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僕の仮説「ジュニアサッカークラブの作り方」

地域に根づいた経営ができる街クラブを増やしたい。これがジュニアサッカー専門のWEBマガジンを始めた理由です。「コーチ育成」を目的とする記事と「地域との関係づくりによる街クラブ経営…
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#個人とチームの関係性を知る

ジュニアサッカークラブの作り方=「僕の仮説」WEBマガジンの目次録を公開!

地域に根づいた経営ができる「街クラブ」を増やしたい。 これがジュニアサッカー専門のWEBマガジンを始めた理由です。 日本の街クラブは代表のワンマン、また各年代の担当コーチによるスタンドプレーによって成り立っていることが多く、それによってコーチングスタッフの力関係にあまりに差が出てしまい、「本音が言い合えない」非常に風通しの悪い内情になっています。 何より感じるのは、コーチングスタッフが一丸となって「哲学」「指導方針」「ゲームモデル」「6年間の大まかなプランニング」「各年

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モチベーションコントロール=人の感情を操ることはジュニア指導で必須事項。【個とチームの関係10/僕の仮説54】

■「認知→決断」に至るには感情が必須!人は感情によって意思決定を行っている。 これは近年の脳科学研究で発表されている理論だ。サッカーでは一般的にプレーする過程を「認知→判断(決定を含む)→実行」だとうたい、判断の部分が重要だとうたわれているが、この工程は「考える」作業であるため、ここに時間がかかるほどプレー速度は遅くなる。 しかし、現代サッカーではハイレベルになるほど素早い判断が求められる。そのため、たとえばヨーロッパチャンピオンズリーグを戦うような選手たちは「認知→決断

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人がサッカーをプレーする以上、モチベーションのコントロールが必要になる。【個とチームの関係09/僕の仮説53】

■人の行動貯金をどう増やすか?人は機械ではないから、行動するときに感情的な理由が必要になる。 例えると、「行動貯金」とでも言うべきだろうか。別の言い方をすると「モチベーション」とも呼べる。 当然、貯金がゼロになれば心身を削った行動になるため、それが無限に続くことはない。借金は返すことが世の道理であり、増え続けたら破綻をきたす。 行動貯金が生むものは心の余裕とでも言うべきだろう。余裕は視野を広げ、自らのアイデアの源泉に潤いを与え、自らの可能性を信じられるから他者の意見も傾

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他者受諾型コミュニケーションになると個とチームが今と違う見え方になる。【個とチームの関係08/僕の仮説52】

■自分の考えを伝える力に乏しい日本人ここ数年、違和感を感じる。 それは何か? WEB上でサッカーコーチの意見を読んでいると、何をテーマに自らの主張を伝えたいのかがわからないからだ。 例えば、代表チームがワールドカップで無惨な成績を残すと、「コンセプトがないからだ」「戦術による落とし込みができていないからだ」と書いてあるが、「自分なら◯◯する。なぜなら●●だから」とまでは記していないから読み手によっては文句にしか聞こえない。 いつも思うが、日本人は表面的な事実を指摘するの

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全員出場とサブが次の試合は先発という条件にすると自然にチーム意識が変わる【個とチームの関係07/僕の仮説48】

チーム力を高めるには、個人の成長が欠かせないものである。と同時に、各個人がチームとしてまとまるための支えが必要になる。 これは「個人とチームの関係性が向上していく」上で重要な相互関係だ。ただ、この考えは大人と子どもの世界=社会では少し違いがあることを、ジュニアコーチは理解しておかなければならない。 たとえば、大人は我慢してチームに対する奉仕を続けることができる。しかし、子どもは自己中心的な動物で、まだまだ未熟なので感情的な報酬もなく、チームのために奉仕することが難しい。

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「試合出場」という個人への報酬を全選手にきちんと与えているだろうか?【個とチームの関係06/僕の仮説35】

