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「ふつうでない時を ふつうに生きる/岸本葉子著」ビブリオエッセー


《読むのも書くのも嫌いじゃなくなったエッセー もしや歳のせいなのか》

エッセーを読むのはあまり好きじゃなかった。

小説なら映画同様の感動か、how-to本なら何らかのスキルが、成功本なら実戦可能な方法が、スピ系本なら自分を変えるアドバイスなどを期待する。

最近はエッセーも読むようになった。
有名人でも、大作家さんでも、エッセーに出てくるのは日常の一コマで等身大に近い。
全然かけ離れたステージにいる人でも、日常の一コマ一コマは大して変わらない(使っている皿の値段や乗っている車の値段のゼロの数が違っているとしてもだ)。

くどくども、必要以上に難しい言い回しもなくて、「そうそう!」「へーぇ」「なるほどね」と共感しながら読むのは、なんとも心にも頭にも癒しなのだ。

本当は辛く哀しく重たいエピソードもエッセーという衣を纏わせれば、すんなりとジーンと涙がぐちゃぐちゃでも、頑張ろうって思わせてもらえる。

「ふつうでない時を ふつうに生きる」の著者は、私と同じ1961年生まれの女子。
内容はコロナになってからの彼女の日常。
読み終わって、目次にある一つ一つのテーマで自分がエッセーを書いたらどんな文章になるかなと思う。
まぁ、自分ならの世界を伏線で思いながら読み進めていたのだけども。
やってみるのは、自分の一年を振り返るにはいいし、文章を書く練習にも十分有りだな、たぶん。

*「ふつうでない時を ふつうに生きる」岸本葉子著 を読んでのビブリオエッセー
《読むのも書くのも嫌いじゃなくなったエッセー もしや歳のせいなのか》

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