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「ガラスの50代/酒井順子著」ビブリオエッセー


《ガラスを割り切った50代 》

50代になって、大概のことが「どうでもよく」なった。
肩肘目張らず、ねばならないからも徐々に解き放たれ、末娘も大学生になり、7歳で着た着ぐるみを脱ぎ捨てることができた。(7歳着ぐるみ着装の話はおりを見て)

JJ CLASSY VERY STORY
私が大学生の時にJJが刊行され、バブル世代が歳を重ねるに合わせて次々と新しい雑誌が出された。
御多分に洩れず、40代STORYまで買ってたなぁ。
バブル世代が親の子供たちもJJを卒業するお年頃だなぁと思ったら、なんとJJは今月号(2020年12月発行)で月刊誌終了になったんだ。
確か、1号から見ていた。
懐かしい。
あの頃は、まだまだ気軽に飛行機にも乗れず、一足うん万円の靴には手が出せず、似たようなもので真似っこファッションだったな。唯一できたのは、髪型ぐらい。それだって田舎の美容師さんが見様見真似で頑張ってやってくれたのかもしれない。

そうか、ユーミンの歌はバブルの歌だったのか。
歌詞をしっかり聞くと、当時のトレンディドラマそのものだ。

この本の中で私が一番ホッとしたのは、「若見せバブル崩壊」。
一時、誰もが美魔女を目指さなきゃならないみたいな風潮があった。
美魔女じゃないと女子起業は無理みたいな空気感。
そうか、若見せに膨大なエネルギーを費やさなくてもいいんだ。
まぁ、ほぼ費やしてはいなかったけれど。

介護が必要な4親はすでにあちらに行ってしまい、子供たちも独立して、この先は相方との暮らしが続く。
一時は同じ趣味があればとも思ったけれど、無理に見つける必要はなくて、同じ空間にいて温もりが感じられればそれでいいと思う。
我が家は、私が喘息持ちになったせいもあって、家の中は私、家の外は相方とうまく役割分担ができている。だから「◯◯してくれない」と思うことは無くなった。

あらっ、50代卒業まで残り3ヶ月。
「終活はいたしません」
最後の一言は
「続きはあちらで!」
と決めているから、やりかけでいい。
それでも荷物は最低限を目指さねば。

これから必要なものは〈3きん〉だそうだ。
〈お金〉〈筋力〉〈近所の友達〉
なるほどである。

*「ガラスの50代」酒井順子著 を読んでのビブリオエッセー
《ガラスを割り切った50代》

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