#355 雑記:灰被り〜な

 こんにちは、鏑木澪です。

 このところ、シンデレラストーリーを読むのにハマっています。
 今更感がすさまじいです。笑

 子供の頃は、このジャンルのお話を読むには読むし、王道なのもわかっているけれど、あまり好きではありませんでした。

 平々凡々な主人公(主に女性)が、ある日、他者による強力な援助で見違えるほどの成長と幸福を手にするお話です。
 それこそ『シンデレラ』を読むと、「有力者に出会う前の主人公が虐げられている描写」は必須なのではないかと思っていましたが、どうやらそうではないみたいですね。


 このジャンルのお話が嫌いだった理由は……”生理的に受け付けない(良し悪しの問題ではない)”の方向なので、自分でもよくわかっていないのが正直なところです。

 自分なりに振り返って考えてみると、

・女性の幸せは結婚かのように扱われている
・他者の助力なしには得られない成功を美徳のように語っている

 このように読んでしまっていたせいではないかと。
(時代的な背景も理解していなかったしね)

 王子様も魔法使いも助けに来るわけがないのに、そんなものに期待して日々の暮らしに生じる不満を押し殺し、自ら改善しようとしないのは愚かである。

 子供の頃のほうが、夢がなかったみたいですね、私は。笑

 成人してからのほうが、王子様や魔法使いを待っている節があります。
 高名である必要はないのだけど、私にとってかけがいのない人との出会いを日々期待していたり、いなかったり。。。

 ……実体のある人というよりは、サードマンに会いたいかもしれない。
(話がややこしくなるからやめなさい←)


 私は、もう少ししたら四半世紀くらい生きた人間になります。幸運なことに「相手にとって全く利益がないのに助けてくれた」という場面に遭遇したことも何度かありました。

 とはいえ、特に学生時代は、例えば、”他の学科の先生”だったり、”ライバルチームの顧問”だったり、「自分より上の立場の人」から施される形でした。

 私の子供時代には、「先生と友達のように接してもいいよ」文化ができていたから、上下関係に固執して(先生と生徒では立場が違う、対等な関係ではないと)線を引いてしまうと「可愛くない」「子供らしくない」と言われることも多かったです。

 それでも、面倒を見てくれる先生もいました、有り難いことに。

 自分の年齢が上がるにつれて、身近にいるそういう人は、どんどん減って行きました。それは、自分自身が遠ざけたからでもあるし、ある日を境に上下関係が破綻したからだったりしました。


 私にとって、2020年は大きな節目になった年です。


 おそらく、私がシンデレラストーリーを嫌いだった理由の1番目に挙げるべきは、「自分自身が受動的に生きている人間だから」だったのだと思います。

 経済的にも自立していないし、1人の人間として認められていないから親の承諾なしにできることも少ない(未成年であることを理由にできないことも多い)。

 そもそも、自分の意志で何かやりたいと思うことなんて、殆どなかった。
 与えられたもので良い結果を出すのに精一杯で、何も考えようとしなかった。

 誰かに頼ってばかり、助けを期待してばかり。
 自分ではわかっていなかったけれど、きっとたくさん守られてきた。

 過去の私と比べれば、今のほうが能動的に生きられていると思います。


 それでわかるようになったんだ、シンデレラストーリーの良さが!ッ
(今日はそう思いたい気分なので、水を差さないでやってください←数日してこの文章を読んだ自分が呆れている姿が目に浮かぶんだよな)


 んー、ジャンルとしてシンデレラストーリーかつ、異類婚姻譚が私の中で流行っております、現在。笑

 ……やっぱり、他力本願すぎる話は好かんところもあるけども。

 異類婚姻譚といえば、『蛇女房』とか、好きですね、、、復讐しないほうの。
(え、そういう話なの?←いえ、普段読んでいるのはラノベや一般小説、キャラ文芸などが多いですが、昔話からは学ぶことが多いもので、よく思い出します。バリエーションも多いし調べると楽しい)

『鶴女房』(『鶴の恩返し』)しかり、『鮒女房』しかり、日本では約束が守られずに正体がバレると破局する話が多いイメージが個人的にあったのだけど、最近、私が読んだ小説は正体を知ってからが本番のものが多かったです。
(子供の頃、「〇〇女房」系の昔話を探すのにハマっていた時期があったんだァ)

 なんなら、最初からわかっている。笑

 不思議だな〜。

 あぁ、男側が異種か、BL・百合的な感じで両方とも異形の話はよく目にするのだけど(『美女と野獣』的な西洋文化の色が強い作品。舞台は日本で妖が出てきたりするものも含む)、

 人外女性×人間男性の話は、読んでないな。
 探してみよう。

 女性の場合は人外にならずに人間のまま稀有な力を持っている、超能力者とか、聖女とか、そういうものになることが多いイメージがあります、個人的に。

 あ゛ー!ッ
 もっと小説読みたいし、自分でも書きたい!ッ

 うぉおおお!(謎の咆哮)


 相変わらず、話があっちこっち行きますが、翠映くんの歌ってみた『初恋日記』と『フラジール』、100回再生を超えました。

 聞いてくださった方、ありがとうございます。

 歌ってみたばっかりやってんじゃないよ、と思われそうな、思われても仕方がないような……好きでやっていることだから、それはそれとして続けたいのだけど、私は今の主軸をそこに置きたいとは思っていないので、他もしっかり進めていかねば。

 ではでは〜


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