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びっくりのインド ● 帰国後 ● 朝から不機嫌な日本人

海外にしばらく住んでから帰国すると、ここがヘンだよニッポン人 に気付くことが多い。
インドから帰国した時に、とにかく驚いたのは

日本人は朝から不機嫌

朝起きて 1〜2 時間で彼らに一体何があったのか?

通勤電車に乗って周りを見ると、ほぼ例外なくムッツリしているか携帯 (今ならスマホ) をいじっているかで、心がそこにない。
まるで 朝に機嫌が悪いのは私の特権である かのようだ。

あるいは寝ている、起きたばかりのはずなのに。

インドでは朝の 5 時に起きて朝陽を体に浴びながらヨガをして、野生のリスに餌をあげて、部屋を掃除してもらっているあいだに屋上を散歩して、紅茶を飲みつつ朝ごはんを食べ、それでも出勤時間まで 2 時間ちかくあるので部屋で音楽を聴いて、それからやっと出勤していたものだから、朝はとても清々しく貴重な時間だった。

それが日本だと、電車は混んでいるわ、皆がムスっとしているわで、どんよりした空気の中、駅から駅へと運ばれる。

会社でそれを日本人の同僚に話すと、「そら惠白さん、朝から電車でひとりニコニコしてたら変ですよ。むしろ怪しいかも」 と言う。

そうだ、日本ではひとつ非常に大切なことがあるのを忘れていた。

それは皆がいつも 同じ心持ち でいること。

朝の通勤電車で一人だけ顔を輝かせてニコニコしてたら 「なに、こいつ? キショっ」 なのだ。

インドと同じように朝を過ごすなんて無理な話し。

日本には日本の暮らし方があって、従わざるを得ないからそうなっている。
1 週間もすると、朝の電車では私も無表情でぼんやりするようになった。

でもインドの清々しい朝は忘れないようにしようと思う。

『 今日 』 は、まったく想像していなかった一日になるかもしれない。

そう思えるような朝を過ごせるように、いつかそんな毎日が過ごせるように。

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