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絶対に戻ってきたい街 スイス・ツェルマット【前田家の世界一周】

観光づくしだったパリ旅を終え、次はスイスへ向かいます。

EasyJetに初めて乗ったのですが、LCCにしては座席の横幅が広く、座り心地が最高でした!EasyJet推せる。


今回のテーマ

さて、スイスです。

Photo by Alessandro Prato on Unsplash
Photo by Joao Branco on Unsplash

目に優しい国No.1(私調べ)のスイスは、同時に世界で1番物価が高い国です。

実際に行ってみると、物価が高いだけあるな〜(良い意味で)と思える素晴らしい国でしたが、色んな値段だけ見ると全く可愛くないお値段でした。何度か夫に「本当にスイス、行く?」と聞いたくらいです。

夫は、以前の世界一周で、物価の観点からスイス行きを諦めた過去がありました。大人になって、ノマドとして旅をする今、お金を理由に行かない選択肢は毛頭無かったようで、スイスは絶対に行く!と。

ただし、高いことには変わりないので、どれだけ効率よくスイスを楽しむかが命題でした。

そのため、今回のスケジュールはこんな感じ。

1日目 ジュネーブ空港着、ツェルマットへ移動
2日目 ツェルマット観光
3日目 ツェルマットからチューリッヒへ
4日目 リヒテンシュタイン観光
5日目 チューリッヒ空港から次の国へ出発

パッと行って、パッと出る!そんな気持ちでスイス入りしました。6月の1週目のお話です。


ジュネーブからツェルマットへ

ジュネーブ空港にINしました。シェンゲン協定内の移動なので、入国は楽チンでした。

ちなみに、事前にスイスの電車事情を調べた際に、スイストラベルパスなるものの存在を知りました。説明が多くて、夫と2人で何回読んでも、最後までメリット・デメリットが理解できませんでしたが、なんとなく分かったのはこれです。

・乗り放題(スイストラベルパス)か、チケット代半額券(スイスハーフフェアカード)がある
・毎日、数回電車でガッツリ移動する、美術館や博物館もたっぷり行く!乗り放題
・電車に乗らない日があり、博物館や美術館巡りをしないなら、半額券

特定の期間で乗り放題ができるスイストラベルパスの公式サイトはこちら(日本語)

スイスハーフフェアカードに関する公式サイトはこちら(日本語)

私たちは、激しく電車に乗らない日があったのと、美術館や博物館に行く予定はなかったので、半額券を購入しました。

ちなみに、スイストラベルパスの購入は、インターネットで行うことをおすすめします。ジュネーブ空港駅のチケットオフィスのカウンターは激混みでした。

これは乗車券

スイスの電車の値段設定は高めなのは言うまでもないですが、その分、乗り心地も良いし、車掌さんも優しかったです。

ジュネーブ空港駅からツェルマットまでは、電車を2本乗り継いで向かいました。所要時間は4時間弱。

最初の電車は、ビスプ(Visp)まで。2本目でツェルマットへ向かいます。

スイストラベルパスのハーフフェアカードでは、基本的に2等席にしか座れないため、席は自由席に座りました。

最初の電車にはスーツケースの置き場は無く、申し訳ないなと思いながら、向かい合わせの4人席を贅沢に使い、荷物を置くことができました。激混みじゃなかったからこそできた技かも。

駅を出ると、まもなく、車掌さんが席を周りチケットチェックが始まりました。オンラインで購入したスイストラベルパスのQRコードと、紙で買ったツェルマット行きの乗車券を両方見せて終了です。簡単!