子どもの成長をコーチが促すには、意欲を刺激して「うまくなりたい」「負けたくない」などの気持ちをうまくコントロールし、意識してマネジメントすることが求められる。 サッカーはチームスポーツだから、試合では基本的にチーム全体に、練習では個人やグループに対して「意欲を揺さぶる」ような練習メニューや言葉かけをしながら成長にアプローチを行う。特にまだ選手として未完成の育成年代では大切なことだ。 ただ、人の意欲に対して「どのようにアプローチしたらいいのか?」が問題である。 たとえば、

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コーチが個人に対して、チームに対して意欲をマネジメントできているか?【個とチームの関係05/僕の仮説34】

ジュニアコーチにとって、いや日本スポーツ全体において「大人の理解」という曖昧な意思疎通が最も厄介な存在だ。 多くの街クラブがそれぞれのコーチのスタンドプレーによって成り立つジュニアサッカーでは、日本社会が独自に築いた「暗黙知」による共通理解(透明性の低いルールや忖度など)こそ最大の敵とも言える。この存在のせいでたくさんのコーチが知らないことを知らないとは言えず、知ったかぶりをし、多くの場合、大人の成長を妨げている。それは結果として子どもの成長をも阻害している さらに、この

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クラブはチームにも選手にも目に見える報酬、見えない報酬を与えなければならない。【個とチームの関係04/僕の仮説33】

チームの成長に個人の成長は欠かせない。 これは理に適った理論である。日本のジュニアサッカーでは、まるで「個人とチームが区分けされたような議論」が巻き起こるが、そのような状態に驚きを隠せない。 なぜ区分けするのか? あくまで私見だが、日本のジュニアサッカーで「個人とチームの関係性」を客観的に理解しているコーチは少ないように思う。たとえば、チームが負けると「連帯責任だ」と長いこと説教をしている様子をよく見かける。 その話に耳を傾けていると、次の試合に向けて問題が改善・解決

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チームづくりの前に「個の成長とは、指導とは?」を見つめ直す必要がある。【個とチームの関係03/僕の仮説32】

個の力を高めるには、どんな方法があるだろうか? 私は「自ら努力できる」選手に育成したいと思っており、「個の力を高める方法は2つの軸がある」と考えている。それは内的要因にアプローチする方法と外的要因にアプローチする方法だ。 内的要因とは、選手自身が努力すること。また、外的要因とは、他者のサポートを受けることだ。 【個の力を高める2つのとらえ方】 ①内的要因=努力 ②外的要因=他者のサポート 私たちコーチの指導は外的要因にあたる。しかし、選手の成長度合いを大きく、成長速度

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チーム力を高めることは相手に影響力を及ぼし、勝つ確率を高めること。【個とチームの関係02/僕の仮説31】

サッカーのプレーを成り立たせている要素が何なのか? こんなことを考えたことがあるだろうか。また、その要素を省いても、サッカーをチームスポーツとして成り立たせている要素は何かを考えたことがあるだろうか。 たとえば、オランダでは「サッカーってどんなスポーツか?」を問われると「2つのゴール、フィールド、ボール、11×2のチーム、ルール…」と答えられる大原則が決まっている。さまざまな議論や理論はそれを前提にして話が発展されていく。 しかし、日本ではその前提とするものがない。いや

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サッカーのチームづくりはサッカーならではの特殊条件を加味する必要がある。【個とチームの関係01/僕の仮説30】

サッカーはチームスポーツだ。 この普遍的な事実から「個人がどう存在したらチームにプラスをもたらすのか?」を紐解く。これが、街クラブスタッフとして向き合うべき第一段階だと考えている。多くのサッカーコーチ、あるいはクラブ経営者はチームスタイルや練習内容など、いきなり一足飛びで「サッカーチームづくり」という山登りのスタート地点にたどり着こうとするが、何の準備もなく走った結果が非常事態に対応できなかった現状の街クラブである。 コロナ禍の初期段階に街クラブに起こった現実を忘れてはな

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