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日本人学校のボランティアへ

前日すごく疲れてはいたけれど、今日も朝早くから電車に乗って、ストックホルムの中心あたりにある日本人学校でのボランティアへ行きました。

このボランティアは、先週市内を観光しているときにランドセルを背負った人を見つけて、思わず話しかけたことがきっかけでした。その方は日本人で、旦那さんがスウェーデン人。子供が2人いて、その子たちを日本人学校へ通わせているとのことでした。

名刺を交換して、これから3回毎週土曜日にアシスタントとしてボランティアに参加することにしました。交通費も食事も自費なので、本当に無償のボランティアです。でもこんな興味深いお話を頂いて、話しかけてみるもんだなあ、と思いました。

Feb. 23

学校へ着きました。スウェーデンではお店や建物によく旗が掲げられています。ストリートみたいなところでは、左右にいろんな旗がかけられていてすごく可愛いです。

8時45分から、先生たちの朝礼が始まりました。こんなプリントをもらって、なんだか懐かしい気持ちに。お便りの名前はオーロラです。私もスウェーデンにいるあいだにオーロラを見たいのですが、最低でも12時間ほど北へ移動しないといけないので諦めかけています。

他にもボランティアには、ストックホルム大学へ交換留学にきている学生もいました。京大生と東大生。圧倒的学歴パンチ。(笑)もうスウェーデンにきて半年くらいたつみたいです。

私は2年生のクラスを担当することになりました。一部の子どもたちはランドセルを持っていました。日本からもってきたのかな。

教室には日本の本がいくつか並べられていました。

45分の授業が5時間あります。算数の授業から始まりました。やっていたのは計算ピラミッド。教材は無償で文部科学省のほうから用意されているみたいです。

そのあとは筆算のプリントをしていました。平日にインターンシップをしているスウェーデンの小学校でも2年生をみているのですが、スウェーデンの子どもたちよりも、日本人学校に通う子どもたちのほうが進んでいると感じました。スウェーデンの子どもたちはきっとこんな筆算みたら困惑するだろうな。

この学習スピードに関してこのクラスの担任の先生と話したのですが、日本の数学教育は進んでいるようです。日本人学校は1週間に1回にもかかわらず、日本の子どもたちが学ばなければならないカリキュラムをこなす必要があるので、つめこんだ授業内容になっているとも言っていました。

それにしても子どもたちの賢さにびっくりしました。いや、日本では普通か。

ちょっとした漢字テストをしたあと、国語の時間になりました。私はイッサくんとペアになって1文ずつ音読しました。ちゃんと分節で区切って読むことができていて感心しました。わかんないって言いつつも、一生懸命読んでくれるのですごくかわいいです。

この日本人学校にいる子どもたちはスウェーデン語に、あと英語も少し知っているようなので、トリリンガルということになります。幼いころの環境って言語能力にすごく影響している。

お昼の時間になるとみんな持ってきていたお弁当を食べます。これはニーケのお弁当。やっぱり日本人のお母さんがつくるとこうなるのか!巻きずし、美味しそう。

あとニーケはこれも食べていました。日本の一本満足みたいな。私にもちぎって分けてくれました。普通に美味しかったです。いろんな味があるみたいなので、今度他の味も買って食べてみようかなと思います。

ニーケはもちろん日本にも行ったことがあるみたいで、スウェーデンとどっちが好きかを聞いてみると日本だと答えていました。スウェーデンの学校とこの日本人学校はどちらが好きか聞いてみると、スウェーデンの学校みたいです。子どもにとっては、スウェーデンの学校のほうが伸び伸びと過ごせて楽しいんだろうな(笑)

子どもたちの宿題の確認のお手伝いもしました。私が丸つけをしていると、ニーケがスタンプを押すのを手伝ってくれました。私の手にもスタンプを押して、自分の両手、それからほっぺにもスタンプを押していました。可愛いからいいけど(笑)

ここにも、プロジェクターは備え付けられていて、子どもたちは午後、写真をを見ながら1年をふりかえっていました。

今日の5時間目は参観日で、保護者が教室に入ってきました。子どもたちは自分のかいてきた作文を音読します。タイトルは「たのしかったよ、2年生」。私は出会って初日なのに、子どもたちが1年間で1番心に残っている思い出を話しているのを見てなんだか感動してしまいました。

