「伸展型腰痛」をどうみる?

こんにちは。
理学療法士の野坂です。

今回はタイトル通り、みなさん「伸展型腰痛」をどうみて、どのように
考えていますか?


そもそも、伸展にて再現痛がある場合、局所にアプローチするか、
患部にアプローチしていくか・・・。
状態によって優先順位が変わっていくかと思いますが。


教科書的なテクニックは抜きにして
(というかそんな技術はありませんので今後の課題です。。。)、
今回は臨床的な評価、感覚でアプローチした結果を残しておきたく
noteに投稿いたします。



局所であれば
・椎間関節
・椎間板
・筋、筋膜 など


最近対応した患者で、スポーツ活動では


1)切り返しやダッシュ時の疼痛
2)起床時の左腰部重苦感
3)長時間の座位での腰部痛
4)体幹伸展にも左腰部痛


上記条件によって疼痛がみられるといった
ような主訴でした。


特に立位での体幹伸展が左腰部痛が
出現しほぼ不可能な状態だったので、
疼痛の生じている局所的には
過度に動かさない方がいい印象を受けました。


全身的な評価としては、、、


1)左側の大腿四頭筋、特に大腿直筋や腹直筋、腹斜筋のtightness

2)右側右足部のinstability,下腿の内彎。(捻挫歴あり)
3)大殿筋、外側広筋、筋膜張筋のstiffness


同側の大腿直筋、腹直筋の影響により
股関節屈曲位、体幹前面部の体幹伸展に伴う
遠心性機能低下による腰部痛と仮説を立て
同部位の伸張性を促通するようにプログラムをたて治療しました。


伸展時痛は残存しましたが可動性は改善し、
運動も出来る状態になりました。


仮説を確認するにはアプローチして反応や動作を
確認し、症状が緩和するかで判断出来ますが
本当に左側の身体だけが問題なのか。。。


右側下肢の足部機能も影響がある可能性も十分に考えられますので
今後の課題ですね。

ちなみに、体幹の重要な機能としては
プランクなどの等尺性機能、
トランクカールのような短縮方向での機能よりも
体幹伸展時における遠心性機能が一番重要であると考えています。

硬くて伸びないのか、弱くて伸ばせないのか
ただ短縮位でトレーニングしても実際の機能にはなかなか反映されません。


今回の症例も、体幹前面部の遠心性機能低下による腰部伸筋での
代償による結果、起立筋の過緊張が生じて疼痛が生じていると考えれば
アプローチする優先順位が大きく変わるかと思います。


患部外の評価をもっとしないといけないと強く感じた症例でした。


今後も形として残すためにこんな感じで投稿するかと思います。











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