#345 パヴァーヌ!

 こんにちは、鏑木澪です。

 ここ半年くらい、ラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』をよく聴いています。個人的には、7分くらいで演奏されているものが好きですね、今は。(ゆっくりめかな?)

 この曲を最初に聴いたのはいつだったか思い出せないけれど、『takt op.』のキャラクター楽曲として、まらしぃさんが演奏しているのを聴いてから改めて調べました。

 放送されていた頃にアニメを観ました。ゲームはプレイしていないから、キャラクターストーリーを知らなくて、曲を聴きながら勝手な妄想が捗っています。
(ゲームをすればいいんだけども、気が向かない&スマホの容量的な問題で、しばらくどのゲームもやってないんだァ)


 ”亡き王女”というと、悼む曲かのような先入観があったのだけど、それにしては幼くて無邪気な遠い日々を懐かしむような感覚があったから、Wikipediaに

原題のinfante défunteは文字どおりには「死んだインファンタ(スペインの王女の称号)」を意味し、韻を踏んだ表現[要出典]が選ばれている。ラヴェルによると、この題名は「亡くなった王女の葬送の哀歌」ではなく、「昔、スペインの宮廷で小さな王女が踊ったようなパヴァーヌ」だとしている[1]

Wikipedia『亡き王女のためのパヴァーヌ』-題名

 こう書かれていて、納得しました。


 私にとっては、「懐かしむ」イメージが強い曲です。


『紅の豚』で聞いた『帰らざる日々』という曲が幼い頃から好きだったもので……

 きっと、こちらのイメージが強いのでしょう。
(久石譲にしてやられたり←オリジナルを後から知ったパターン)


 takt op.のまらしぃさんがアレンジした演奏を聴くと、前半は母親のような優しさと暖かさのなかにほんのりと暗さがあり、後半は怒りに任せて走り出した子供が派手に転びそうな危うさと、転んでも抱き起こす人はもういないのだろうと寂しさを感じて、なんだかつらくなります。
(私の勝手な想像なので、話半分に聞いてやってください!←)


 演奏する人によっても、それを私が聴くタイミングによっても感じ方が変わる。

 不思議なものですな。


 私は自分で曲を作ろうと思うまで「ドと名前のついている鍵盤はこれね(学校で習った)」くらいの知識しかありませんでした。

 ♯と♭、どっちがどっちかもわからないくらいです。笑
(名前もわからなくなるし、意味なんかもっとわからない←習ったはずなのに)

 あ、未だに「F♯とG♭は違うよ(キーの話)」とピアノの先生に言われた謎が解けていません。

 自分の認識ではF♯で作った曲を知り合いのピアノの先生に聴いてもらえる機会がありまして、「一度はこういう経験も……」と添削してもらおうと思ったのですが、「特に直すところは見当たらない」と言われてしまったのでした。

 いや、初心者が作曲始めてから半年で作った人生で3曲目の歌ものよ?
 絶対、どこか事故(やらないほうがいい音の動き・重ね方とか)あるでしょう。

 その先生の人となりは知っているので、音楽経験のない素人が作った曲だからと手を抜かれたわけではないと思います。

 こう、当時の曲作り始めたてホヤホヤの私としては、私の生きてきた時間よりもずいぶん長い時間、音楽をしてきた人の手にかかれば、「これが正解だったのか」と思える状態に自分の曲が変化するんじゃないかと期待していました。

 初心者が作ったズタボロの曲を聴ける状態にしてください
 =ヒット曲みたいな音が出るようにしてください

 そう願ったわけではなくて、「音楽(学術?)的に正しい音にしたらどうなりますか?」と訊いてみたかったのです。

 私は音楽理論を学んだこともないし、全然知らない、わからないから。


 ……正解なんて、ないってばよ。

 え、そうだったの。。。


 少なくとも、打ち込みで作った曲だったから、人間は演奏できないようになっているかもしれないと思ったのに、先生がその場で弾いてくださって……

 1回聞いただけで、楽譜見ながら弾けるなんて、恐ろしー!ッ

 ってか、これ、実際に弾けるんかーい。
(一応、必要そうなところだけ残して楽譜にして持って行ったんだ。MIDIのデータから自動で楽譜を作ってくれる。私は楽譜読めないから書けるわけないのに、便利な時代になったね。楽譜が綺麗と感動されたよ←)

 ね、「実際に弾けるようにしようと思ったら、どのあたりを省きますか or 足しますか」とか訊きたかったのに、それすらも。。。

 仕方がないから、「これからどんなことを勉強したら思い通りに曲が作れるでしょうか……」ってなことも訊いたのだけど、

 役立ちそうな和声学の本や楽譜をいくつか教えてくださったり、作曲を専門にしている先生を紹介しようかと言ってくださったりしたものの、要するに

 教えられることはない

 そういうことなのね、
 と、私は思いました。

 自分でどうにかするっきゃねえ。

 そして帰り際、「変ト長調(G♭ major)の曲を作るのは珍しいと思う」と先生。
「あ、F♯メジャーで作ったつもりでした……でも、同じですよね?」と私。

 首を横に振る先生。

 えぇ゛ どういうこと?!ッ
(今日、習うべきこと、絶対これやったやん←)

 次の生徒さんが来るから、退散するしかなかった、無念也。


 確かに表記は変わるけれど、使われている音は同じはずでは……?


 私はね、この状態が良いとは思わないから、ちゃんと学んでわかるようになりたいのだけど、オタマジャクシを一生懸命眺めても、やっぱしわからないから、ひとまず放り投げて、曲を作っております。

 個人的には、尊敬する人からメンタル面のこと(作品との向き合い方・考え方)の話を聞いて、それから必要だと思った技術・知識を拾い集めていくほうが性に合っている気がしています。

 そしてなんといっても、体調管理。
(何をするにも、健康第一だと思うの)


 んー、今日の記事、何を書きたかったんだろう。←


 私は、自分が楽器を弾けるようになることは、なかば諦めているから、自分の身体で弾きはしないのだけど、打ち込む時にどんなことを意識したらいいのかなと、演奏している人の話や弾き方の解説を気が向いた時に調べています。

 ピアノは、ここ1年くらい原美千代先生の動画をよく観ています。

(『亡き王女のためのパヴァーヌ』繋がりで貼りました)

 あくまで一例として、「こういうふうに弾く人もいるけれど、私はこう考えてこのように弾く」と、曲が作られた背景や演奏された環境、時代の変化なども踏まえたお話が楽しいです。
(貼った動画はレッスンだから、少し違うけども、同じ曲を同じピアノで弾いても、弾く人が変われば音が変わるし、同じ人でも音の意味が変わっていくのがわかるなぁ)


 ずっと思っていることだけど、やはり見えないところでどれだけ蓄えられるかが作品に影響してくるから、生きることをサボっちゃならんですね。。。

 休むとサボるの違いが、私の中では結構難しいのだけど。←

 あとから引っ付いてくる解釈がネガティブだと「サボり」になってしまうから、自分でポジティブに変えていけたらいいなと思います。


 3000字近く書いちゃった!

 ものすごくどうでもいい話だけど、最近、自分の左眉に3cmくらいの金色の毛が1本生えていることに気がついたよ。(どうなってんだ←)

 ではでは〜


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