皆さん「公平」はお好きですか?
最近考えていることを、つらつら書いてみます(オチはありません!)
〇公平とは
ザ昭和の松村は、公平=善、不公平=悪 と教えられ育ちました
自分の中で公平とは、“同じ扱いを受けること“”同じものをもらえること“でした
ところが、東日本大震災時の避難所で、全員に公平に配れないから、支援物資を断った、という話を聞き、
「あれっ? 公平を堅持することで何か失っているものがあるのかも?」
と感じました
いろんなトラブルが多々起こっている中での避難所の判断だったと思いますので、その是非は問いません
その後、ある福祉関係者より、
「同じものを配るのではなく、必要に応じたものを配るのが公平だと思う」と、このブログにある絵を見せてもらいました
3人全員が野球観戦できるように踏み台を配布する方法を示し、
「公平(equity)」と「平等(equality)」と別物だと説明しています
「なるほど、確かに、この考えの方が多くの人が幸せになりそうだ」と感じました
人それぞれ多様だし、必要とする(欲しい)ものや量は異なるのだから、それらが「公平」の考えで補充されたら皆がハッピーになるんだろう
ちなみにサイボウズの人事制度も、選択肢を多く用意し、社員一人一人が、各人に必要な形で制度を利用していく、という形をとってます
〇分配的正義とは
先日、Essential Management Schoolの部活動(ヘルスケア・マネジメント部)の勉強会でこれらの考えを投げかけたところ、
「それは、分配的正義のことですね」と教えていただきました
ありがとうございます
さっそくググったら、岡山大学の名誉教授が書かれた研究ノートがヒット
これが、学びが深かった(まだ完全に理解しておりませんが)
公正(広義の平等)とは、単純平等(狭義)と公平(比例的平等:比率が平等)から構成される
先ほどの避難所の話は、単純平等だし、背の低さと比例する数の踏み台を配る比例的平等の話だと理解できます
更には、分配する側だけでなく、負担する側も平等の考えがあり、社会の仕組みは、それらの組み合わせでできていること
継続性がないとダメなことなどなど
尚、この中でいう「正義」とは、関係者の同意と納得感のこと、だと理解しました
*理解が浅いかもしれません、お詳しい方、教えてください。
納得感は、見える化と対話から生み出されますので、
・正義を実現するためには、何を目的に、誰に何を配った、誰がどれだけ負担したが見える化され、
・疑問があれば、見える形で対話されるようにしたらよいのでは、
と思います
チームワークの考えと情報共有ツールの出番です
確か、欧米のどこかの国では、自分が支払った税金がどのような使途でいくら使われたかITで見える化していたと思います(見える化の一例)
〇単純平等も実は大事
では、単純平等は古い考えなんでしょうか?
この研究ノートの中で特に松村の目を引いたのが、すべての人に無条件かつ平等に分配されるべきもの(単純平等)、として以下をあげてます
自由権、平等権、社会権、参政権・団体請求権、環境権、知る権利
“すべての人に無条件かつ平等に分配される“
基本的人権「人間が人間らしい生活をするうえで、生まれながらにしてもっている権利」
健康で文化的な最低限度の生活を営む権利も該当します
これらが分配され、維持されることが、社会の重要な機能だと思います
先ほどの研究ノートの中でも、最低賃金を、単純平等の一例として説明していますが、
機能しているかどうかの検証と改善など、福祉分野もまだまだ、やるべきことが多い
話はそれますが、昔「働かざるもの食うべからず」とよく言われました
社会がまだまだ未成熟だったのでしょうね
また、「権利」は、上記のような単純平等の権利と、契約等により生ずる権利と2種類あると思うので、
ごっちゃに議論されることがあるので、明確に分けられるよう、別の名称が欲しいところです
当初、平等と差別の関係なども書きたかったのですが、ここで力尽きました
また、掘り下げていきます
~おまけ
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