見出し画像

オンラインに寄り道

 突発!待ち合わせラン(オンラインもあるよ!)zoom目線


 某日、某待ち合わせ場所に走って集まるイベント『突発!待ち合わせラン(オンラインもあるよ!)』にオンラインで参加した。
 ランニング中に設定されていた時間になり、設定されているオンラインミーティングアプリ「zoom」に接続し、現地のオフライン組のリアルに集まってくる様子を映している画面や、他の地域から参加しているメンバーの画面を覗く。もちろんこちらの画面も見せている状態でだ。
 このzoomを使ったオンライン・ラン企画だが、オンラインサロン「PLANESCLUB」の分科会である、ランニング部で定期的に開かれている、全国どこからでも参加が可能なzoomを取り入れた企画なのだが、実はどんどんアップデートされている。以前のnoteにもzoomを使った他のランニング企画についても書いてきたが、今回の企画はそれらがミックスされた企画にして、参加メンバーがそれぞれのスタンスで参加し、そのスタンスに無理がなく、なおかつそのスタンスを認め合ってる、なんとも心地よい空気感が不思議とあり、ひとつの形として繋がった気がしたのである。
 この事を少し、zoom目線で振り返ってみたい。

 まずは参加メンバーとご挨拶。そうこうしているうちにイベントスレッドにもそれぞれの現地写真や、zoom画面のスクショがアップされ、それぞれの様子が写真でも共有されていく。
 ノルディックウォークしている人、まだ玄関で靴を履いてる人、まだ部屋から出てない人もいる。そんな姿をそれぞれ画面に写している。そんなまったり参加でもいいよという、空気感もすでに共有されていて、画面越しにそんな姿を見れるようになったのが、なんだか心地よい。
 そんな中でもやはり一番羨ましいのは、現地集合しているメンバーたちだ。ここまでたどり着いた事に対して、それぞれを称え合って、ちょいと微笑ましいのである。
 そして今回の味噌はここにあると言ってもいい!イベントを主催者が、中継に徹してくれているのだ。そのおかげで、現地でのリアルオフ会の様子が主催者の画面と音声からわかるのだ。徐々に集まってくる様子が画面を通して伝わり、さらにその現地メンバーの画面も呼応するように現地の様子を写す。自分はその様子をしばし、座って鑑賞していたのだ。
 そんなやり取りがある間も、自身のタイミングでzoomを退出して、また走り出すメンバーもいたり、まだ現地に向かって走っているメンバーもいる。画面と音声で、もうちょっとで到着する情報が入ってくる。
 そうこうしていると、ランニング部メンバーのレジェンドが17キロの道のりを走り、現地に到着するという、ちょいと感動的シーンがzoom画面で中継される。現地のメンバーも盛り上がっている。思わぬプチ盛り上がりをオンラインで鑑賞し、かなり良い気分になり、この盛り上がりをこれ以上邪魔するのも野暮だなと、そろそろ自分もランニングを再開しますとzoomを退出した。
 zoom退出後は自作のプレイリストで走っていた。以前このリストを聴きながら何回か走ったときは、正直イマイチだったが、この日は明らかに気持ちいいのである。
 本当に人間とは単純にできているのかもしれない。音楽によって高揚感を得ようとして走っても得られず。自分の気分が良い時に聴くから、気持ちよい高揚感を得られるのである。
 そんなことに気づかせてくれる時間にもなったということが、この企画が自分にとって、どうであったかを証明しているだろう。

 ランニング中にオンラインに寄り道したら、たまたまそこが居心地の良い空間だったのだ。
 今までもzoomを使っての企画はやられているが、今回はなんか綺麗だと感じたのだ。それは、自分のタイミングで入ってきたり、出て行ったりと、それぞれのタイムラインが自然と流れてくる。これはおそらくオンライン・ランとして、今までやってきたやり方、zoomを使って見せるというやり方を、誰でもできるし、やってもいいという認識を、それぞれが確実に獲得したからではないかとも感じたのだ。

