夜行列車
とうとう来たか~、という感じですね。
青春18きっぷ愛用者の間では広く知られた列車で、私も3回ほど利用して京都・大阪方面に旅行に行ったことがあります。
指定席を取るのは結構至難の業なのですが、安い上に、夜間に移動できるので、福島から京都方面に行くのには時間的なコスパも良かったのです。
大体18時半の電車に乗って、宇都宮で途中下車(ここで夕食代わりの宇都宮餃子を食べる)→上野→東京に移動して、大垣着が翌朝5:45分。
俗に言う「大垣ダッシュ」(中国地方に効率よく移動するには、すぐに乗り換えないとその後の接続がうまく行かない)を横目でやり過ごし、1~2本パスしてから、7時半頃京都に到着…という、体力さえ許せば結構合理的な電車でもありました。
ただ、昨年の春頃から「ムーンライト消滅」は、囁かれていたんですよね。
青春18きっぷの利用者がメインユーザーだったものだから、「正規料金の乗客はほとんどいない」状況で、使用車両も老朽化。
おまけにこのご時世だったので、危ないとは言われていたのです。
※ちなみに、「ながら」って「長良川」のながらですよ。
Twitterで「ネーミングセンスW」みたいなコメがちょっと気になったもので、補足します。
(列車の名前は、割と地名や土地の由来のネーミングも多いです。首都圏だときわとか。)
****************************************************************************
そう言えば、夜行列車の定期運用って今や「寝台特急サンライズ出雲・瀬戸」だけなんですよね。
スピード化の流れがそうしたと言えばそれまでですが、私の世代でも夜行列車に乗った人はそう多くないかもしれません。
私が乗った夜行列車をざっとあげると…
・寝台特急北斗星(郡山~札幌)
・急行はまなす(青森~札幌)
・快速ミッドナイト(函館~札幌)
・ムーンライトえちご(新宿~新潟)
・ムーンライトながら(東京~大垣)
・寝台特急サンライズ出雲(大阪~東京)
乗ったわけではないですが、引退の噂を聞きつけて、京都の観光ついでに大阪駅まで足を伸ばし、こんな写真も撮っていました。
これだけは、かろうじて残っていた自前の写真です。
太平洋側を走る北斗星やカシオペアに対して、トワイライトエクスプレスは日本海側でしか見られないから、このヨーロピアンなカラーリングに憧れていたのです。
**************************************************************************
何だかね、JRも色々大変だろうし、企業努力として合理化が求められるのは分かるのですけれど。
でも、夜行列車で一晩一緒に過ごすことで、見知らぬ人同士の一期一会の出会いや、ゆったりとした時間の流れなどが、私は結構好きだったのです。
ムーンライトながらでは利用者が多すぎてそんなことはなかったけれど、昔ミッドナイトで出会った中学生(いや、私だって当時高校生だったけれど)や、北斗星のロビーカーで遅くまで語り合って、翌朝一緒に朝ごはんを食べた人(深い意味は無いです。本当に同じテーブルで食べただけ)など、本当に楽しかったですよ。
青函トンネルは新幹線になってからまだ通ったことはないけれど、快速で2時間近くかけて走行し、「海底駅」(吉岡海底駅だったかな?)に地底のロマンを感じたこともありました。
ノスタルジーに浸っているだけと思われそうですが、夜行列車は、結構有意義な時間の使い方に適していたと私は感じています。
ですが、この流れで行くといずれは「青春18きっぷ終了のお知らせ」の声も聞こえてくるのかもしれませんね。
夜行列車。
国内で絶滅する前に、もう一度乗ってみたいです。
これまで数々のサポートをいただきまして、誠にありがとうございます。 いただきましたサポートは、書籍購入及び地元での取材費に充てさせていただいております。 皆様のご厚情に感謝するとともに、さらに精進していく所存でございます。