秋元康の制作術

2022/3/20「関ジャム」秋元康特集を見て。

僕は秋元康さんを大尊敬している。

もう数年乃木坂46のファンでいるが、ここ2年くらいは秋元康ファンでもある(ラジオも聞いている)。
というのも、人間に興味が無いでお馴染みの僕にとって秋元康とは、膨大な人数の歌手、アイドルをプロデュースしている天才、神のような人だ。
ということで自分のための記録として、秋元康の制作メモを書き留めておく。

「プロデュースは歌う人の0.1を見つけてそれを書くこと」
0から1を生み出すことではない。
そして歌詞は「誰が歌うか」が重要なのだと。
だから歌い手に合わせた歌詞を書く。

これを自分に当てはめるとするなら、「周りの人をよく観察して、その人の小さな特徴を膨らませてキャラクターにしていく」ということか。
……ようするにそれって「デフォルメ」のことじゃん。
周りの人を観察して、キャラを作っていけよ。
ゼロイチをやる才能、無いだろ。

「歌詞は面白がって書く」
一定のクオリティを求めて書く人もいると思うが、僕は面白がって歌詞を書く。なのでスランプになることはない。

「ビジュアルが浮かぶ曲はヒットしやすい」
映像的な詞を書く。
ポップミュージックの作家は、腹ペコの部活帰りの学生に対して味の濃い食べ物(牛丼から揚げ、カレー)を出す感覚で書くべし。分かりやすさ。

「面白いワードを使え」
一般的な用語から少しずらした言葉を使う。
クリスマスソング→クリスマスキャロル
聞き慣れないが、ワクワクするワードを覚えておく。

Q.自分と、他の作詞家との違いは?
放送作家であること。
「他の人と違う」と偉そうにするより、同じ土俵で、作詞しても無理なんだろうと思った。
テレビの企画を考える上で、誰がパフォーマンスするかを考えて、その人たちのファンが喜ぶものを提供する。

自分の出自や立ち位置は無視できない。
芸人でいう「ニンに合ったネタ」というやつか。


人と距離を取るスタンスで生きてきた自分はニンゲンがどういうものか分かってない。
だからキャラクターが作れないと思っていたけど…別にアイデアを人に求めてもいいもんなあ。
人を見て、人の性格の0.1を拡げて物語を作る。
その人が語る物語が人を引き込むんだなぁと改めて勉強になった。

やっぱり僕は秋元康推し。

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