コスモの暴発

 リアルタイムで進む物語を楽しみ、高揚感をまとって、ランニングを終了した後は、その勢いでアイツを引かなければならない。それが今地元のローソンの何店舗かで、開催されているキャンペーン「一番くじ ドラゴンボール SUPER DRAGONBALL HEROES SAGA」だ。
 キャンペーンコーナーの棚から1回680円の札を取り、それをレジに持っていき、支払い終えた後、くじを引くという、微妙に高額なくじ引きだ。
 A〜Hまで賞があり、A〜Eまでがフィギュア、Fはタオル、Gは色紙、Hはクリアファイルセット、それプラス、ラストワン賞(フィギュア)で構成されている。
 最初に断っておくことがある。自分は世代的に初期DRAGONBALL育ちではあるが、別に特段ファンではないし、このキャンペーンのフィギュアなんかにも、まったく興味はない。当然、自分からこのくじを引くつもりはなかったのだが、ある時職場の同僚に、頼むから一回引いてくれと、しつこく頼まれたので、しょうがなく引いてあげたのが、このくじとの出会いとなったのである。

 何気なしに一回のお付き合いだけねと試し、くじを開く瞬間に、思わずドキドキしてしまい。F賞(タオルなのに)と書かれていた文字を見て、当たったーと勘違いしてしまい。コスモが暴発しそうになったのだ。
 今でもまったく欲しくはないのだけど、当たり(一ミリも欲しくはないフィギュア)を引く瞬間を味わいたいという、欲求が生まれてしまった事により、依存性快楽物質に自分の脳を乗っ取られてしまったのだ。
 今日は飲まないと思っても、ちょっとだけ飲んじゃうように、これで最後と言い聞かせつつ買い続けてしまう典型的なあれである。
 ここで自分の戦果を紹介しよう。今手元に引いた時にもらえる、キラキラの名刺サイズのカードが、確認できただけで6枚ある。これは自宅の通りをはさんだ向かいにあるローソンでこっそり楽しんでいる戦果だ。G賞(色紙)が1枚、残りは全部F賞(タオル)。
 プラス会社でも付き合いの体で、H賞(クリアファイルセット)を数回獲得している。
 さすがに、当たらないので、もう止めようとは思っているのだが、もう少しキャンペーン期間はあるようだ。一掃のこと撤去してくれればスッキリするのにと、思いつつなんとやらである。
 まさかこの歳になって、こんな単純な回路に、プチはまりするとは思いもよらなかった。

偶然性とそれぞれのタイムラインの成熟

 オンラインでのランニングも、このクジも、楽しいことには変わりはない。当然クジとは、どれが当たるかは分からないのはそうなのではあるが、おおむねフィギュアが当たりという設定は決まっている。これは脳内の快楽物質を味わいたいがために、自分から主体的に接種しようとしている行為だ。
 対して、ランニングでオンラインに寄り道して、オフ会の中継を覗いてみたら、そこでプチドラマが偶然起きたのである。
 そのドラマにはさらに、今まで積み上げられた、それぞれのタイムラインの成熟が脳内で組み合わされ、より一層そのドラマを彩り、結果として高揚感に包まれたのである。

 2020年、コロナ禍よりオフ会ができなくなり、試行錯誤の企画が試されてきた。地方在住の身なので、正直影響は少ないが、今年もオンラインの企画をいろいろと立ち上げてもらい、感謝しかない。
 そんな中、年末になり少しずつオフ会が再開されていき、メンバーが集まってる姿を見れるようになった。
 もちろん羨ましくてしょうがないのではあるが、それでもそんな姿を今回のように見れたのは、なんか良かったなと勝手に思っているのだ。

 さて、仕事も納めて、このnoteもそろそろ書き終わる。通りを挟んで向かいにはローソンもある。。ちょっと息抜きにランニングでもして、ご褒美に何か買って帰るというのもありですね。。。
 それでは、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?