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大手ハウスメーカーの比較①

おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。

どうも皆様、某ハウスメーカー工務担当のNです。

 今回は、大手ハウスメーカーの工法や金額帯などを比較してみようと思います。

 私個人の勝手な比較で、どこかのメーカーを悪様に言うつもりもありませんので、悪しからずご了承下さい。


ハウスメーカー紹介

 まずは、大手と呼ばれるハウスメーカーをそれぞれ簡単に紹介していきます。

 ほとんど知らない人のいない大手様ばかりですので、今更感もありますけど、、、

①ダイワハウス

 言わずと知れた超大手ハウスメーカーの一つ。

 ハウスメーカー売上ランキングでトップを誇る大企業ですね。

 その魅力は、確かな技術力に裏打ちされた幅広い企画力と開発力。工法も木造、鉄骨造、RC造(鉄筋コンクリート構造)とほぼ全ての構造に対応でき、幅広いニーズに応えることのできるオールラウンダーな所でしょう。

 正直、今現在で潰れる可能性は非常に低いので、長い間住み続ける住宅を依頼するのであればこれ以上に安心な所はないかもしれませんね。

 ただ、ハイブランドメーカーですので、その費用は少々お高め。坪単価で大体60万から150万程度。まぁ、安心を買うと思えば安いのかもしれませんね。

 対応エリアは全国。現在はアメリカ西海岸でも戸建事業を展開しており、非常に堅調だとの事です。

②積水ハウス

 こちらも言わずと知れた超大手ハウスメーカーですね。

 大和ハウスに続き、売上ランキングで常にトップクラスに名を連ねる大企業です。

 ちなみに、ダイワハウスと積水ハウスの2社で国内住宅の売上5割を占めるとのデータもあるそうです。

 さて、そんな積水ハウスの魅力は、大和ハウスと同じく確かな技術力と企画力は日本トップとも言えます。また、お客様一人一人に合わせた設計力に手厚いアフターサービスも非常に魅力的でしょう。

 工法は木造と鉄骨造で、残念ながらRC造の住宅には対応していない様です。

 こちらも大和ハウスと同じく、潰れる心配はほぼ皆無で、長期間住み続ける住宅を頼むなら安心の大手です。

 ただ、こちらもやはりハイブランドメーカーですので、その費用は少々お高め。80万から150万程度との事。ただ、大和ハウスと同じく安心を買うと思えば安い買い物なのかもしれません。

 対応エリアは沖縄を除く全国。現在はアメリカとオーストラリアでも戸建事業を展開しており、その売上は好調の様です。

 余談ですが、Netflixで話題の地面師はこちらの企業で起こった実際の事件を題材にしているそうです。かなり脚色されていますが、ドラマとしてはオススメですので、気になる方はチェックしてみてください。

③住友林業

 こちらも知らない人のいない大手ハウスメーカーですね。

 名前の通り、木材・建材商社が手がけるハウスメーカーで、材料の品質では非常に高い評価を得ている大企業です。

 工法は木造のみですが、木造に特化したハウスメーカーとしてトップクラスの技術力が魅力のハウスメーカーです。

 開発力や企画力は先の2社に一歩譲るとしても、その設計力は日本トップと言っても過言ではありません。木造について言えば確実に日本トップと言えるでしょう。

 また、大手企業とあって潰れる可能性が低いのも魅力の一つでしょう。木造住宅を希望されているなら一度は相談してみると良いかもしれません。

 ただ、こちらもハイブランドメーカーな上、ウッドショックなどもあって、坪単価はおよそ110万ほどとお高め。まぁ、高品質の材料として考えるのであれば良心的なお値段なのかもしれません。

 対応エリアは青森・秋田・沖縄を除く全国。現在はアメリカ、オーストラリア、アジア圏に事業展開しており、徐々にシェアを伸ばしている状況との事。

⑤タマホーム

 様々な俳優を起用したCMでお馴染みの大手ハウスメーカーですね。

 良質低価格住宅をモットーにしたハウスメーカーで、知名度の割に低価格な住宅を手がけているローコストメーカーになります。

 住友林業と同じく木造住宅がメインになりますが、その魅力は高品質で低価格といういいとこ取りでしょう。高い設計力と施工力はローコストメーカーとは思えない魅力があります。

