日本語指導ボランティア日記2

「相棒」って何ですか?と聞かれたら、
右京さんと…誰を例に出すべきなんでしょうか。

2回目、行ってまいりました。
今回は初めて参加された中国出身のお二人を担当しました。
ボランティアの教室なので指導側の研修などももちろんなく、
何の決まり事もない中で「さぁどうぞ!教えてください😄」
と促され、なし崩しの状態で開始。

国で数ヶ月学ばれた後、技能実習生として来日し、
独学では限界があるということでお見えになったお二人。
だいたいA2レベルとお見受けしました。
まずはテキストの例文を読んでもらうところからスタートです。
今回も、読み上げの介入具合にとまどいましたが、
どうしても気になる拍数の違いの訂正(わかた←わかった)と
読み方のつまづき補助を意識しました。

そのあとは文系を使った文章を作ってもらうことに。
やさしい日本語を意識して説明するのですが、
どのくらい伝わっているのか推し量れず、
空振りしているような、お節介のような状態が続きました。

言語は文化だということはよくわかっていましたが、
ここでもそれを痛感することになります。
「お世話になります」「つまらないものですが」は
どういう意味ですか?と聞かれ、
日本の挨拶で、謙遜する気持ちと、仲良くなりたい気持ちと
あー、えーと、謙遜って、日本ではいい意味で遠慮して……。

昔、韓国人の知り合いに
「あまり良くないかもしれないけど」と言ってプレゼントを渡した時、
「あまり良くないものをくれるの?」と言われた経験があります。

控えめでつつましい態度が相手のためだというのは
そういう感覚があってこそ理解できるものであり、
文化が違えばそのような心情を理解できるのだろうかと感じたわけです。
四苦八苦しながら言葉を尽くしましたが、
手応えはつかめなかったように思います。

終わりがけに、
「上司からあなたは相棒ですと言われましたが、
意味がわかりませんでした」と相談されました。
あいぼう…それは水谷さんと寺脇さんのことです!と
説明したくなるのですが、ぐっとこらえました。
ここでも、概念をつたえる難しさにぶちあたります。
親しみを込めて言っているのだと思う、
ということだけは、伝わってたら良いのですが。

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