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アクタージュのバッドエンド

週刊少年ジャンプで連載中の漫画「アクタージュ」の原作者が逮捕された件は個人的に衝撃だった。

毎週楽しみに読んでいて、次回以降掲載しないという判断をされたとのことで、ファンの間では激震が走った。

最後の掲載となった今週の回を見てみると、最終回とも表記されず、話もキリが良くもなく、何の帳尻合わせもされていない。

全くの突然の出来事である事を、読者としてはよりリアルに感じる形になった。


メディアミックス作品として、これからスタートを切るはずのプロジェクトも断念することとなった。

舞台に関して企画を中止。予定していたオーディションなど、準備は大掛かりなスタッフを抱えていたが、機会を失った。

本作は、役者という珍しい題材の本作が未来の向けて多くの試みがなされていた。

主人公の女優を、現実の女優と見立てて雑誌のグラビアを飾ると言う演出までなされた。

今後、アニメ化やドラマ化などのメディアミックスが如何様にも作品が作り出せたにも関わらず、今回の一件は非常に残念だ。

被害者の女性をないがしろにするような事は出来ない。連載を継続する声もあったようだが、彼女の気持ちのためにも、「アクタージュ」はここで一切終了としなければならない。

一瞬の気の迷い、欲望に従った軽率な行動が、現実社会にひどく影響を及ぼすという結末がこの作品のラストシーンであろうとは、誰も想像出来なっただろう。

数ある打ち切りの中でも、痛々しいバッドエンドだ。

作画の宇佐崎しろさんは22歳。本作が代表作と、胸を張って語りにくいのが苦しいとは思う。ぜひ次回作を、大ヒット作を描いてほしい漫画家だ。

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