 坪単価はおよそ70万程度、大手メーカーで潰れる心配も少ない事も加味すれば非常に良心的な値段とも言えるでしょう。

 対応エリアは全国。現在は中国やインドでも住宅事業を展開している様です。

⑥一条工務店

 『家は、性能』をスローガンに掲げ、戸建て販売ランキングのトップクラスを誇るハウスメーカーです。

 スローガン通り性能を追求した木造住宅は、高耐震性、高断熱、高気密の三高住宅で、ハイブランドメーカー以上の性能をローコストで、が非常に魅力的な企業です。

 性能をとことん追求している為、デザイン性はやや低い物の、性能とデザイン性の融和と考えるとそれもまた味なのかもしれません。

 坪単価は60万〜90万程度と高性能住宅では考えられないほどに低コストになっています。

 対応エリアは沖縄除く全国。現在はオーストラリアとアメリカでも戸建事業を展開している様です。

各ハウスメーカーの特徴

 前章では、ざっくりと7社だけ抜き出して紹介させてもらいましたが、いかがでしだでしょうか?

 ここでは、各ハウスメーカーの特徴を比較しながらお伝えしていければな、と考えています。

 あ、ちなみに読んでいただければわかると思いますが、私はハウスメーカーさんに案件をもらっているわけではありません。単純に私目線の比較をしているだけですので、悪しからずご了承下さい。

①大和ハウスと積水ハウス

 最も知名度の高いハウスメーカーの二つですね。日本のトップメーカーと言っても過言ではありません。グループ企業も多く、どちらもオールラウンダーにあらゆる建物に対応できる技術力を有しています。

 木造、鉄骨造、RC造(※)と全ての工法に対応できる中でも、その高い技術力を持って作られる『大開口の家』がどちらも有名ではないでしょうか。
※積水ハウスはRCの戸建住宅は無い様です。

 そして、どちらも鉄骨造が特に秀でている企業ですが、どちらにも特徴があります。

 例えば、大和ハウスと言えば、工業化住宅の元祖です。つまり、工場で家の部材を生産して現地では組み立てるだけと言う工法を編み出した老舗住宅メーカーです。

 その為、鉄骨造について非常に長い長い知見を有しており、最大で約7mの開口幅に約3mの天井高の家を作れるというのは凄まじいとしか言いようがありません。

 一方、積水ハウスはというと、元々は積水化学工業のハウス事業部からスタートし、大和ハウスと同じく工業化住宅の路線を走ってきたハウスメーカーです。

 企業名に『高級なハウスメーカー』というブランドイメージを定着させており、その名前だけでも一種のステータスとなる所まで引き上げています。

 また、非常に高い施工力は『基礎一体打ち』と『基礎ダイレクトジョイント』という非常に難しい施工を可能にし、それによって得られた高耐震性の住宅は地震による倒壊がほぼ無いとまで言われています。

 また、鉄骨造による大空間を売りにした自由設計の家は、非常に高い自由度と洗練されたデザイン性は積水ハウスならではの魅力と言えるでしょう。

 そして、このどちらにも共通していえるのが、豊富な資金力と幅広い人材、非常に高い技術力でしょう。

 国の基準を超える独自基準の元で施工しており、高い安全設計は『100年住宅』を体現していると言っても過言ではありません。

 まぁ、、、幅広い人材がいる反面で余計な事をする人材も入ってしまうのですが、、、そこは大企業ゆえの難しさというのがあるのでしょう。

②住友林業

 木造建築に特化した『木造のキング』と言っても過言では無い大企業です。

 というのも、大和ハウス、積水ハウスが得意とする鉄骨造での大開口を、木造で唯一可能とするビッグフレーム構法は建築業界では知らない人のいないほどの知名度を誇る技術です。

 この構法により、非常に自由度の高い設計が可能になり、デザイン性も非常に高い住宅になっています。

 また、大手企業の名に恥じぬ住宅性能はZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)という厳しい基準を標準としており、木造とは思えない断熱性能を有しています。

(お相撲さんを起用した高耐震性のCMは衝撃的でしたね)

 木造に造詣の深い大企業ですが、初期費用が高額になっているのも有名ですね。

 先に挙げましたが、おおよそ80〜110万程度が坪単価と言われています。

 正直言って高いです。が、しかし!

