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お気に入りの1冊

しばらく前に、手帳を1から自分でDIYしてみたけれど、実はあれで完成品とはならなかったのです。
まあ、ある意味では試作品みたいなものですしね。

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ちなみに、こちらの何が不満だったのかと言うと、「折返しての使用」がしにくい点でした。
後は意外と挟めない(´・ω・`)
これは原因に心当たりがあって、合皮を使っていることから滑りが悪いのと、厚みがどうしても出てしまうので下記のリングを使用するには無理があったのです。
(一本ツメが折れていたので、処分寸前だったものをテストケースとして使用)

ただ、合皮を利用しているからこそ、汚れにはそこそこ強いメリットも捨てがたく、なんとかして実用化レベルまでは持っていきたいと考えていたのでした。

そこで、再度自作してみました。
ついでなので、一部設計を変えて以下の部分を変更してみることに。

<変更ポイント>
・バンド部分
マグネットホックを採用。ベルト式も手帳が膨らんでくると厚みを調整しやすいメリットも有るのですが、パーツを手に入れる方法がちょっと面倒……。

・ペンホルダー
前は厚紙に合皮を貼り付けたのですが、滑りが悪くて使いにくかったので、細く切った2枚の合皮を縫い合わせたものを、筒状にしてペンホルダーにしています。
クリップタイプのペンであれば、クリップ部分を筒に引っ掛けて本体を通しておくと、落下しないですし。
ちなみに、合皮と木工用ボンドはどうやら相性が悪いらしく(苦笑)、割と剥がれてきやすかったこともあり、ペンホルダーとベルトの根元部分は今回もカシメで固定しています。

・A5用紙よりも一回り大きいサイズ
これは実際にルーズリーフを挟んだときにギリギリのサイズだと、用紙の上下が汚れやすいから。

外側と内側で厚紙を変更
カルトナージュで外装に1.5mmだの2mmの厚紙を使う(これを手に入れるのが地方では大変)のはなぜなんだろう?と疑問だったのですが、どうやら糊付けする時点で、糊に含まれる水分で紙が波打ってしまうからなんですね。
ただ、ホームセンターなどではこの手の厚紙が手に入りにくいので、ヨドバシの通販のメール便に使用された薄手のダンボールを外装に使いました。

・使用するリングそのものを変更
そもそも折返しができるA5用のルーズリーフリングが手に入りにくいのと、どうしてもお手製では穴のズレが出るので、思い切ってカットできるタイプを購入。
上下の部分のみで使用することでゆとりができ、折返しも可能に。
ちなみに、流通しているリングノートからヒントをもらいました。
さらに、厚みを考慮して大量に挟めるタイプということで、選択したのはこちら。

一応はA4サイズを想定していますが、ハサミで自由にカットできるので、結構コスパはいいです。

1.ざっくりと作り方の流れ


A5の紙の大きさは148mm✕210mm。これより一回り大きくなるように、

<内装>
紙(通常の厚紙:板紙など):158mm✕230mm
内装用の生地:紙のサイズ+15mmの糊代分を含めるサイズ
ポケット中(左側カバー):100mm(横)✕140mm(縦)
ポケット大(右側カバー):140mm(横)✕230mm(縦)
合皮(ポケット表地のほつれ止め用):それぞれの大きさより一回り小さくカット

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<外装>
紙(厚さ1mm以上が望ましい):160mm✕234mm
外装用の合皮:紙のサイズ+15mmの糊代分を含める
ペンホルダー用合皮:20mm✕90mm 2枚カット、縫い合わせる(糊代部分:15mm)
ベルト用合皮:25mm✕100mm 2枚カット、縫い合わせる(糊代部分:15mm)
直径14mmのマグネットホック:1組
ペンホルダー、ベルトを固定するためのカシメ:2組

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などなど……。
ちなみに、参考にしたのはこちらの動画です。
細部は違っていますが(ルーズリーフ用の穴をあける作業とか)、流れは概ね同じです。

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今回も手帳の外側には合皮(今回は300円でしたが、かなりの量があった)を使用し、内側には地元で見つけた安いプリント生地(1M380円)を使用しています。
模様がダマスクだったので一目惚れ😅
ちなみに、内装もできるだけ汚れがつきにくいように、生地にデコパージュ用のボンド(これもダイソーで売っていた)でコーティングをしてあります。

