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ショートフィルム #2

3/26-3/31まで
ショートフィルムの撮影があった。  

瑞泉(ずいせん)学徒隊の
故宮城巳知子さん役を演じた。    

私はもともと平和教育に関心があった。  
その理由は自分のルーツにある。  

メキシカン系アメリカと沖縄の血が
混ざったわたしは小さい頃から
「えー外人」
「国に帰れや」
と言われることが多かった。  

この私の経験を
「私のポジション「沖縄×アメリカ」ルーツを生きる」(琉球新報社,2017年)
で書いて頂いたことがある。



ある日、
自分のルーツを知る人から

「ハーフの立場って
 基地について正直どう思うの?」

という質問をもらった。


沖縄生まれ沖縄育ちの私は
沖縄人として生きていた。

だから、
その質問には正直ショックを受けた。

人それぞれいろいろな価値観があるから
その質問をする相手の気持ちは
理解できないこともないけれど

血が混ざっているから
基地に関して複雑に思うだろう
ということが前提の質問に当時傷ついた。

でも、そのことがきっかけで
自分のルーツを知りたいと思った。

自分のルーツを調べていくなかで
基地は切っても切り離せないものだった。

そして

基地がつくられた経緯を知ると
沖縄戦が切っても切っても
絶対に切り離せないものだった。

自分のルーツを知るには
沖縄戦について知らなくては
何も始まらないのだと気づいた。

そこから、
沖縄戦や平和教育について
もっと知りたいと思うようになり、
イベントやフォーラムに参加したり、
勉強会に参加したり、語り部の話をきいたり
学ぶ機会は大事にしてきた。

その中で、
沖縄戦について知ることは

自分のルーツを知ることになり
地元を知ることになり
現在・将来の自分たちの姿を考えるきっかけに
なると感じた。  

過去を知って未来につなげたい...

戦前、戦時中を生きた先輩方が
残してくれたメッセージがあるのではないか

そのメッセージとは何か

なんのためのメッセージか

わたしたちにできることはなにか

そのことを考えることで
平和に一歩でも近づくことができると
私は考えるようになった。

だから
沖縄で戦争があったこと、
巻き込まれた人々がいたこと、
その結果が招いたこと、、、

それらを伝えていくために
私に何ができるのだろうと考えた。

その結果
ショートフィルムに参加することを決意した。


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