#276 寝起きで忘れる。

 こんにちは、鏑木澪です。

 私は、長編小説を書く時、プロットを書こうとして途中で飽きて、オチの部分まで道筋ができていないのに、そのまま書き始めてズッコケる人間です。

 何度やっても学ばない。笑←

 冒頭と結末部分が自分の中で決まっていると、「早く書いてしまいたい!」と思うから、準備もできていないのに書き始めて道を見失って、登場人物たちがおよそ物語(テーマ)に必要ない行動をとり始め、収拾がつかなくなります。

 一見関係のない内容だったとしても、辻褄を合わせてしまえば良いのですが、なかなか、それもうまくいきません。

 今後、自分が書けるかは置いておいて、私は整合性のあるお話に憧れています。

 全ての辻褄があっている綺麗な話。

 辻褄があっていなくても面白い話は存在するし、それで好きな作品もあるのだけれど、自分が納得できないレベルで辻褄があっていないと「ゆ、許せねぇ……」と思うこともあるから、できるだけ避けたいなと思っています。

 掌編や短編の時には、”カオス”で許されるところもあると思うから……えっと、正直、自分が書く時、そこまで深く考えていないこともあります。←


 このところ、寝る前のもう少しで意識がなくなりそうな時と目が覚めかけで二度寝しようとしている時に、

「こんな物語書きたい……」

 そんな妄想が捗っています。

 そして、眠って忘れます。←

 一応、思いついたことを軽く文章に書いていたり、単語でメモしていたりするのですが、「これで、一体どうしようと思ったのか(これの何が良いと思ったのか)」と、全然わからない怪文書が量産されています。

 歯痒いわ。。。

 おまけに、起きている時に考えようとしても、「よし、これだ!」と思うものが浮かんでこなくて、にっちもさっちも行かない感じになっております。

 小説を書きたいという欲だけが、宙ぶらりんに。

 長編と短編の違いは、お話の長さだとずっと思っていたのだけど、最近、どこかで「長編は人物、短編は出来事を書くもの」と書かれているのを読んで、なるほどなと思いました。

 私の短編や掌編には、名前のない登場人物が多いのですが、これは、単に私が名前を考えるのが苦手なのもあるのだけど、「具体的な人物をイメージしてほしくない」せいもあります。

 名前がつくと、キャラクターが強くなり過ぎるな、と。

 ”こういう状態の人”と伝われば十分で、”こういう状態の誰それさん”になるとちょっと情報が多過ぎるなと感じることがあります。

 あと、個人的には、自分と同じ名前の登場人物が悪事を働いていると悲しくなるのと、えぇと、偏見ですが「私がこれまで会ってきたこの名前の人には、こういう傾向があるな」と思っているものとあまりにも掛け離れていた時に、それだけで違和感が先行して物語を読みにくくなるので、

 自分が作る短いお話では、名前をつけなくても良いかな、と思っています。
(必要があればつける)

 長編で登場人物に呼称をつけないのは、かなり無理があります。

 登場人物の数が短編の比じゃないから、区別できないと困ります。


 しかしなぁ、名前をつけると愛着が湧いてしまうんですよ……


 みんなに見せ場を作ってあげたくなるし、生い立ちをしゃべらせてあげたくなるし、できるだけつらい思いなんかしないで、何より幸せになってほしい。

 一方で、自分の癖に合わせてメチャクチャにしてやりたいと思うこともあるし(酷い目に合わせて、戦い抜いて成長してほしいなとか。状況によっては、全く報われずに道半ばで……とか)、

 名前があると、無駄に感情移入してしまうんだよな。

 その人物がどういう人間であるかよりも、私がどういう人間であって欲しいかと思う気持ちが良くない方向に作用し過ぎてしまいます。

 もっと、客観的に見られるようにならなきゃな。


 なんでもいいから、一度長編を書き切ってみろって話なんですけどね。←


 歌詞を書く時、並んでいる言葉に意味を見出せる状態になっていないほうがいいなと思うことが多いです。

 意味が成立している歌詞を書くのは、怖いな、と。

 そもそも、意味のある言葉の並びを作る能力があるのか怪しいってのもあるのだけど、何かを伝えようとするほど「伝わらない現実」と向き合って、それでもどうにか伝わるようにしなければならないと考えるのが大変だから、逃げているのだと思います。

 歌詞なら、音(音楽)で伝えられることもあるから、言葉に頼らなくてもできることがあるのだけど、小説はそうもいかないのでね。

 言葉の使い方を学んでいかねばならん。

 いろいろなものに気を使った結果、話せなくなるのではなく、わかりやすい適切な言葉を使って、できるだけ間違いのないように自分の考えていることを伝えられる人間になりたいんだ。

 でも別に、「あの言葉が忘れられない(頭から離れない)」みたいな内容じゃなくて、「昨日、なんか気になるものがあった気がするんだけど、なんだったけ?」と寝たら忘れるくらいのもので、たまに思い出してもらえたらいいんだよな、私が作るものは。(と、今は思っている←)

 とにかく、やっていくぞー!

 ではでは〜


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