要な印鑑作成

オフィスとの契約も決まり、スクール名(屋号)も決まったので、次に開業届に押す印鑑や銀行印を作成しました。はんこの通販サイトで屋号印、銀行員、角印含めて1万円くらいでできたかとおもいます。

⑦ホームページの制作会社を決め、Twitterアカウントを開設
次に、ホームページの制作会社を探しました。スクールをやる際にとあるスクール経営者の方に「ホームページ」はとても重要ということを聞いていたので、ホームページには力を入れたいと思っていたため、ホームページについてはある程度調べました。最終的にあまり時間もお金もなかったため、複数の会社の見積もりを同時に取れるサービスを利用し、1番安く、納期に間に合わせてくれるところにお願いしました。結果的に2週間ちょっとで作成してくれ(通常1ヶ月以上かかる)、金額も初期費用1万円で5ページ、月額3400円で作成してくれ、かなり破格だったと思います。更新は依頼して行ってもらう形で5日ほどかかっていましたが、画像に文字を入れるなどの高度な作業でない限りは基本は月額料金の範囲内でした。その後、何度かホームページの管理会社を変え、現在は月に5000円ほどでメインとなるさいたま市のスクール及び個人レッスン用のスクールのホームページを運営し、F市は自分でホームページを作成し、管理しています。

⑧開業届を税務署に提出し、開業

いよいよ税務署に開業届を出しにいきます。開業届を出したその日が事業開始の日としました。開業届は思いのほか、あっけなく、ただの薄い紙1枚でした笑

そこに屋号名や事業内容、住所、確定申告に関する情報を記入し、印鑑を押して控えを貰って終了。開業となると、大きな決断だと思いますが、個人事業の手続きは驚くほど簡単であっけなく終わりました。

開校後に取り組んだこととは!?

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では、ここからは実際に開校後にやっていたことについて書いていきます。2018年4月に開校したスクールAですが、集客は正直、予想以上に大変でした。最初の1年くらいで、自分で事業を行う大変さ、ビジネスの厳しさを痛感しました。

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