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忙しい人の時間術 - "忙しい"を"充実している"に変える方法 -

多数のアクションを日々こなしているけど、時間に対してどういうアプローチをしているのか、その思考を教えて欲しいというリクエストを頂いた。

ちなみに先日、stand.fmでも配信させていただいた。

言うほど、僕はそんな多数アクションをこなしていて忙しいわけではないのだが、多少の工夫としては、「時間に複数の意味を持たせる」と言うことを意識していた。

時間に複数の意味を持たせる

よく、「忙しい人は時間がない」というが、「そうではない、時間を作っていないだけだ」みたいな話を聞くと思う。

この表現はどちらも正解だと思っていて、
・時間が本当にないパターン
・時間を作るのが下手なパターン
の両方があると思っている。

それぞれの対処はインターネット上で腐るほど擦られている議論だと思うので、ここでは語らないが、どちらも生活に根差すには結構大変な対策が多いと思う。

そこで、僕がやっているのは、そもそも時間はない、時間を作るのも無理、みたいな前提での思考で、「今ある時間の意味を変える」と言う手段だ。

すなわち、普段行っているその行動が「単一的な意味しか持たない」ような行動であれば、そこに何か別の価値を創造する行動を加える、あるいはやり方を変える、といった具合だ。

例えば、昨日から僕はモンスターハンターライズを一生懸命遊んでいるけれど、それ単体ではただ「遊んでる」という単一的な意味しか持たない行動だ。

これにどうやって別の価値を創造する行動に変えているかと言えば、シンプルにこのプレイ動画をLIVE配信し、YouTubeチャンネルのコンテンツにしている。

つまり、遊んでいるように見えて動画資産を作るという行動に変えているので、その時間には「遊ぶ」と「コンテンツ制作」の2つの意味を持たせていることになる。

これを馬鹿正直にやれば、遊んでいる時間と、動画制作の時間をそれぞれ連続的に分けて取り組むんだろうけど、折角なら一石二鳥を狙おうという話だ。


例として僕の1日24時間のざっくりした配分を見てみよう。

<24時間の内訳>
4h 睡眠時間 (ちょっと短めなんです)
4h 料理・食事・風呂・トイレ・家事
2h 記事執筆・音声配信・動画収録
2h 出勤(コロナ前の話)
8h 仕事
4h 余り(子供と遊んだり、勉強したり、考えたり)

と言う感じ。睡眠時間は少し短かめだけど、いわゆる「自分の時間」みたいなものは最後の4時間しかない。

何かイレギュラーなことが入ればこの4時間は吹っ飛ぶし、そもそも家族とコミュニケーション取ったりするので自分の時間ではない。

このたった4時間を削って「時間を作る」みたいな議論は好きじゃないし、意味がないと思う。なぜなら生活の中に「余白」が無くなってしまうからだ。

人には、「考える」と言う時間が必要で、「ぼーっとしている」みたいな時間は、それまでのインプットとインプットを結合したりする重要な時間帯なので、ここを削ってしまっては逆に非生産的になってしまう。意外と知られていないことなんだけれど。

それ以外の20時間の必須と思われる時間のどこかを削るのか?というとそれもNo。何かを犠牲にして得られることはあると思うけれど、(僕の場合は睡眠を多少に犠牲にしているけど)人間的な生活をしたいなら、無理のない時間配分で暮らすべきだ。


もうお分かりだと思うが、この24時間の時間配分の一体どこに「時間を作る」隙間があると言うのだろう?

と言うのが僕の主張。

そう、時間を作る隙間なんてないし、忙しい人がよく言う「時間がない」と言うのは全く正しくて真実で、動かしようのない話なのだ。

勿論、8時間という仕事時間内に「忙しい、忙しい」と言っている人もいると思うけど、それはそれで、これから具体例を連ねる「時間の意味を変える・複数の意味を持たせる」という手段は有効なのでぜひ参考にしていただきたいと思う。


休憩隙間時間を資産化する① 休憩場所を変える

「時間に複数の意味を持たせる」とは、休憩時間も例外ではない。ただ休むなんてもったいないし、どうせ休むなら何か生産しながら休めばいいと思う。

例えば、仕事の中の休憩時間。僕は、先輩にくっついて、よく喫煙所に足繁く通っていた。

休憩するためだけれど、折角なら「コミュニケーションによって人間関係値を深める時間」と言う別の価値をそこに加えようと言う意図だ。

喫煙所に着くや否や、「そういえばあの構築作業で今ハマってるポイントがあるんですけど・・・」とか、「前に教えてもらったあの技術がまだよくわかってないんですけど、こう言う意味でよかったですか?」みたいな話を切り出す。

