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はじめての街

はじめてのバイト、はじめてのお酒、はじめての宅飲み、はじめてのタバコ、はじめてのオール、はじめての真剣な恋、はじめてのキス、はじめての彼女と過ごす夜、はじめてが多くつまった思い出の街は大好きで大っ嫌い。しばらく、その街には行ってない。行きたくない。行くと当時の楽しい想い出が蘇って胸が締めつけられる。この痛みは幸せだった証だから良いことなのかもしれない。でも、駄目だと思う。その日に戻りたいって思っちゃう。戻れないのに戻りたいって言っても仕方ないから。街のどこを見ても色んな想い出がでてくる。喜怒哀楽いろんな感情を抱えて、ひとりでぶらぶらしたり友達と笑い合ったり彼女と手を繋いでたりしてた。その街は当時の僕にとって、とても充実できて幸せをよんでくれるそんな場所だったと思う。こうして思い出して書いてるうちに涙が出てくる。あー正直に言うよ。僕はその街と出逢えて幸せでした。色んな人とモノと風景をありがとう。想い出が色褪せない間に必ずまた足を運ぶから。気持ちが整理できるその日までさようなら。あの日の自分にさようなら。

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