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そして一億の夜を超える。

2021.11.1 

時刻はAM1:00。なかなか眠りにつかない体をお酒でなんとかしようとしたせいか、心が落ち着かない。
ベランダに出て、冬を感じさせる匂いと冷たい空気、そして現実も一緒に肺に吸い込む。


今日は、私が愛してやまないグループの結成日。
そして、私が愛してやまないグループの解散日。


不思議と今は寂しさがない。涙で文字が打てなくなる前に、ここに今の気持ちを置いておこう。


「大好きな6人へ。」

 貴方たちに届くかどうか分からないこの気持ちを、ネットの海に泳がせようと思う。いつかそっちの方に流れたら、恥ずかしいから読まないでね。

 とにかく楽しい6年間だった。

 6年前、寝付けなくてつけたTVでやっていた歌番組をなんとなく見始めたのがきっかけだった。
その歌番組はデビュー20周年の6人組アイドルグループの特集をしていて、代表曲ぐらいしか知らない私は暇つぶしのように見ていた。でも、輪になりそれまでの20年間を語る6人の姿に少し胸が熱くなって、いつものあの曲がなんだかとても特別なもののように聴こえた。
初めて耳にする曲はテレビにかじりつくようにして真剣に聴いた。 メンバーをじっと見つめるあなたの顔が私のタイプで、とてもカッコいいことに初めて気付いた。

一晩で恋に落ちた。 

代々木体育館への道のり。原宿のジャニーズショップに並ぶファンの行列。徹夜で考えて作った応援うちわ。オタク用語。新幹線や飛行機のチケットの取り方。誰かを応援するって、とても心があったかくなること。でも応援し続けることは体力を大量に消耗すること。私が死んだって貴方たちはそのことさえ知らずに変わらない日常をおくるけど、それでもいいと思えるほど誰かを好きになれること。そんなファン以上に重たい愛をファンに与えるアイドルがいること。  
6人を好きになって、初めて知ったことが沢山あった。
何度でも思い返したくなるような幸せな記憶でいっぱいの6年間だった。



『0.00000000000000002%』


これは6人が出会った確率。
起こりそうにもない偶然の賜物のような貴方たちと出会い、好きになった私の確率は、一体どれ程のものなんだろう。
きっと奇跡の繰り返しで成り立ったものに、強欲な私は当たり前のように永遠を求めた。 30周年、40周年…解散なんて言葉は遥か遠くの方にあると信じていた。

2021年3月12日。覚悟を決めた後の清々しさと、わたしたちを心配するような優しい顔で、6人は誰もが望んでいたその未来と決別をした。

あれからもう7ヶ月以上経った。
解散の現実が受け入れられなくて毎日泣いていた日々が懐かしいように思える。
貴方たちは笑って今日を迎えられてますか?
あの時怖くて怯えていたこの日がついに来てしまったけど、今は貴方たちが笑っていればもうなんでもいい。


26年間、踊ることを辞めないでくれてありがとう。

心に響く音楽を追求し続けてくれてありがとう。

大変なこともたくさんあっただろうに、誰一人欠けることなく存在し続けてくれてありがとう。

ファンを愛してくれてありがとう。

出会ってくれてありがとう。


アイドルでいることを、選び続けてくれてありがとう。


たくさんのありがとうを6人に贈りたい。
この5文字に全ての感情を詰め込んで、今すぐ幕張まで届けたい。
残念ながら今日は画面越しにペンライトを振ることになってしまったけど、この大きな愛だけは貴方たちに伝わりますように。 

私にとって世界で1番のアイドル。
きっとこの先どんなアイドルと出会って好きになっても、永遠に特別で、大切な存在。 
明日からは、私の中の1番綺麗な箱に大切にしまうもの。

陳腐な言葉だけど声を大にして言いたい。
ずっとずっと、大好きだ。愛してる!
一億の夜を超えた先の来世でも、貴方たちを好きでいることは変わらないようにと願うほどに。

デビュー26周年おめでとう。
そして、26年間お疲れ様でした。
貴方たちと出会えて本当に良かった。
 


親愛なる6人に、ありったけの感謝を込めて。

V61995.11.1〜FOREVER 











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