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Ai には創造性がある:《巨匠の画風まねっこ遊び》で確信したこと

 ここ数ヶ月、画像生成Aiで遊んできて、最近確信していることがあって、
それは

Aiには創造性があり、それは、人間の創造性とかけ離れたものではない

ということです。

 創造性と一言で括りがちですが、人間の創造性というのは、実は、次の2つの要素が絡みって生まれるものだと私は思っています。

(A)《個体依存的創造性》(私の造語です)
=個人の身体的なもの・生理的なものからにじみ出くる創造性

(B)《社会依存的創造性》(私の造語です)
=個人が過去・現在の社会から学んだ内容に刺激されて現れる創造性

 創造性あふれるアーティストは、その人として個性が突出しているだけでなく、古今東西の様々なアーティストの作品に触れ、そこから意識的・無意識的にインスピレーションを得ている(インスパイアされている)ことが多いと思います。このインスパイアされる創造性を、私は(B)の《社会依存的創造性》だと考えています。

 Aiは、古今東西のアートについて膨大な機械学習をして情報をプールし、そのプールから驚くほど多彩・多様な情報の組合せを提供してきます。この機能は、(B)の《社会依存的創造性》とほぼ同じものだと私は思うのです。
 言い換えると、Aiとは、人間が持っている創造性の中から《社会依存的創造性》の部分を切り分け外部化したものではないでしょうか?

 こういうことを思うようになった背景には、私がAiと一緒に楽しんでいる《巨匠の画風まねっこ遊び》があります。
 私が自分で描いた抽象画とイラストをAiアプリにアップロードしてから私の好みの画家をプロンプトで指示して、それ風に変換してもらうという不埒な遊びです。
 
これをしていて気づいたことが3つあります。

1.Aiは、巨匠たちの画風を実によく学んでいる
2.Aiに助けてもらうと、私の拙い絵がそこそこ見られるようになる
3.私の家族は、元々の手描きの方がインパクトがあると言う。
  

 1と2は、私がAiとコンビを組むことで《社会依存的創造性》を向上させたことを意味すると思います。
 ところが、3を考えると、私を良く知ってくれている人間がインパクトを受けるのは《個体依存的創造性》が現れた部分のようなのです。

 以上、結論めいた書き方をしてしまいましたが、私とAiの付き合いはまだ始まったばかりです。これからも新しい発見があり、ここで書いたことの改訂(場合によっては否定)が必要になることでしょう。新し気付きがある度に、また投稿していきたいと思います。

 最後に、《巨匠の画風まねっこ遊び》の一部を紹介します。


※手描きの抽象画をカンディンスキー風にAi変換


元画はトレーシング・ペーパーに色鉛筆と水彩絵の具で描いたものです。(
ただし、写真撮影したあとにデジタル加工しているので、既に半分はデジタル画像と言った方が良いと思います。

オリジナル手描き抽象画

これをAi作画アプリの BlueWillow v.4を使ってカンディンスキー風に変換したのが次の作品です

カンディンスキー変換

少し物足りない気がして、3D化したのが次の作品。原画から直接変換したのか、上の2D版から変換したのかは失念しました。

カンディンスキー×3D変換

※手描きのイラストをフェルメール風にAi変換

まず、オリジナルのイラストです。トレーシング・ペーパーにボールペンと色鉛筆で描いたイラストを写真撮影後にデジタル加工でモノクロにしています。

オリジナル手描きイラスト

これをAi作画アプリの Leonardo. Ai を使ってフェルメール風に変換したのが次の作品です。

原画⇒フェルメール

 あまりフェルメールっぽくなりませんでした。これより前に原画をアニメ風に変換したものがあり、そちらの方がフェルメールに近い雰囲気があったことを思い出しました。これがそのアニメ版です。使用したアプリはLeonardo.Ai です。

手描き原画⇒アニメ

そこで、このアニメ版を原画にして、同じくLeonardo. Aiでフェルメール風に変換したのが次の作品です。

アニメ版⇒フェルメール変換

Ai作画アプリには、それぞれの個性があります。私が半年弱つかってきた印象では、抽象画を巨匠の画風っぽく変換するときはBlue Willowが、イラストを巨匠の絵画風に変換するとときはLeonardo. Ai が使いやすい感じですが、このへんは、使う側の技術と好みによって変わってくることだと思います。

 私が撮影した写真を巨匠の絵画風に変換する実験も行って、記事にしています。こちらも併せてお読みいただけると幸いです。


ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。




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