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vol.55 メーカー別機種紹介【FUJIFILM編】

このnoteは写真を0から始める方向けマガジン「始めよう、写真」の記事です。初めてご覧になる方はぜひvol.1からどうぞ。


皆さんこんにちは。
さて今回も引き続きメーカーの紹介をしていきます。
今回は、私自身も使っているFUJIFILMについて話していこうと思います。FUJIFILMは、ミラーレス一眼を主戦力に他社があまり手を出さないカメラを作っています。同じカメラメーカーの中で少し違う路線を行くメーカーです。

(2020年7月現在)

FUJIFILMを語る上で欠かせないのが、フイルムシミュレーションです。
フイルムを作っていた会社でもあるので、昔から色を追求しているメーカーでもあります。FUJIFILMのカメラでは、フイルムシミュレーションを用いた、FUJIFILMならではの色表現が魅力です。

GFXシリーズ 中判

さて、聞きなれない言葉が冒頭から出てきましたね。まずカメラを紹介する前にこの「中判」について説明しましょう。

以前、センサーサイズについてこちらのnoteでお話ししました。
まだ読んでいない方は是非。

このnoteでは触れなかったセンサーを使ったカメラをFUJIFILMは作っています。
そのセンサーを中判といいます。

中判センサーは、フルサイズセンサーよりもさらに大きいセンサーで、横43.8㎜、縦32.9㎜のサイズです。vol.22のnoteで、センサーサイズによるメリットを書きましたが、大抵、センサーサイズが大きければ大きいほど性能は良くなります。つまり、フルサイズセンサーよりもさらに性能の良いセンサーということになります。FUJIFILMではこの中判センサーを搭載したミラーレス一眼をGFXシリーズとして販売しています。


GFX100は、FUJIFILMが発売するカメラの中で最も最高級のカメラでスペックは異常です。
このカメラは、有効画素数1億画素を誇るモンスター級のカメラです。他社の画素数を高めたモデルでさえ、6000万画素程度なので、このカメラがいかに異常なのかはわかるかと思います。
手振れ補正搭載など、その他の性能も申し分ない性能であり、FUJIFILMのフラグシップ機として最高のカメラになっています。

次に紹介するのは、同じく中判センサーを搭載したGFX50Sです。このカメラは、FUJIFILMが開発した中判センサー搭載機種の一号機であり、高い性能を有したフラグシップミラーレス一眼です。
GFX50Sは、有効画素数5140万画素の中判センサー搭載、別売のEVFチルトアダプターを装着すれば、ファインダーの向きを変化させることもできます。
モニターは上下可動のみのチルト式モニターを搭載しています。
手振れ補正機構はカメラ内には搭載されていません。

GFX50Rは、50Sをスナップ撮影向きにコンパクト化したカメラです。
50Sは、一眼スタイルで作られていますが、50Rはファインダーが背面右上にあります。50Rは50Sのようにファインダーを取り換える機構はついていません。そのかわり、軽量化が図られています。モニターは3軸でチルトするモニターが採用されています。
また、こちらも手振れ補正機構は搭載されていません。
50Rの方が価格が安く、手に入りやすい中判機だといえます。

Xシリーズ APS-C

さて、ここからはFUJIFILMの主力のカメラであるXシリーズについて説明していきます。FUJIFILMは、フルサイズセンサー搭載機種は販売されていません。しかし、APS-Cセンサー搭載機種の中では最高画質と謳われています。Xシリーズは、動画向けのHシリーズ、スナップ向けのProシリーズ、通常のTシリーズとラインナップされています。

X-H1は、FUJIFILMのXシリーズ内ではフラグシップ機に当たります。有効画素数2430万画素センサーを搭載し、手振れ補正機構搭載機種です。動画に力を入れている機種であり、4K撮影はもちろん、F-Log撮影、ハイスピード撮影等、多彩なモードを搭載しています。
ちなみに、私はこのX-H1を使っています。

次に紹介するカメラは、X-Proシリーズです。レンジファインダー搭載機種で、ファインダーが右上についているのが分かるかと思います。
このカメラはスナップ向けに作られたカメラで、FUJIFILMの独自性を作り出しているカメラです。
このカメラはとても面白く、背面の液晶が通常は見えないようになっており、フィルム時代のカメラを彷彿させるような構造をしています。


X-TシリーズはT1桁シリーズと、入門機にあたるT2桁、T3桁シリーズに分かれます。まずはT1桁シリーズを紹介したいと思います。

X-TシリーズのX-T4は現在のFUJIFILMの最新機種にあたり、最新のセンサー、H1の手振れ補正機構を改良した機構を搭載し、フラグシップ機として君臨するカメラです。最新のフイルムシミュレーションを搭載しており、動画性能も非常に高く、申し分ない性能のカメラです。

X-T二桁シリーズです。
X-T30は、コンパクトな中級機と位置づけられており、コンパクトなボディに性能を詰め込んだカメラです。最新のセンサーを搭載しており、AF性能などは前世代のセンサーを搭載しているH1よりも早いです。コストパフォーマンスが非常に高い機種となっています。

X-T三桁シリーズは、非常にコンパクトで軽量なボディです。価格も抑えめですが、ファインダー搭載機種で、性能はしっかり搭載されており、2桁シリーズにも負けないほどのカメラです。動画性能も素晴らしく、4K映像がクロップ無しで撮れちゃいます。カメラの扱いに慣れていない方向けのモードも多数あり、最初の一台としてもおすすめできる一台です。

X-E3は、ファインダー搭載機種で、最もコンパクトなミラーレス一眼です。2430万画素のセンサーを搭載し、性能も十分です。価格も低いため、最初の一台としておすすめです。

X-Aシリーズは、ファインダー非搭載で、非常にコンパクトな一眼レフです。難しい操作をしなくとも簡単に撮影ができるモードを多数搭載しているため、カメラに詳しくない人でも簡単にきれいな写真を撮ることができます。バリアングル液晶を採用しているため、自撮りなどをする人にもおすすめです。

プレミアムコンパクトカメラ

FUJIFILMには、プレミアムコンパクトカメラのシリーズがあります。いわゆるコンデジのため、レンズ交換はできませんが、人気のある機種です。

x100シリーズは、プレミアムコンパクトカメラのなかでフラグシップ機として販売されているカメラです。プレミアムということもあり、搭載されているセンサーは、X-Tシリーズと同様のセンサー、また、フイルムシミュレーションも搭載しており、レンズ交換式のXシリーズにも負けないカメラです。レンジファインダーを搭載しているため、しっかりと被写体を狙い、撮影ができます。

XF10はいわば通常のコンパクトデジタルカメラです。しかしながらフイルムシミュレーション、4K動画も撮影ができ、コンパクトながら、性能の高いカメラです。

XP140は、LUMIXでもあったタフネス性能を備えたカメラです。水深25mの防水性能、1.8mの耐衝撃性能を備え、ダイビングなどの用途で使われています。


さて、今回はFUJIFILMのカメラについてご紹介しました。
他社とは少し違う路線を歩むFUJIFILMのカメラは、魅力があり、ロマンもあります。フイルムシミュレーションもぜひ体験してほしいと思います。


さて、次回はOLYMPUSについて書こうかなと思っていますので、おたのしみに。 

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