すると、仲が深まるばかりか、何かを学ぶ時間になったり、仕事の上での問題点の解決になったりする。

ちなみに喫煙所にはご年配の方々がよくいらっしゃるので、客先の部長さんやら統括部長さんやらとも仲良くなる。「お疲れ様でーす、サボってまーす」なんて冗談めかして挨拶でもかませば、「何やっとんねん」とわざとらしく突っ込んでくれて仲良くなれる。(勿論、仕事で結果出してることが条件だけど)

今でこそ喫煙者が減ってしまって場所もなかったりするし、コロナで対面が難しいので取り入れにくいが、同僚とカフェに行ったりしてお茶飲んだりするのと変わらない。

どうせ休憩するなら、何か生まれる場所にいく。そうすることで、単一の意味しか持たなかった「休憩」にも複数の意味を持たせることができ、自身の成長と、人間関係の構築をしながらリフレッシュすることができる。


休憩隙間時間を資産化する② スマートフォンの意味を変える

多くの人が、かなりの割合でスマホに時間を吸われてしまっている。吸われるという表現は結構的を得ていると思っていて、clubhouseが流行った時に幻冬社の箕輪さんが「アメリカに可処分時間を吸われる」を言っていたけれど、その通りだと共感した。

clubhouseだけではなく、ちょっとした隙間時間にみる、スマホ。

TwitterなどのSNSやネットニュースなどを見ると思うが、それ自体を否定しているわけではなくて、それらを参照している時間は「インプットする」という単一的な意味しか持たない行動だということに注意したい。

だけど、「スマホを見る」という行動はもはや現代人にとって避けられない。ついついスマホを見ちゃうし、切っても切り離せないので、そこに抗うのは現実的ではない。

なので、僕は一つ自分ルールを付け加えて、「どうせスマホを見るなら、電子書籍を数行読む」ということにしている。

なんであれ、スマホを手にとった時、例えばSNSを見た後に、ちらっとKindleのアプリを立ち上げて読みかけの本に目を通す。数行でいい。じっくり読まなくてもいいので、ちょこっとだけ読んで、スマホを閉じる。

すると、いつの間に塵も積もって一冊読み終えているから不思議だ。

それだけ普段スマホを触っているということの証拠でもあるのだけれど、一日にどれくらいスマホを触っているのかというデータがある。

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出典:


なんと、1日48回である。

1日に48回も無意識に行っているこの「スマホを触る」という行動を利用しないのは非常に勿体無い。

ここに、プラス読書を加えるとどうなるかと言えば、例えば、単純にスマホを1回触るたびに、1ページ本を読んだとする。1日に48ページ読み進めるわけで、200ページくらいの本なら4日で読み終える。

週に約2冊のペースで読書をすることになるので、相当な自己研鑽になる。

ただスマホを無意識に1日48回触らされているGAFAの傀儡となるよりも、折角なら逆に利用して自分を高められた方が得では無いだろうか。


忙しいのではない

これは、タレントのベッキーが言っていた言葉で、すごい覚えている言葉なのだけれど

忙しいという言葉を使わないようにしていて、代わりに「充実している」と言う

と、何かの番組で言っていた。

サラリーマンとかで一部、忙しいことをステータスのように扱う文化もあって、自分もそういう中にいたのでよくわかるのだが、言葉の通り、「心を亡くす」と言う病気にかかってしまう。

実体験としてよくあるのが、「忙しい」というのは「タスクが多い」と言うことだが、その状態は「自己実現の度合いが減っている」と言うことに他ならない。

作業をこなすだけでは自己実現していると言う実感は得られない。作業をこなした結果、誰かとコミュニケーションをとって初めて自己実現を感じることができる。

タスクをこなすだけでは、生産はできても、自分の、そして他人の心と向き合う時間が相対的に減ってしまい、結局のところ「心を亡くす」ことにつながる。


なので、できれば集中したい作業であったとしても、そこに複数の意味を持たせると良い。そうすることで、自己実現の種になる自分の「資産」は2倍とは言わないまでもそれだけ増加する可能性が高くなるし、人の目に触れることで、結果的に自己実現を味わう可能性が高くなる。

物事には必ず別の側面がある。嫌な仕事も、「複数の意味を持たせる」と考えた時、初めて別の側面に気づき、自分の資産にできる道が見えてくる。


ぜひ一度、普段の生活のなかで取り組んでいるタスクを二重に美味しいやり方に変えてみて欲しい。

きっと今まで通りに忙しいあなたであっても、今までより充実していると感じることができるはずだ。

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