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「ふわふわちゃんのさがしもの」木村たかよし著 ビブリオエッセイ

ふわふわちゃんはこれからの私かな

忘れるんだろうなぁ。あれはどこ?なにしにきたっけ?何を買うんだっけ?
まぁ、それぐらいは今でもなきにしもあらずだけど、「ここはどこですか?」「家はどこですか?」「あなたはだぁれ?」などと深刻な物忘れはずっとずっと先にしたいものだ。こうして書きたいという気持ちを持ち続け、ふみサロに参加することや、物書きになるためにあたふたすることで、深刻な物忘れをずっとずっと先にできるはずだ。
しかし、ちょいちょい無くしたものを探してくれたり、不都合な部分を手助けしてくれる友達は、今からいっぱいにしておきたい。

私の小さな頃の絵本の思い出は、幼児雑誌「めばえ」から始まる。本屋なんてない田舎に住んでいたから親は、そうそう絵本を買いに行けなかったのだろう。そんな田舎だから、毎月毎月届く幼児雑誌がわたしにとって大切な一冊だった。幼児雑誌から始まって、学習雑誌に移り、今では無くなった螢雪時代まできっちり続いた。

大人になってから出会った大切な絵本が2冊ある。
一冊は「スイミー」。子供の国語の教科書に出ていたのを読み、惹きつけられ絵本を手に入れた。
私が仕事にしている工房の名前に、このスイミーから連想して「Sweets GUPPY 」と名付けた。「スイミーのようにみんなの目になり、たくさんの笑顔を作りたい」そんな思いを込めた。

もう一冊は「虹伝説」。虹を食べる鬼ゴブリンを、大地の草花が色とりどりの絵の具で退治するという話。この絵本をステージ上で音楽を使って表現したのがギターリスト高中正義。この時の凄いエネルギーが溢れたライブに感動し、すぐに絵本を手に入れた。

この2冊は、時折開く。
開くたびに、こちらの解釈が変わるのも楽しい。 

ふわふわちゃんのさがしもの
探しているうちに、どんどん世界が広がり、いろいろな体験をし、友達が増えていく。
そんな探し物なら、案外悪くないかもしれない。

#木村たかよし #ふわふわちゃんのさがしもの#小林みさき#ビブリオエッセイ

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