後ろで聞いているお母さんたちも、一生懸命日本語で発表する我が子の姿をみてうんうんとうなづいていました。

私は、もってきていたマスキングテープを発表を終えた子どもたちのノートに貼ることにしました。すごく喜んでくれたので、持ってきていてよかったと思いました。

これは私の名前の札なのですが、ニーケがいつのまにかこんなふうにかいてくれていました。ニーケはクラスのなかで私に1番懐いてくれています。帰るときに、セルフィ―をせがんできたのでたくさん写真を撮りました。

私が先生と話しているあいだにスマホを渡していると、いつのまにかニーケの自撮りでカメラロールがいっぱいになっていました(笑)

私は子どものとき、あんまり人に懐くのが得意ではなかったのですが、いざ自分がなつかれる側になると、こうやって甘えて無邪気にはしゃいでいるほうが得だったなあ、と思いました。もちろん、おとなしくて行儀のよい子どもたちもたくさんいて、その子たちも本当にかわいいのだけれど。

ボランティアは14時過ぎに終わって、それから一緒に住んでるみとちゃんとパン屋さんに行きました。スウェーデンにはたくさんかわいいパン屋やカフェがあるので迷ったけれど、今日はここにしました。

日本円でいうと1つ400円前後のパンばかりで、少し贅沢でした。私はアーモンドやナッツがフロランタンのようにコーティングされているパンを食べて、みとちゃんはキャロットケーキを食べました。本当に美味しかったです。

店内はこんなふうにいくつもの部屋にわかれていて、そこでパンとドリンクを横に話している人、パソコンを開いている人、本を読んでいる人、さまざまでした。スタバとは違って静かな空間になっていて、集中できる環境だなと思いました。

そのあとは、みとちゃんの提案でポストカードミュージアムへ行くことにしました!ボランティアのあった場所の最寄り駅から2駅でガムラスタンへ行くことができます。やっぱりここにも旗が掲げられていました。

たくさんのポストカードに、文房具、便せん、切手、たくさんありました。ミュージアムに入るには入場料が必要なので、私たちはお土産ショップだけ堪能することにしました。それにしてもかわいい。2人で夢中になってどれを買おうかいろいろ見ていました。

私はあるデザイナーがつくったマスキングテープを買うことにしました。レジの方が、このポストカードを見せてくれて、これはこの建物の100年前の写真だそうです。たしかに、建物のアーチのかたちが写真と同じでした。

みとちゃんがあれこれとたくさん買い物をしているときに、私はこのポストが気になって受付のお兄さんに聞いていました。予想した通り、これはLGBTのレインボーを配色においたポストのようです。

その受付の方は、私が日本からきたと知ると、すごく目を輝かせていました。日本に行ったことがあるそうで、日本が大好きみたいです。スウェーデン人は日本に憧れをもっているのかな。こういう展開が多いように感じます。

私は持っていた折り紙で彼に鶴をおることにしました。スウェーデンの青だよっていうと本当に喜んでくれました。

そのあと、駅のほうに歩いているときにまた気になるパン屋さんを見つけたので、持ち帰って翌朝食べることにしました。パン屋の店員さんが本当に美人で惚れてしまいそうでした。試食もくれて、どれにしようか本当に迷いました。

家の最寄り駅から2つ先にある駅周辺にはたくさんスーパーがあって安いと聞いたので、行ってみることにしました。でも、安いものもあるっちゃあるけど期待していたほどは安くなかったです。最寄り駅のスーパーに帰ってそこで買い物をして帰りました。

1週間のご褒美にアイスクリームを買って帰りました。これ、1つで日本でいうと100円ちょっとなんです。しかもめっちゃ美味しい。でもスウェーデンには日本のようにたくさんアイスクリームの種類があるわけではありません。日本のアイスクリームコーナーのほうが楽しいな、と思いました。

家では私とみとちゃんの他にフィリピン人の人も部屋を借りていて、あと家主さんはスウェーデン人とフィリピン人の奥さんです。冷蔵庫を共有しているので、食べ物には必ず名前をかきます。

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来週のボランティアも楽しみです。☺

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