見出し画像

シン・エヴァンゲリオン劇場版【加筆型レビュー記事】

2021年3月8日に映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が公開された。

新型コロナウイルスの影響で2度延期した上での封切りとなり、僕は翌日3/9の平日に観に行った。


最後のエヴァンゲリオンを観終えて、当時14歳だった僕がテレビの再放送を観た時から、すでに25年経つのだということに気づいた。

碇シンジと同い年だった僕も、随分と大人になってしまった。「25年」という月日は文字にしてしまえばたった3文字だけど、積み重なった出来事は数え切れないほどだ。

それでも、あの14歳の頃の僕が感じた「匂い」は、昨日のことのように思い出す。

このシン・エヴァンゲリオン劇場版は、そんな記憶の中に閉じ込めていた「匂い」に寄り添うように展開され、大人になった25年後の自分と、14歳の頃の自分が融合するような、味わった事のない体験をくれた愛おしい作品として完成した。

伏線の回収は満足いくレベルだったけれど、一回見た限りではまだまだ理解し足りない部分もある。

とはいえ、僕は中学生の頃に初めて出会ったこのわけのわからない作品が、25年、四半世紀を経て完結した事実には、歴史的な節目のようなものを感じる。

今後アニメ作品は多々作られるだろうけれど、エヴァンゲリオンに似た作品は作れても、全てがエヴァのオマージュになってしまう、そんなアニメ作品として完成したと今回のシン・エヴァンゲリオン劇場版を観た上での差し当たりない感想だ。

この記事について

シン・エヴァンゲリオン劇場版を観た上で、内容に触れた話を書きたいと思ったけれど、何を書いても今の時期はネタバレになるし、有料にしたいと思う。

何度か繰り返し見ることになると思うし、しばらくは連日思いを巡らすだろうから、降ってきた文章を適宜加筆していく形式で記録兼考察として残したい。

登場人物や、用語単位で加筆していこうと思うので、目次が増えていたら書いたんだなと思って頂きたい。

(2021/3/10 記)

ここから先は

2,206字

¥ 500

創作意欲の支えになります!