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北海道でダーウィンといえば。

*ふみサロ用意図プレゼン:提出締切日の午後に本が届き、仕事があって、取りかかれたのがもう深夜。
前書きと目次を読んで、目に飛び込んできた「ダーウィン」。
北海道で当たり前になりつつあるスマート農業(AIを駆使した農業)を題材に、小麦畑や田んぼから200歩のところに住む私だからわかる感じることを文章にしてみようと思って書きました。
が、これは、エッセイじゃないなぁと反省です。
次からが、作品です。 


「北海道でダーウィンといえば」

ドラマ下町ロケットを見ていた方はどれくらいいるでしょうか?
シリーズ1は、下町の工場がロケットの部品を作る話でした。
シリーズ2は、無人トラクターの開発です。開発に関わる大学教授のモデルは実在します。北海道大学の教授です。
その無人トラクターの名前こそが「ダーウィン」でした。
稲の収穫直前に台風に襲われた田んぼを、ダーウィンが救うのです。
数台のダーウィンが微妙にずれながら並んで、収穫していく。隙間が開いてかりのこすことはない。

北海道の田んぼも小麦畑も、この数年ですっかり姿を変えました。
離農する農家さんが増えれば増えるほど、続ける農家さんの農地がどんどこどんどこ巨大化していきます。
北海道はでっかいどうが、まさにまさに、見えなくなるまで一枚の田んぼなんじゃないかという広さになり、アメリカの小型版のような大きなロボットトラクターが数台で、端から端まで走り回るのです。
その様子は、無人トラクターのマスゲームを見ているかのようです。

田んぼや小麦畑の大区画化が進み、大きな機械が使えようになり、いや、大きな機械じゃないと仕事にならないのです。まさにまさにダーウィンの登場です。

北海道の片田舎の田んぼや小麦畑と聞くと、どんな風景があなたの頭の中に描かれますか?
のどかで、春にはおたまじゃくしがおよぎ、夏にはカエルの合唱が聞こえ、秋の空にはトンボが飛ぶ。
畦道には、たんぽぽが咲き乱れ、子供達が走り回る。

あれ?の巨大化した田んぼに畦道はあるのか?
ダーウィンのような巨大ロボットトラクターが数台並び、ぶつかることなく、隙間を作らぬように器用に動き回り、空にはドローンが飛び交う。

田舎と思われている北海道の田んぼや小麦畑のこの光景が、最先端とされる都会よりも先を行っているのかも。
素直に、両手を上げて喜ぶ気にはなれません。
昔は良かったねーの昔は、昭和ではなく、平成。誰でも宇宙へ行ける時代は、すぐにくるのかもしれませんね。

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