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金融にほとんど関心のなかった私がFintechベンチャーに入ったわけ

Finatextグループで保険事業の開発を推進している河端です。

前回、いきなりやや踏み込んだテーマでnoteをはじめてしまったので、
改めて自己紹介がてら、自身の略歴と「なんで今Finatextにいるのか」について書いてみたいと思います。
(ご参考:前回記事 金融機関のDX課題について

まずは簡単に経歴から

新卒では広告会社へ

千葉県の公立の小中高から、東大経済学部を卒業しました。
元々、大学時代からスタートアップや起業自体に興味はありましたが、その動機はやや不純でした。大学受験の延長で「難しい問題を解いて、お金を稼ぐということが面白そうだな」といった感覚です。

新卒では、「人を動かすための仕組み・仕掛けをつくる」ということに特に関心があり広告会社に入社しました。会社の「徹底的に生活者を中心に考える」という姿勢に強く共感したことも大きな理由です。入社後は、ストラテジックプランナーという職種に配属され、企業のマーケティング戦略の立案・実行をお手伝いするような仕事をしていました。

1回目の転職

何年か働いたところで、
「企業の役割って何だろう?」とか「その中で自分のやりたいことは?」といったことを改めて考えるようになり、
自分なりに以下のように結論づけました。

企業の役割
=世の中をちょっとよくすることに貢献し、その対価として利益を得て、またそれを原資に世の中をさらによくすること
自分がやりたい事
=上記の企業活動「世の中をちょっとよくする」「その対価として利益を得る」「それを原資に世の中をさらによくする」という営みに、もっと密接に・幅広く関わること

こちらは当時、上記の考えを整理したスライドの一枚です

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その結果、次のキャリアを考えるようになりました。
スタートアップに行こうと考えたこともあったのですが、いきなり踏み出すことはできず、企業の営みを別の角度から見るために、戦略コンサルファームに転職することにしました。

コンサル

戦略コンサルファームでは、新規事業開発系のプロジェクトを希望して、入れてもらっていました。

戦略コンサルで何年か仕事をしたことで、
超優秀な人たちに囲まれて「自分はまだまだ未熟」ということを痛いほど実感させられつつ、
その一方で「論点を整理しながら、道筋を描いて進めば、なんとかなる」というある種の自信が得られました。

その結果、上に書いたような「企業の役割」に対して
「もっと直接的に関わりたい」と思うようになり、
改めてスタートアップへの転職を考えるようになりました。

この時点での「金融」の位置づけ

ちなみにここまでで、私の人生における金融との接点は、
・銀行に預貯金している
・大学の経済学部の必修科目として金融の授業を履修した
・広告とコンサル時代に保険関連の仕事を少しした
程度でした。

株を買ったこともありませんでしたし、
どちらかというと「金融ってよくわからない」「虚業じゃないの?」という意識があったような気がします。

Finatextに入った理由

直接的なきっかけは、FinatextホールディングスCFOの伊藤に声をかけてもらったことです。伊藤とは大学時代から仲のいい友人で、最初はマーケティング領域のディスカッションからFinatextに関わるようになりました。

ここでは、そこから入社を決めた理由を簡単に書きたいと思います。

結論は、大きく以下の3つです。

1. 「金融」というドメインのポテンシャル
2. 生活者発想による業界アップデートへのチャレンジ
3. でも社内はカオス。改善のスキだらけ


1. 「金融」というドメインのポテンシャル

Finatextグループはそのミッションとして
「金融を“サービス”として再発明する」ということを掲げています。
端的に言うと、入社を決めた理由の1と2はこのミッションへの共感です。

まず冒頭の「金融を」という部分が理由その1です。

改めて「このミッションでいう『金融』って何?」と考えてみました。

私なりの解釈は、
「経済活動を『実体経済』と『金融経済』に分けて考えたときの『金融経済』」です。
少しかみ砕いて書くと、
「日々の生活における消費活動を裏側で下支えする、お金に関する営みのすべて」がFinatextグループの事業ドメインであるという言い方もできると思います。

金融は経済活動の「血液」に例えられることがありますが、
まさにこの「血液」もしくは全身に張り巡らされた「血管」をよくしてあげることが、
「身体全体」つまり実体経済をよくすることに繋がりうると考えています。