 高いには理由があります。もちろんハイブランドだから、なんて理由ではありませんよ。

 そもそも、住友林業は建築材料に高品質な木材を使用しているのと、簡単に安価な材料に変更できない点が坪単価が高くなっている由縁ではあるのですが、それだけではありません。

 住友林業の家は、他メーカーでいうハイグレード設備が標準仕様になっているというのも、費用が高い理由になっています。

 その為、初期費用は高いですが、他メーカーの様にハイグレード品に変更する為の追加費用がほとんどかからない為、最初から最後まで費用が大きく変わらないと言うのは、ある意味でメリットとも言えるのではないでしょうか?

 ただし、これはどのハウスメーカーにも言えますが、初期見積もりと最終見積もりには大きな開きが出ることが多いです。

 と言うのも、仕様が未確定の物や土地の改良費、外構工事など概算計上されている物も多く、他にもローンの手数料などある程度費用決定しないとわからない物もありますので、最終見積もりはかなり変動します。

 ですので、初期予算は少し余裕を持って組まれる様に注意してくださいね。

③タマホームと一条工務店

 タマホームと一条工務店、どちらも有名企業ではありますが、ミドルコストのハウスメーカーとして有名です。

 タマホームはローコストと言っても良いくらいリーズナブルと言った特徴が、一条工務店は性能はハイクラス、価格はリーズナブル、と言った特徴があります。

 どちらも木造建築の会社ですが、タマホームは木造軸組工法、一条工務店は枠組壁工法を採用しています。

 それぞれの工法については別記事の

 にて説明していますので、こちらをご覧下さい。

 さて、タマホームは設備仕様をハイブランドメーカーと同等水準にしつつも費用は半分程度に抑えた『ローコストの王様』と呼ばれています。

 対して一条工務店は住む人の快適性をとことん追求しつつ、リーズナブルな価格で提供する事を至上とする、まさに『性能特化型』と言っても過言では無い企業です。

 一つずつ特徴的を見てみましょう。

 まずはローコストの王様、タマホームですが、価格が安いからといって悪い物を使っているわけではありません。

 むしろ逆。より良い物を低価格で、を追求しており、血の滲むような企業努力によって成し遂げられた成果であります。

 その一つが『タマストラクチャー』と呼ばれる木材の生産から加工、流通までの無駄を徹底的に省いたタマホーム独自のシステムです。

 このシステムにより低価格で高品質な木材を安定的に供給できる様にしています。

 もう一つが、設備の『大量購入』です。タマホームは独自の設備工場を持たない代わりに数多の設備メーカーからハイグレードの設備を大量購入する事で、その価格を極限まで抑えています。

 だからこそ、低価格でハイグレードの設備を揃える事ができ、お客様も好きなメーカーから商品を選ぶ事ができるわけですね。

 高品質な木材による軸組工法、さらにはハイグレードの設備を導入することのできる戸建、もちろん断熱性能基準も悪くなく、断熱等級4を満たしています。

 そんな住宅の坪単価は、およそ45万から70万程度とハイブランドメーカーの半分という驚きの価格。

 正直、めちゃくちゃ安い!とまでは行きませんが、設備や性能を加味したら驚異的な安さである事は間違いありません。

 そして、もう一つ一条工務店はと言うと、先に挙げた性能を突き詰めた企業であり、その特徴は『全館床暖房』と『高気密・高断熱』に集約されます。

 また、工法も高耐震性を持つ枠組壁工法なので、地震大国においてこれほど信頼性の高い企業はないでしょう。

 何よりも高気密・高断熱の家だからこそ、エネルギー効率が非常に高く、その評価は住宅メーカー初の省エネ大賞を受賞するレベルと言えば、なんとなくわかってもらえると思います。

 そんな一条工務店の坪単価はおよそ65万から80万程度、ハイブランドメーカーの半額程度とタマホームとほぼ同程度の価格水準。

 性能を加味して考えるとこちらも安いと言わざるを得ないでしょう。

最後に

 さて、今回は大手ハウスメーカーの比較という内容でざっくりと書かせてもらいましたが、参考になったでしょうか?

 まだまだ多くの住宅メーカーが存在しますので、とりあえずの第一弾ですが、このメーカーについて書いて欲しいなどあればコメントに記入お願いします。

 気に入った、参考になったと思われた方はフォローやスキをお願いします。

 それでは、また!

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