#270 作曲の手順、とは……?

 こんにちは、鏑木澪です。

 YouTubeのおすすめに、こちらの動画が上がってきました。

 おぉ、草野さん!ッ

 草野さんについては、過去に、こちらの記事(#51 感情は、『コンポジット』。)で少しだけ言及したことがあります。

 アニソンを聴く頻度が高い人間としては、よく耳にしている作曲家さんです。

「『紅蓮華』を書いた人!」と紹介されることが多いですが、個人的には、『unlasting』が好きで、その印象が強いです。
(草野さんが制作された曲、全てを聞いているわけではないので、悪しからず)

 カラオケで歌いたくなるのは、『ADAMAS』ですね。笑
(歌えるとは言ってない←)


 こちらの動画の概要欄、

曲作りに興味があるけどどういう手順でとりかかったらいいかがわからない、どんな感じであの名曲達が生まれてきたのかが気になる!という方に、シンガーソングライター、作詞・作曲家として活躍中の草野華余子さんにその作曲方法についてお話を伺いました!

『"紅蓮華"やぼっち・ざ・ろっく!"あのバンド"の作曲者、草野華余子が解説する作曲術!唯一無二の曲を作るためのヒントを大公開!【初心者にもオススメ】』

 こう書かれています。

 ……”初心者”にもオススメ。。。

 誰か、”初心者”の定義を教えてくれ。

 私、曲を作れるようになりたいと思ってから、色々なところで「初心者向けの作曲法」の動画や記事を見てきたけれど、多くの場合、ここで指されている初心者は、

「音楽経験(楽器を弾いた経験など)はあるが、作曲をしたことはない」

 なんですよね……。

 楽器経験のない人が曲を作ろうと思うことはまずないでしょう、とまで書かれている記事も見たことがあります。

 そういう人もね、いるんですわ、ここに。笑
(楽器どころが、義務教育の音楽以外通ってこなかった私←)

 楽器を弾けない、音を知らない初心者は、言うなればボキャブラリーがない状態です。
 映画などを観て英語を聞いたことはあるけれど、何も勉強したことがない人間に対して、「君、今日から英語で会話しようよ(聞いたことあるんだから、話せるでしょ)」は、無茶でしょう。
(もしかしたら、話せる人もいるのかもしれないけど、私は無理です)

 英語だと判別できれば立派なもんだと、私は思います。

 話せるようになりたい言語が英語だとわかっているなら、英語の文法や語彙を学び、実践(実際にネイティブと話すなど)して、身につけるのが一番の近道です。

 いや、近道なんかないか。←
(文法と語彙をある程度身につけて実践していても、「思い通りに言語運用できる」とは限らない)

 音楽ができる人たちは、こういうことをコツコツと積み重ねてきたのだと思います。

「楽器を弾ける人たちはいいな」と言っている間に、まず練習しろって話なんですよね。(自分に向かって言っております)

 ピアノは押せば音が出るし、ギターは形を覚えてしまえば構成音がわからなくてもコードが弾けるから便利で、それくらいの使い方はできるようになりました。

 そこ止まりなんだが?

 これは、DAWのおかげなのか、DAWのせいというべきなのか。笑
 自分が弾けない音も打ち込むことができれば出せるので、ありがたく、お世話になっています。

 ただ、楽器だろうが、打ち込みだろうが、「鳴らしたい音がわからないとどうしようもない」ってのは変わらないわけです。

 私のいう「楽器が弾ける人たちはいいな」は、楽器が弾ければ、自分の鳴らしたい音がわかるし、それがどこにあるのかもわかっている状態だろうと思うところから来ています。

 一朝一夕にどうにかなるものではない。。。

 自分がいいなと思ったものを真似して、再現するところから学ぶのはやはり大切ですね。

 最近、自分の喉を使って歌う頻度は高くなっているのだけど、そのぶん、ボカロちゃんたちとの歌の練習(調声)や曲の耳コピをする頻度は下がっていたので、また、増やしていこうと思います。
(耳の調子と相談しながらね、)


 ところで、私の曲の作り方は、少し変わっているのではないかと思います。

 一般的に、コンセプトが決まったら、

 作詞作曲
 ↓
 編曲
 ↓
 MIX
 ↓
 マスタリング

 このような流れになることが多いと思います。
(ジャンルなどに応じて違いはあるだろうけれど)

 しかし、現在の私は、

 MIX(音色・音量・定位などの調整)
 ↓
 編曲(コード進行を考えながら各楽器の打ち込み)
 ↓
 作詞作曲(メロディーと歌詞を同時に考える)
 ↓
 マスタリング(全体バランスの最終調整)

 言うなれば、こんな感じ……です。
(ツッコミどころ満載)

 手順が違いすぎて、一般的な作曲法や曲の作り方なんて言われるものが、そのままでは使えない。笑←

 昔は、メロディーを先に考えて、後から歌詞をのせていたのだけど、今はとてもそんなことできる気がしません。
(同時に出力しないと気持ち悪い)

 また、時間が経ったら変わるかもしれませんが。

 オケを先に作って、最後にメロディーをのせる(歌をのせる)作り方は、以前から変わっていません。

 私には、「まだ編曲されていない曲」の状態がありません。

 作曲ってなんだ〜
(メロディーを考えてコードをつけることだと思っているのだけど、その過程が私にはないんだ……メロディーがいちばん最後だから)

「最初にピアノやギターでコードをある程度(ワンコーラスとか、セクションごととか)指定する」みたいなことすらなくて、なかなか、意味不明なことをしています。

 出来上がったものを聞く人たちからすれば、どんな順番で作られたかはあまり重要ではないと思うけれど、

 こんな変な作り方をしていると、人と作業するのはなかなか難しい。
(だからこそ、してこなかったのである←)

 してこなかったというより、機会がなく、作ろうともしなかったから、「生身で話しながら曲を作る」経験はまだ一度もないし、自分が楽器を弾けない、耳で聞いただけで音がわからない(その上、楽譜も読めない)負い目があるから、

 今のままだと、ずっとできないと思う……

 どうにかしなければ。


 全身が音楽みたいな
 浮かんできたものを形にできるの
 すごく憧れるな。。。


 私は、音楽を始めるのも遅かったし、他にもやりたいことがあって、全部を生かして作りたいものがあるから、同時進行でやっていたら、ひとつのことに使える時間がどうしても、ひとつに絞って頑張っている人たちより少ないし、使える時間も最善の努力をできているかと言えば、サボっていることも多いし……

 言い訳してないで、気合い入れてやっていくぞ。

 ではでは〜


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