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今日は朝(10時半頃だからもうお昼、というほうが正しい)起きてシャワーを浴びていると、外で雪がふっていることに気が付きました。

私がこっちに来てからあったかくなり始めたみたいで、雪はもう解けてしまっていたところ、こんなに積もっていて感動!せっかく冬の北欧に来たのにもう降らないかもしれないと嘆いていたので、本当に嬉しかったです。

Mar. 3

やることをやって、お昼を食べて、支度をして、みとちゃんと家を出ました。ヒートテックにウルトラライトダウンジャケット。ユニクロにお世話になってます。あと先輩がくれた手袋と耳当ても。

電車のシートは、日本とは違って窓を背に並ぶ椅子はなくて、全部4つの席が2つずつ向かい合うものになっています。シートには柄がついているのですが、もう少し本気を出せばもうちょっとかわいくなるような気がしています。いや、これはこれでかわいいか。

駅につくと、目的地まであと何メートルかがかかれた幕や看板がたくさんありました。メートルは世界共通の単位なので換算する必要はありません。お金も世界共通のものをつくればよかったのに。

歩きながら周りをみると、工事をしていました。これは、橋をたてているようで、2022年に完成するみたいです。みとちゃんによると、橋はまだしも、高いビルなど建物を新しく建設することに対しては、スウェーデン人も賛否両論わかれるそうです。発展することに喜ぶ人、これまでのスウェーデンを愛して、また環境への配慮を考えて近代化を拒む人、いろいろだそうです。

到着しました!今日は、Fotografiskaというセーデルマルムの写真美術館を訪れました。行けたら行こうかな、と考えていたところをこんなに早く行くことができて嬉しかったです。

日曜日だったこともあり、とても並んでいました。国立美術館とは違って、Fotografiskaは入場料が必要です。大人は1人165SEKなので、日本円でいうと2000円弱くらいですね。少し高め。

カップルや友達同士はもちろん、ベビーカーを押しながら家族で来ている方もいました。このベビーカーには2人の赤ちゃんが乗っていて、お父さんが必死にお世話をしていました。こっちにきて、よく2人乗れる大きなベビーカーをよく目にします。

中に入ると不思議な、なんともいえない美しさを秘めた空間が広がっていました。遠くからみてももちろん、近くでみると細部の微々たる部分までこだわっていることがよくわかります。

思わずじっと見て、これは何を表しているんだろう、と立ち止まってしまう写真ばかりです。なかにはCGで絵を合成しているものもありましたが、本当に写真なのかを疑うほど現実離れした世界観の写真がたくさん飾られていました。

ここでも、スウェーデン語だけでなく英語の解説があります。公共交通機関など、多くの人が利用する場合は英語も添えられているときが多いです。スウェーデンのたいていの大人の人、特に働いている人はみんな英語を話すことができます。

ただ写真を飾るだけでなく、こうしたオブジェがおかれているのもまた魅力でした。飾られる展示物は定期的にテーマを変えて変えられるみたいなので、少し高い入場料を払ってでも中に入ってみたいという気持ちが、すごくわかります。

どのように撮影したのかを撮ったビデオも上映されていて、お客さんはみんなこれに見入っていました。1枚の写真を撮影するために、相当な時間と労力をかけていることがわかります。

私はカメラを使いこなせるわけではないけれど、写真がすごく好きで、スウェーデンに来てからも、忘れたくない光景はすべて撮るようにしています。この美術館をまわりながら、改めて写真の奥の深さを実感しました。これからも撮り続けよう。

2階へあがると、"Truth is dead"というテーマで、歴代の大統領や王室の方たちを面白おかしく表現したものがたくさんおかれていました。私は最初、これ本当に本人たちがやったのかと思ってすごく衝撃的だったのですが、本人に特殊メイク等をつかって似せた人が演じているみたいでした。

なかには、子どもにはあんまりよろしくないようなものまであり、日本だと非難を浴びそうだなと思いました。女性とうつるトランプ大統領や、妻の出産にたちあうウィリアム王子、でも逆に、高貴な方への親近感は湧くかもしれない、とか唖然としながらもみていました。

一通り写真を鑑賞し終わったあとは、美術館の中に合ったカフェで休憩することにしました。人でにぎわっていて、かつ、このカフェまでも作品の一部かのように洗練されていました。

このカフェは窓からの景色が綺麗だと有名で、窓側の席はすべてうまっていました。ストックホルムは群島で形成されているので、隣町が1つ向こうの島のように見えます。本当にきれいです。

私はチョコレートキューブ、みとちゃんはエスプレッソのムースにカフェラテを注文しました。プレートもなかなかかわいくて、Instagramerに人気のスポットでもある理由がすごくわかる。みとちゃんのムースも一口もらったのですが、どちらも本当に美味しかったです。

ここでも、コーヒーやラテはセルフで注ぐシステムになっていました。もちろん、お水も自分で注ぎます。私はお水をもらうつもりだったのですが、2つある蛇口のうち、私が使ったほうからは炭酸水が出てきました。炭酸水まで美味しい。

私は部活をしていたころ、他のメンバーに比べて汗をかかない自分の代謝の悪さに危機感を抱いて、炭酸水を飲むことを習慣づけようとしたことがあったのですが、日本で売られている炭酸水は全然美味しくなくて、全く続かなかったことを思い出しました。ここで飲むことができる炭酸水なら継続できそう。(笑)

少しすると、座っていた隣の窓側の席が空いたので、すぐにみとちゃんと移動しました。なんて贅沢な。向こう側にみえる遊園地は、スウェーデンで2番目に大きなものらしく、世界最大の空中ブランコがあるみたいです。営業しているようにはとても見えなかったけれど、ぜひ行ってみたいな。

接続はそんなによくないけれど、WiFiもとんでいるので、ここでパソコンを開くと集中できそうだなと思いました。実際、そうしている人もいました。美術館についているカフェとは思えないくらい、店内はとても広いです。

美術館には、館内で飾られていた写真のポストカードやポスター、さまざまな本、文房具など、いろんなものが売られていました。そこで、先日お店に足を運んだばかりのイラストレーターの本がおかれていたのでびっくり!買うのは断念したけれど、いつ見てもかわいいなあ。

ストックホルムの秘密という本があったので、ここ行きたいここも行こう、とページをめくりながら気になるところは全部メモしました。パリについての本もあったので、同じように。スウェーデンでのインターンシップを終えたら、私は友達に会いにフランスへ行きます。

美術館の外の景色は本当に綺麗なのですが、それをうまく写真におさめることができませんでした。生でみる景色は何百倍も綺麗です。ぜひたくさんの人にスウェーデンに足を運んでみてほしいな、と思います。

家に帰って、スマホをさわったり、電話したり、ご飯を食べたりしていつものように過ごしていると、良いにおいがしてきました。マイケルがデニッシュを焼いたみたいで、私とみとちゃんにも分けてくれました。写真を撮るのを忘れてかじってしまった(笑)本当に美味しい!マイケル天才だ。

***

明日から出勤3週目が始まります。金曜日にみとちゃんの通う学校へ行ったので、3日ぶり。子どもたちに金曜日はどんな1日だったのかを聞こう。

雪もまだ積もっていそうなので、雪だるまとかつくって遊びたいな。


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