そう考えることで、
Finatextグループが事業ドメインとして据える「金融」という領域は、
人々の生活に絶大なインパクトを与えうる=ワクワクする領域
だと考えるようになりました。


2. 生活者発想による業界アップデートへのチャレンジ

2つ目の決め手である、ミッションの後半部「“サービス”として再発明する」について、少し説明します。

私はこの「“サービス”として」という言葉を、
「これまで供給側視点で考えられてきたものを、需要側視点で捉え直す」という意味と解釈しています。

「サービス」を“ちょんちょん”(引用符)で囲んでいる点を
・これまでの金融業界の常識から、発想の転換をしようとしている
・それは「サービス」という相手がいて初めて成り立つものへの転換である
という解釈をしました。

まさにこの姿勢は、
私が新卒時に広告会社に惹かれ、またそこで学んだ、
「徹底的に生活者を中心に考える」というアプローチそのものだ、と符合する感覚を得ました。
また同時に、金融素人の自分だからこそ、一般の生活者に近い感覚から貢献できるかもしれない、とも思いました。

補足:ミッションの述語「再発明する」という言葉の私なりの解釈についてもここで簡単に触れさせていただきます。
この言葉に自分なりの解釈を持ったのは、Finatext入社後です。
「発明」や「disrupt(創造的破壊)」ではない点がポイントです。
つまり、
「従来の金融機関・金融ビジネスへの敬意を持ちながら、それをもう一段、より良いものにして行きたい」という姿勢が、
この「再発明」という言葉に込められていると考えています。


3. でも社内はカオス。改善のスキだらけ

スタートアップ界隈では同じような志向を持つ人も多いのではないかと思いますが、
私は「会社の経営や成長に、なるべく直接的に関与・貢献したい」という思いがあります。

当時、Finatextは既に、日本経済新聞社のネクストユニコーン調査で上位に入っていたり、大型の調達をしていたりで、会社としてそこそこ大きくなっていてFintech界隈でもそこそこ名が知れるようになっていました。
なので、ビジネスのやり方や仕事の進め方も、
それなりにきちっと整えられて完成したものがあるのかと思ったのですが、
全然そんなことはなかった点が、最後の大きな決め手です。

例えば、小さなものでいうと
・会議や情報共有の仕方もあまり定型化されておらず効率的でない
・入社時のオンボーディングがなくて、社内の仕組みや制度がよくわからない
等々、
この他にも大小様々な「カオス」な点がありました。

その一方で、そういう点を少し指摘すると、
翌日にはしっかりと変わっているという柔軟性も感じられたので、
会社を一緒に強くしていくことに貢献できそうな感覚を覚えました。

私が心の中で「愛すべきカオス」と呼んでいたこの状態、
現在は、私が入社した2019年2月頃から比べると、だいぶ整備されてきました。
しかしそれでも、大企業などと比べるとまだまだ粗削りな部分も多く、
また常によりよいものにアップデートし続けようという姿勢は強く持っているので、
改善の余白はまだまだたくさんあるように思います。


また、ここには書きませんでしたが、入社を決めた理由としては、もちろん、「カルチャー」や「ヒト」の要因も大きくあります。
Finatextグループの「Principles」(一般的には「Value」等と言われているもの)は、我々が大事にしたいカルチャーをよく言語化できていると思いますので、紹介させていただきます。

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この「Principles」の検討の背景やプロセスにご関心のある方は是非CFO伊藤のnoteをご一読ください。


最後に軽く宣伝です

Finatextグループは、金融という超膨大な対象を、
生活者視点で見直し・アップデートしていくことで、
これからさらに「10x」の成長を何段階もしていきたいと考えています。

そのために、新たな金融サービスの開発や新たな金融領域への進出など、
新しいチャレンジをどんどん仕掛けていきます。

それにあたり、
エンジニア・テック系職種~事業開発・推進系職種まで幅広く、
志を一緒にしていただける方を積極募集しています。

まずはカジュアルにお話ししたり、会社の様子を知っていただくだけでも構いませんので、ご関心あれば是非お気軽にご連絡ください。

▼採用サイトはこちら
https://finatext.com/ja/career
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