第2回:半紙×水彩絵の具(その1)
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自作の手作りアナログ絵画をご紹介するシリーズ第1回は、水彩絵の具と半紙で作成した抽象画4点です。シワシワの質感がある半紙を水彩絵の具で彩色し、スマホカメラで角度を様々に変えながら撮影すると、思いがけない立体感をもった画像が現れてきます。この先、新作が増えてきたら、また稿を改めてご紹介したいと思っているので、今回は(その1)としています。
1.これまでの代表作
まず、これまでにTwitterで公開して、ご好評を得た作品をご紹介します。「輝かしき赤の世界」、「青の世界」の2点です。
1-1.「輝かしき赤の世界」
半紙を水彩絵の具で彩色してからLEDランプの光を紙の背後から当て、透過光で撮影しています。私はこれをバックライト撮影と名付けています。
スマホカメラを正面から向けるのでなく、横方向から紙面をなめる感じで撮影することで、目視では感じられない立体的な質感を得ることができました。
1-2.「青の世界」
半紙を水彩絵の具で彩色したのは「輝かしき赤の世界」と同じですが、っ正面光撮影だったのかバックライト撮影だったのか、記憶が定かでありません。この画像を撮影したころは光の当て方を試行錯誤中だったので、この画像がどの撮り方によるものなのか、わからないのです。
撮影角度も記憶があやふやなのですが、表面のテクスチャーの感じでは、多分、正面撮影だと思います。
パソコンに取り込んでから画像処理を施して、オリジナルよりも色を暗く濃くしたことは覚えています。塗りむらの濃い部分と薄い部分の差を強調して立体感を出そうと試みたものです。
今後は、一点、一点、撮影とパソコンでの画像処理をどのように行ったかを、一点、一点、記録していこうと思っています。
2.使用した画材とスマホカメラ
使ったのは、次の画材です。
◎半紙:「隅田」(東京楠堂 製)
◎水彩絵の具:「ぺんてるエフ水彩」(Pentel)
◎スマホカメラ:iPhone 7
「隅田」は生地が白ではなく薄いベージュ色で、紙の繊維が表面にかなり浮き出ている半紙です。光の透過性がよいので、バックライト撮影に向いています。
「ぺんてるエフ水彩」は水で薄めればもちろん、薄めない状態でも色同士を混ぜやすく、12色セットでも、かなりの色のバリエーションを出せる絵の具です。
iPhone 7 は、手元にこれしかないので使っているので、iPhone 7独自の効果が出ているかどうかは分かりません。
3.同技法で作成した、その他の作品
先の2点と同じ技法で制作した画像です。ただ、この2点は、半紙のテクスチャーを強調するために、かなり接写した記憶があります。
半紙と水彩絵の具の組合せでは、これからも新しい作品に取り組んでいきます。完成品が揃った時点で、また投稿していきたいと思っています。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
〈おわり〉
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