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鬼のいない世界~ふくしま花だよりPartⅣ

マニアックなタイトルですみません😅
分かる人には分かりますかね?

「鬼滅の刃」で、鬼に対する毒として「藤の花」がよく取り上げられているので、ブームにあやかって、そちらから拝借しています(笑)。
福島の「鬼」伝説というと「安達が原」の鬼婆伝説が有名ですが、岩瀬地方では鬼伝説はあまり聞いたことがありません。
私が知らないだけかもしれませんが……。

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さて、こちらの「吉美根ふじ園」は、観光ガイドブックでほとんど取り上げられていないと思います。
大桑原つつじ園同様に、一般企業の敷地の一角を「吉美根(よしみね)ふじ園」として、開放しているのです。
しかも、無料ですよ?

こんな気前の良い?サービスをしているのは、村越建設工業株式会社さん。
名前だけは私も耳にしたことがありましたが、我が家からは大分離れたところにあるので、先日牡丹園でもらってきた「地域版まっぷるガイド(須賀川編)」で、初めて吉美根ふじ園の存在を知った次第です。

大桑原つつじ園を後にして、ここから方向を変えて(ざっくり言うと)郡山方面に向かいます。

グーグル・マップでは徒歩表示で3.7kmとなっていますが、ここを自転車で駆け抜けたわけです。
※ちなみに、一応マップ表示はされますが、実際には農道というか私道レベルの道です。車で通り抜けするのはかなり困難なルートなので、
車の場合は別ルート(県道67号/中野須賀川線など)から回るのがベターでしょう。

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ご覧の様に、ひたすら田んぼや畑、果樹園の中をひた走ります。
だから、突然キジに出会ったりするのですよ😅

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一応、近くに「村越建設工業株式会社」の看板が出ているので、それを目印にするとわかりやすいでしょう。

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(グーグルストリートビューより)

会社の目の前に、「吉美根地域センター」(町内会館のようなもの。名称はうろ覚えです)があり、そこの駐車場に車を止めて来訪できるようです。

我が家の近くの山藤がすっかり咲いていたので、「多分大丈夫だろう」と踏んでいたのですが、訪れるにはやや早かったかもしれません。

それでも、入口付近は藤の甘い香り(マメ科特有のいい香りです)が漂っていました。

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ご覧のように、藤の花はまだ蕾の段階で、花が開くのはこれから。
恐らく、来週あたりが見頃になるのではないでしょうか。

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会社の所有物なのでしょうけれど、公園などにも劣らないくらい、手をかけているのが分かります。

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こちらは、ほのかにピンク色を帯びた品種ですね。
ピンクの藤があるのは知っていましたが、あまり私の自宅近辺では見かけません。かわゆい❤

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ちなみに、すっかり葉桜になっていますが、「桜」のお花見も楽しめるようです。

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村越建設工業さんは造園も手掛けているとのことですが、それにしても、会社の「目の保養」レベルを超えて、小規模ながらも草木に対する愛情の感じられる庭園でした。

※おまけ
道中、こんな石碑を発見しました。場所は、西袋中学校のすぐ近くです。
ちょっとややこしいのですが、須賀川農村部の開墾・開拓は

安積疎水の系統←猪苗代湖からの水を利用して開拓
羽鳥用水の系統←羽鳥湖からの水を利用して開拓

に分かれるんです。多分、旧西袋村の辺りが境目なのではないかと思うのですが、そういう細かいことよりも、昭和45年まで開墾事業が続いていたというのが、驚きです。
わずか半世紀前までは、農業用水なども不自由な地域だったんですね。

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