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vol.40 三脚を用いた快適な撮影のために、雲台とは。
こんにちは。
さて今回は、前回に引き続き三脚関係の話です。
前回少し話しましたが、三脚にカメラを載せるためには「雲台」が必要です。
今回は雲台についてお話していきます。
雲台とは
雲台とは、カメラを三脚にのせる為のものです。
また、自由な構図を作るためにカメラの向きを自由に変えられる機構が付いています。
とりあえず雲台にも種類があるので説明していきます。
雲台の種類
雲台には主に
「自由雲台」
「3way雲台」
「ギア雲台」
「ジンバル雲台」
「ビデオ雲台」
があります。
まずは自由雲台です。
ボール機構が入っており、自由にカメラの角度を決めることができます。下にあるレバー1つでボールの固定力を変えることができるので、瞬時にカメラの向きを変えることができ、構図を変えることができます。
次に3way雲台です。
自由雲台は自由にカメラの向きを変えることができるのに対して、3way雲台は、3方向の向きが独立しており、それぞれの向きを別々で動かすことができます。
瞬時に構図を変えることは難しいですが、構図を練り、正確にその方向に向けることに関しては自由雲台よりも長けています。
次はギア雲台です。
ギア雲台は、3way雲台の進化版です。
それぞれの方向で独立して動くことは3way雲台と同じです。
違うのは、動かす量をダイヤルで変えることができる点です。
各ダイヤルを動かすことで微調整ができるため、3way雲台よりもより正確に構図を作ることができます。
次はジンバル雲台です。
ジンバル雲台は、主に超望遠レンズを用いた撮影の時に使います。
超望遠レンズにもなるとレンズの方が重くなるため、重心がレンズ側になります。
このジンバルを使うことで超望遠レンズをつけた状態のカメラの重心の中心位置でセットできるため、非常に重い超望遠レンズでの撮影でも僅かな力で動かすことができます。
さて最後にビデオ雲台です。
ビデオ雲台は、主にビデオカメラを載せるために開発された雲台で、ガタつきが無く、スムーズに動くように油圧機構などが採用されているものもあります。
超望遠レンズでの撮影でも使われることもあります。
雲台の規格
雲台とカメラを繋げる部分にも種類があります。
下の写真のようなクイックシュープレートという雲台の規格に合わせたプレートをカメラの底面のねじ穴につけることで雲台に装着ができるものがほとんどです。装着は雲台にこのプレートをカメラごと嵌めるだけなので時間もかからず簡単に着脱ができます。
稀に格安の三脚では雲台にネジが付いており、カメラのねじ穴に直接繋げるものもありますが、装着に時間がかかるのでオススメしません。
さて、そのクイックシュープレートの雲台側の規格ですが、決まったものがあります。
アルカスイス規格と言われます。
アルカスイス規格は海外では主流になりつつある規格で、アルカスイス規格同士であれば自由に着脱ができるというものです。日本のメーカーでは近年ようやく採用を始めました。
このアルカスイス規格に合わせたものなら基本的に嵌めることができるので、非常に便利です。
縦構図、横構図の切り替え
三脚を用いた撮影の際、縦構図と横構図の切り替えをどうしているでしょうか?
このように雲台を使って縦構図に切り替えることが多いのではないかと思います。
しかしこれだと、カメラが三脚の真上から外れるため重心位置が変わり、三脚が倒れやすくなります。
また、横構図で水平を取って撮影していたのに、雲台を動かすため、また1から水平を取らなければなりません。
そこで、Lプレートというパーツを使います。
このようなパーツをカメラに付けます。
そうすると構図の切り替えで雲台を動かさずに付け替えることができます。
このように雲台につけることができます。
このLプレートはアルカスイス規格になっているのでアルカスイス規格の雲台に嵌るようになっています。
このようにつけるとカメラは常に三脚の中心上にあるため、三脚のバランスが変わることもなく雲台を動かさずに構図の変更ができます。
このLプレートはカメラの機種によって形状が違うので、しっかり機種を確認して購入してください。
さて、今回は雲台についてお話しました。
前回の三脚と共に使うことで、より撮影の幅が広がります。
ぜひ使ってみてください☺️
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