そこからは、窓の外に見える素敵な景色を眺めながら電車旅が始まりました。

電車から見えた景色、ひとつひとつが、爽やかなため息が出る美しさ。写真に納めたい景色ばかりでしたが、きれいすぎて、ポケットからスマホを出してカメラを起動する時間の間、景色から目を離すことが勿体無く感じてしまい、逆に写真を全然撮れませんでした。

ビスプ駅で電車を乗り換え、いよいよツェルマットへ。ビスプ駅に着いた時間はお昼過ぎだったので、プラットフォームを降りて駅の入り口にあるコンビニでサンドイッチだけを買いました。レストランやカフェは特に無い、シンプルな駅。

ツェルマットに向かう電車には、ロードバイクを掛けるバイクラックが置いてあり、途中でサイクリストの集団が乗ってきました。さすがスイスです。スーツケースも一応バイクラック近くに置けました。

とにかく絶景に続く絶景が続きました。窓を開けていると、爽やかな風も入ってきます。この先にあるツェルマットはどんなに綺麗な街なのだろうと想像しながら進みました。


ツェルマットの街並み

ツェルマットは、スイスのヴァレー州にある美しい観光地で、特にマッターホルン山のふもとに位置していることで有名です。

自然を守ることを真剣に取り組んでいる街でもあり、ツェルマットは車の進入が禁止されています。電気自動車はOK。ごみの分別も細かくされていました。

そういえば日本でも「アルプスの天然水」って売られているじゃん!って思い出して水道水も飲んでみましたが、世界一美味しかったです。ボトルに入れて持って帰りたかったレベルでした。

ツェルマットは完全に観光客向けの街として整備されていますが、大きめのスーパーもあるので、自炊トラベラーも生活ができます。もちろんカフェ、レストランもたくさんありました。

ショップが並ぶ通り
世界一空気が綺麗なマックだと思う

ツェルマットの1番の見どころは、やっぱりマッターホルンです。

アパレルブランドのノースフェイスの、ノースフェイスがある!!!と大興奮でした。なんてかっこいいんだ。

街中にある「日本人橋」(Google Map)と呼ばれる場所からが1番きれいにマッターホルンを眺めることができました。

マッターホルンの最高だなー!と思ったところは、毎分、いや、毎秒、姿が変わるところでした。雲の動きだったり、空の色によって雰囲気が全然違いますし、くっきり見える度合いも違います。

ちょうど宿と街を繋ぐ道が日本人橋だったので、ここからの景色を何回も見ましたが、毎回違う姿を見せてくれました。毎回、イケメンな山でした。


ツェルマットの滞在先

ツェルマットでは「Zermatt Paradies Apartments」と呼ばれるアパートスタイルの宿に滞在していました。

Bookingのリスティングはこちら

ツェルマットの宿泊費は基本的に高いです。その中で、宿の質とお値段のバランスが良かったのがこの宿でした。

キッチン付き、清潔、広めなど、宿泊先に求めている条件が揃っていたことに加え、バルコニーから見えるマッターホルンの景色が1番のポイントです。

このビューを見るためには、部屋の中でも「South second floor」を選ぶ必要があります。Bookingを見ると分かりますが、こちらの宿泊施設にはいろんな方向に向いている部屋があります。

夫がGoogle Mapとホテルの位置を見比べて、南向きの部屋であればマッターホルンが眺められるはずだ!と推理した結果、大正解を導いてくれました。さすがやで、夫!

ツェルマットの街からは10分ほど歩く場所にありますが、辿り着くまでの景色は最高ですし、空気も素晴らしいので、歩くのが苦にならないのがツェルマットマジックです。超オススメの宿なので、ぜひ。

あ、そうそう。こちらの宿、たどり着く直前に謎の長い地下トンネルを通って行きます。

丘の上に建てられている宿なので、多分その丘の下を通るトンネルなのですが、妙にひんやりしていて、誰もいないトンネルなので絶妙に奇妙なのが面白かったです。


登山鉄道で上へ、上へ

ツェルマットに来た目的であるマッターホルンを眺めるために、登山鉄道に乗ります。

言ってから知ったのですが、登山鉄道と一言に言っても、色んなルートがあるんですね。

観光案内所で「どのルートが1番良く見えるか」とバックリした質問をしてみたら、その日の天候によってだいぶ違うと。そこでおすすめされたのが、マッターホルンアプリです。