あと、今回も「穴あけ」作業は手強かった……。
A5のルーズリーフは20穴が標準なのですが、「布」に穴が開けにくいんです。
厚みの問題もあるんでしょうけれど……。
後は、使いすぎてポンチの切れも悪くなっていました。
100均なので買い換えるというのもありなのですが、何よりもハンマーでポンチを叩いて生地を円形に切断しているので、音がひどい💦
多分、次回作るとしたら「スクリューポンチ」なる音が出ないタイプを買うと思います。
(いいお値段ですが)

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そんなわけで、ここまでが本当に大変だったところです。
上記の写真の状態までできれば、後は糊(木工用ボンドをボンド:水=2:1くらいに薄めています)で張り合わせればOK。
まあ、穴をきっちり揃える難しさもありますが……。
上記の写真の状態から裏返すと、こんな感じですね。こちらはノートの右側部分です。

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何となく、前回より「大人女子っぽい」テイストではないでしょうか(笑)。

2.仮仕上げ

一度、完成したのがこちら。
左は初期の作品ですね。こちらはベルト部分が違いますが、これはこれで閉じだ際の厚みの調整ができるので使いやすいです。

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ちなみに、今回は折り返しができるので色々挟めたくなりました(笑)。
肝心のルーズリーフは挟む分量が減りますが😅
とりあえず、こんなものを。

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使わなくなった無印のノートについていたジッパー袋をリユース。ちょっとした小物を持ち運べるので、付箋やタックシールなどを持ち歩くのに便利そう。
ちなみにこのジッパー袋、穴の部分に切れ込みが入っているので着脱可能なスグレモノでした。(あまり使わなかったけれど……)

3.下敷きもあると便利だよね

後は、「下敷き」があると便利だな~と考え、こちらもダイソーのPPシートを購入してありました。どうせ、私のことだからあちこちに下敷きを忘れそうなきがするので、できれば挟めるタイプが望ましい。
ついでに言うと、A5サイズの下敷きはほとんど販売されていません……。
ただ、PPシートの穴あけがかなり難しく、どうしたものか……。

そこで、調べているうちに出会ったのがこちら。

上部のフックの部分をリング内側に通し、下部の一つだけ空いた穴にリングを通す形ですね。
この形状なら、穴が開けにくいPPシートでも自作利用できるかも……。
というわけで、真似したのがこちらです。

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思ったよりはうまく出来た気がします。
ちなみにPPシートは薄手ならカッターやハサミでも切れるのですが、大量に穴をあけるにはドリルなどを使わなければ無理のようなので、

こういう複数の穴をあけるタイプより、ロルバーンの形状の方が作りやすいです。
ちなみに、使ったのは0.75mmのPPシート。
こちらの1個だけ開けた穴も、やはり穴あけポンチを打ち込んで開けました。
A5サイズにカットしたPPシートに、ルーズリーフの穴ギリギリのラインになるように、内側と差し込み部分の分だけ(ルーズリーフの穴2つ分くらい?)のカットラインをあらかじめ油性マジックで書いておき、カッターやハサミでカットします。
※油性マジックは、後でエタノールで拭うときれいに取れます。
ついでに言うと、カットしたものは、切断面にヤスリをかけると引っかかりがなく使いやすいです。(結構バリが発生するので💦)

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4.角も補強して少しオシャレに


さらに、初代は利用しているうちにあっという間に角がボロになってきたので、コーナー金具も取り寄せてありました。
こちらは、厚さを計算するのを忘れて微妙にサイズが合いませんでしたが、ペンチで幅を広げて、無理やり押し込んであります😅

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そんなわけで、完成したのがこちら。
余力があれば、革タグをつけたり箔押しをすると、もっといい感じになるかもしれませんね。
手間暇を考えると、安いんだか高いんだか良くわかりませんが(苦笑)、

・メンテナンスのしやすさ
・カスタマイズのしやすさ
・特殊なリフィルでなくても利用できる(通常の手帳リフィルは、穴ピッチがルーズリーフと異なります)


などの条件を満たしているので、私としてはまずまず満足です。







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