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すき焼き

人生のステージが変わる時、電化製品が壊れたり、人間関係が終わってしまったり・・・なんて話を聞く。
事実、人生の大きな決断を下した10年前、キッチンと浴室の排水口は詰まり、電話機が故障した。
電話は無くてもさして不便ではなかったが、2ヶ所の排水口の詰まりには閉口した。

現在2度目の決断の時が来て。
今回こわれたのは人間関係。

・・・それもダイレクトにきた。

人生の転換期、節目の中に今いる自分。
大きな事から小さな事まで決断の連続に加え、普段扱う事のない額のお金を動かす(主に支払いです😿)
そんな日常に、カケラもなかった自分の中の男性性が鍛えられ、少し自分が変わってしまった。
男性性と女性性とは、どちらも1人の人間の中に存在しており、男女問わず誰しもが持っているもの。
(詳しくは説明できませんが、金銭的な豊かさと男性性は直結している)
とにかく、そんなこんなでほんの少しだが自分が変わってしまった為に、波長が合わなくなってしまった人達との人間関係が崩壊した。

大切な親友もその一人で、最後に会ったのは去年の夏。

バーベキューをしながら8月最後の満月を2人で仰ぎ見た。
スーパーブルームーン。だったか・・・。
親友だと言って貰えた事が嬉しい思い出である。

それなのに、徐々に歯車が合わなくなり、お互いに連絡を取らなくなった。
「ままごと」と称して新年に集う初釜も今年は無く・・・。
思いきって食事に誘うも忙しさゆえに断られてしまった。

だけど、きっとまた仲良しに戻れる時節は来るし、それに、空いたスペースには必ずやまた誰かがやって来るなんて話も聞く。

そんな事を思っていると本当に、ご縁が出来たりご縁の繋ぎ直しが起こったりと、出て行った分だけ空いたスペースに人が入る結果となった。

そしてそれは、何も生身の人間に限った話では無く、姉を通してとある人物が私にコンタクトをとってきた。

「お父さんが、あなたとすき焼きが食べたいって」
遠方の姉からそんなメールがきた。
「ほんと???じゃ明日すき焼きにします!」
と私は返事を打った。

去年も一昨年もその前も、親友と食べた1月のすき焼き。
今年は亡き父親が、一緒に食べてくれると言う。







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