ダウンロードはこちら

このアプリでは、各展望台から見える景色をライブカメラで確認することができたり、登山鉄道の運行状況も確認できます。

自然がもたらす景色なので、毎日、毎時間、見え方が変わります。自分が行く日に、どのルートからであればマッターホルンが見えるのかを確認してから行くほうが確実です。

私たちは、1番有名な「ゴルナグラード」のルートで上に登ることにしました。

朝8時から運行開始とのことで、宿を7時半頃に出発し、鉄道の駅まで向かいました。

日本人橋から見た朝のマッターホルン

朝7時半のツェルマットはまだ静か。もともと空気は綺麗でしたが、さらに澄んだ空気を吸いながら朝のお散歩です。

まだまだ夏が来ていないツェルマット。朝の温度は1桁台でした。持っている服を着込みまくっても、まだ寒かったです。

駅について、ハーフフェアになっている乗車券を購入し、電車を待ちました。結局乗れたのは、この日に出ていた2番目の列車でした。全部の席は埋まらないけど、進行方向に向かって座れる席は埋まるくらいの人がいました。

鉄道が出発すると、まず初めに見えるのがツェルマットの街。下から見ても、上から見ても美しい街です。

頂上のゴルナグラード駅に到着するまでに、2駅通過して行きます。トレッキングができる時期であれば、これらの駅をうまく利用して上り下りすることもできるっぽいですが、6月初旬はまだシーズンインしていませんでした。

どんどん登ると、途中から完全に雪山になってきました。

ギリマッターホルンの頂上が見えました

20分ほど乗車して、ゴルナグラード駅へ。

駅から降りて見えたのは、マッターホルン!ではなくて、めっちゃ曇った雪景色でした。

パラグライダー組

本来であれば、駅から降りた目の前にマッターホルンの山がくっきりと見えるようです。自然の景色なのでしゃーなし!ということで、もしかすると雲が動くかもしれない!?と薄い望みを抱えながら、頂上を探索しました。

昔の登山鉄道

頂上にはちょっとしたお土産物屋さんや、ホテルもありました。あと、謎にVR施設?がありました。山頂に来てVRなんかするかいなと思っていたら、ツアーの観光客が並んでいたので、もしかしたら面白いのかもしれません。

1時間ほど頂上で粘りましたが、一向に晴れそうになく、今回は断念して下山することに。残念だったけど、また来るぞー!と誓いました。

車内はこんな感じです

ツェルマットの街に降りてきてからは、街中を探索しました。

アウトドアショップのノースフェイス、モンベルをはじめ、スイス系のアウトドアブランドであるMammutなど、一通りお店がありました。唯一なかったのはパタゴニアくらい。

モンベルがある!

ツェルマット・マッターホルンデザインのTシャツなども売っていたので、お土産に良さそうでした。買わなかったけど←

登山鉄道、トレッキング、ウィンタースポーツがメインの街なので、街中にこれといって観光名所はありませんが、マッターホルンミュージアムや教会など、ふらりと立ち寄れる場所はあります。

給水ステーションとマッターホルンミュージアム
ツェルマットの街中にある教会
モルモット、ゴルナグラード鉄道に乗っていた時に自然のモルモットを見ました。

街全体の整備されている度合いは、東京ディズニーランドの5倍くらい。歩いているだけで気持ちが洗われた気がしました。


グッバイ、ツェルマット

まだまだこの景色を見ていたいなと思う気持ちを引きずりながら、ツェルマットを後にします。

次に向かうのは、チューリッヒです。

ツェルマットは、決して安く行ける場所ではありません。交通費も食費も宿泊費も、他の街と比較したら2〜3倍しました。カフェで飲んだカフェラテが1500円くらいしたほどです。

それでも、ちょっと頑張ってでも、行った価値がある場所でした。空気が美味しいし、自然は素晴らしいし、街は整備されまくっているし、他には無い環境です。

宿や滞在期間をうまく調整しながら、色んな人に行ってほしい場所でした。私たちも、また行きます。今度は、もっと夏のシーズンに行って、トレッキングしたいなあ。


\私はこんな人です/

プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。

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