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工場監視システム

本日、2回目の打ち合わせを行った某世界的に有名な監視ソフトO社について書いていきたい。この監視システムは、このシステムを利用するメリットは大きく2つある。

1.工場内の問題の早期発見が可能になる

従来の機械メンテナンスは、100時間毎にグリースを塗る、1ヵ月で交換する、など機械・部品によって定められたメンテナンス周期に基づいて行うものである。これをTime based maintenance(TBM)という。一方で機械をこの監視システムにつなげることでその機械の状態(モーターの回転数、振動、温度など)をリアルタイム、かつ数字で把握し状態に基づいてメンテナンス出来るようになる。これをCondition based maintenance(CBM)という。工場の運営を見ていて、実はあまり故障を想定していない機械の調子が悪くて運営に支障をきたしたり、モーターに高負荷がかかっていることに気が付かずに機械を動かし続けてしまいある日突然焼き付く、などのケースが多い。つまり時間管理では防ぎきれないトラブルである。従来のTBMに加えてCBMによって工場トラブルを事前に察知することで、重大トラブルを極限まで少なくすることが出来るようになる。

2.製品のQCD管理がしやすくなる

ペレットのQuality(品質)に関しては、≒水分管理 と言えると思う。丸太(45%くらい)→乾燥前おが粉(2-30%くらい)→乾燥後おが粉(10-13%)ペレット(7%くらい)と製品が出来上がっていく過程で水分コントロールしていく。全ては最終製品であるペレットの水分率を7%にするためである。この水分値をモニタリングし、水分率を左右する一番大きなファクターであるドライヤー(乾燥機)を最適稼働させることで、品質の高いペレットを製造することが出来るようになる。

Cost(費用)に関しては、廃棄されるペレットの数量と製品となったペレットの数量を知ることで実際の製造コストを算出できる。ペレット製造コストはバイオマス発電・売電における一番大きなファクターであるため、常に製品合格率100%を目指して製造する必要がある。

Delivery(納品)に関しては、機械ごとの処理能力を常時把握することで製造におけるボトルネックを知ることが出来る。機械の処理能力は一定と思われがちだが、気温や湿度、原料の状態、また機械自体の調子によって変わる。ボトルネックを正確に把握し対処していくことで製造効率アップにつなげていく。

この監視ソフト導入によって我々はサービスの質を上げることが出来て、事業者は効率的な工場運営が可能になる。

導入にあたりネックとなるのはコストである。我々のターゲットは大工場ではなく、小~中規模の工場のため導入コストのハードルの高さは高い。そこで考えているのが補助金の採用である。各自治体や国としてもIT導入による業務効率化は推進しており、最大で450万円の補助を受けることが出来る。

https://seisansei.smrj.go.jp/pdf/0103.pdf

来週には見積もりが出てくる予定なので、これからの新規顧客向けの提案に入れ込んでいき、実現に向けて動いていく。

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